ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

4月7日の対局 穴熊

2016-05-06 13:14:15 | 手合

こんにちは。

昨日に引き続き、最近の対局振り返りその4です。

3月~4月はほぼ毎週手合いがあったため、ネタがたまっております。

4月7日木曜日、名人戦の予選で、相手は熊丰六段です。

名前は「ゆう ほう」と読みますが、みんなからは「くまさん」と呼ばれ、親しまれています。

私の白番。

1図 黒1が急所の押さえで次に黒Aの切りもあります。ここで白はどうしたら良いでしょうか?

2図 普通に打つと白1ですが、黒4までとなると次の白の手が難しいです。1図の切りもあり左辺の白も少し心配です。

3図 一工夫して白1から運んだのが実戦です。

4図 このようになれば、一回たたいてる分、2図よりも白が良いでしょう。

5図 実戦は少し考えた後、黒1の抜きでした。これによって劫材が1億個あっても死なない黒石が出来ました。

閉じ込められる代わりに絶対死なない石が出来る、こういうのは時に魅力的に映るものです。

しかし局後の検討で熊さんが

「穴熊になっちゃったか」

と一言。


棋譜再生

208手完 白中押し勝ち

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-05-06 21:41:07
本人が言うと面白いですね(爆笑)
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