オタキングこと岡田斗司夫氏のダイエット本です。岡田氏は1年で50キロ(117キロ→67キロ)の減量を成功させたとか・・・。私図書館屋もここ1年半くらい減量に勤しんでおりまして、おかげさまで20キロほど落としましたが、その拙い経験から考えても1年で50キロというのはスゴイ!
岡田氏の方法は6段階です。
・助走
・離陸
・上昇
・巡航
・再加速
・軌道到達
「助走」はとにかく生活は変えずにひたすら食べたものを記録するだけ。「離陸」は食べたもののカロリー計算をする。この時点でも生活は変えません。そして「上昇」。ここで初めてカロリー制限が出てきます。このフェーズでは運動も栄養バランスも考えず、目標カロリーだけを見ています。「巡航」は起承転結の「転」というところでしょうか。岡田氏は「75日目の変化」という言葉で表現していますが、体重の減少が止まり、無性に食べたくなるという魔の期間です。岡田氏はここをさまざまなダイエット法を試したり、過去の記録を眺めることで乗り切っています。「再加速」は魔の期間を乗り越え、食物の味の微妙さを感じ、体が発する声を聞き、「ちょうどいい」の直前で食べることをやめるような気持ちの変化がおこる時期のことです。「軌道到達」はダイエットを意識することなく、「再加速」の時会得した体の声に従えばそのまま維持できるという段階です。
さて私図書館屋の体験と重ねると、同じような部分と、「これはちがうな」という部分があります。まあ、個人差があって当たり前なのでしょう。
私図書館屋が担当医や弟から指示されたのは(もともと腰痛を治すのを目的で減量を始めたのでした)、
・3食はきちんと食べること。
・間食はしないこと。
・体重を毎日記録すること。
・1ヶ月の減量を2キロ以内にすること。
・減量は食事で、筋力維持は運動で(運動で減量はできない)。
というようなことでした。そしてまず最初の半年は一日1,800キロカロリーにし、それ以降は一日1,500キロカロリーを目安として食餌療法に取り組んだのでした。運動は週3回以上30分の連続した運動をすることが求められました。最初はあまり歩けないので弟が送ってくれたエアロバイクで、歩けるようになってからはウォーキング主体でやっています。あ、それから腰痛体操ですね。
岡田氏と比べると「助走」から「上昇」まではほぼ同じステップを辿っています。「巡航」段階は少し違って、強烈な食欲というのはありませんでした。ただ常に、今でも「口淋しい」という感覚が残っていて、岡田氏のように達観の境地にはほど遠いものがあります。
私図書館屋の場合罠がもうひとつあります。帰省です。好きなものが沢山、抗えないような状況で用意されているので、どうしても2~4キロくらい太ってしまうのです。それも一週間か10日で。もとに戻すのには1~2ヶ月かかるのでなかなか侮れません。
確かに食べものの微妙な味が判るようになったので私図書館屋は「再加速」段階までは到達したようですが、「口淋しい」という感覚が残っているところをみるとまだ「軌道到達」までは至っていないようです。とにかく少なくとも5年間は現体重を維持する必要がありますから、先は長いのでした・・・。
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