あなたの時間を安売りすることで、あなた自身の価値は下がっていく

2011-10-31 22:50:34 | 価値向上
前回は、「私達の時間の価値」について、
「私達の時間は有限不可逆のもので、そのすべてが本来私達一人ひとりの所有物であり、自由に使用する権利がある。」
ということをお伝えいたしました。しかし、実際には、私達の自由な時間活用を邪魔するものがいたるところに存在しています。では、そんな状況に、私達はどう立ち向かうか?について、今日はお話ししたいと思います。

私達の時間活用を邪魔してくる存在というのは、言いかえれば「外部からのお願い=時間要求」ということ。その『外部』とは、たとえば同僚であったり、取引先であったりします。一般的には、こういった要求に素直に応じる「いい人」であることが理想であるとされますが、この考え方こそ、実は私達ビジネスパーソンの大敵。「いい人」とみなされることは、実のところ「時間価値を安く見積もられる」ことと同じであり、さらには私達自身の市場価値をも不当に安く見積もられることになってしまうのです。限られた時間の中で業務をこなし、価値を与えている私達ビジネスパーソンにとって、これは非常に不幸なことです。

このような状況から身を守るために、私達はどのような取り組みをすればいいのでしょうか?
いろいろ方法があると思いますが、私としては、
「ポーズだけでも多忙であることを示すことが、時間価値を安く見積もらせないために有効」
と考えております。時間価値を安く見積もられる主要な原因は、相手に「この人は暇だ」と思われることなので、このように思われないようにすればいいわけです。私自身、通常手掛けているマーケティングの業務については、対象誌を増やしたり、レポートに含める商品の範囲を広げたりして、自分が単独で受け持つ業務をあえて忙しくすることで、自分の時間財産をできる限り守り、かつ「こだわりを持った無駄打ちと遠回りの繰り返し」によってレポート自体の質を高め、同時に自分自身にとっても多いに有益な情報を多方面から手に入れているわけです。

さて、次回は、私達が人にお願いをする際に、「時間の価値」という観点から注意しなければならない点について解説したいと思います。

最新の画像もっと見る