帰り支度を始めた頃に飛び出してくれた、サンカノゴイ。

親切心もあるようだよ、このサンカノゴイ。

大きく重そうな体で飛ぶよ、サンカノゴイ。

居ると聞いて出かけたけれど、一度で会えるとは予測していなかった。

広い葦原、見えなくなるまで飛ぶと、かなりな距離だよサンカノゴイ。

向うの水路かな、それともその先の川まで行ったのだろうか。

大きな体で悠然と飛ぶ、サンカノゴイ。

ここに住み着いてくれるのは歓迎だよ。

遠く大きく飛ぶよ、サンカノゴイ。

いるのは知っていた。この日は遠かったけれど、よく見ることができた。

山を背景に飛ぶ、サンカノゴイ。

こちらは、高くゆっくり飛んでくれる。

気が付いた時は、飛び込む寸前ヨシゴイ。

数回飛び出してくれたが、すべて、かなりの後追いばかり。

予告なしに飛び出す、ヨシゴイ。

飛ぶよ！とでも叫んでくれないと、広い葦原、どこから現れるのか全く予想できない。

いつの間にか飛んでいた、ヨシゴイ。

気が付いたのは、かなり遠くまで飛んで行った時だった。