大学時代随分漢文をやりました。ただ「論語」や「唐詩」が中心で、この本でいう「生産財」としてではなく、「消費財」として学んだわけですが。
ということで久しぶりに漢文に関する本を手に取ったのですが、考えていたよりダイナミックな論理展開で、日本の文化史と政治史を漢文を通して振り返り、さらに今後の日本の発展のためにこそ漢文は重要である、と説くあたりはなかなか刺激的でさえあります。
この本で述べられている、文化も政治も日本に限定されるのではなく常に東洋全体で考える事、言葉を考える際消費財ではなく生産財としての視点が重要である事、そして優秀な中流実務階級を持つ文明は強いという点、これらは現代の国際関係を考える時にもよい指針となるのではないかと思われます。
国語における盲腸のような扱いを受け、かつ受験のためだけの存在と思われがちな「漢文」が、これほどの存在であったか、と目から鱗の本でした。
ということで久しぶりに漢文に関する本を手に取ったのですが、考えていたよりダイナミックな論理展開で、日本の文化史と政治史を漢文を通して振り返り、さらに今後の日本の発展のためにこそ漢文は重要である、と説くあたりはなかなか刺激的でさえあります。
この本で述べられている、文化も政治も日本に限定されるのではなく常に東洋全体で考える事、言葉を考える際消費財ではなく生産財としての視点が重要である事、そして優秀な中流実務階級を持つ文明は強いという点、これらは現代の国際関係を考える時にもよい指針となるのではないかと思われます。
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