みみサポみやぎ つぶやきブログ

宮城県聴覚障害者情報センター(愛称:みみサポみやぎ)のスタッフが毎日交代であれこれとつぶやくブログです。

2ヵ所の高等学校で出前講座行ってきました。

2024年03月14日 14時24分29秒 | 日記

8日(金)明成高等高校、12日(火)東北高等高校で出前講座を。
いずれも1年生でした。

高等学校で出前講座を行なうのは、昨年2月14日の
登米総合産業高等学校以来。
https://blog.goo.ne.jp/mimisuppomiyagi/e/db5b94e775aea4994b38a28481723d14

40分から50分の講話で主に「聴覚障害の基礎知識」を。
これに「聴覚障害者と防災」もおりまぜながら。

ここでのポイント

基本的に
「聞こえない人がいるだけでなく聞こえるがごわごわ
して話し内容がつかめない人もいる」
「大声を出してもうるさいだけでコミュニケーションとしては
成り立たない」
「補聴器は使ってすぐに聞こえるものではなく訓練が必要」
「うるさいところでなく、補聴器にとって聞き取りやすい
環境を整える」

コミュニケーションとして
「手話・指文字」
「口話・読話」
「身振り・手振り」
「筆談」「音声文字変換アプリ」
「補聴器装用者へ話し方」
これらを併用しながらコミュニケーションを図って欲しいなど。

ここで気づいてほしいことを。
障害があるのは聞こえていない人に原因があるのではなく、
社会(行政機関、民間事業者他)の側に原因があると。

例えば東日本大震災の時、防災無線等が音声しかなかったために
障害を持つ聞こえていない人は気づかない、気づいても内容が
わからないため亡くなられたり危うく命を失いかけていた人もいた。

これは社会の側が音声だけにしたのが原因で障害が発生している。

社会の側で防災無線等で音声だけでなく文字でも伝えられるよう
整備すれば、聞こえていない人にも気づくことになり障害がなくなる。

社会の側が障害に対する理解はもとより、障害を少しでも感じさせない
配慮を障害者と共に考えて欲しいと伝えました。

このことを強調したのか高校生の皆さん理解していただけたようでした。

後半は手話講座を30分ほど。
明成高等学校は宮城県聴覚障害者協会から。
東北高等学校は仙台市聴覚障害者協会からそれぞれ講師を。

手話の基本(顔の表情、体の動き、強弱など)から。
挨拶、「ありがとう」「すみません」「ご苦労様」。
数字、果物、スポーツ。
質問の仕方や答え方。

明成高等学校

 

東北高等学校

僕の講話より楽しく、笑い声も多かったようでした。(笑)

合計1時間30分だけでしたが、充実した出前講座だったかなと思ってます。

これからも聴覚障害者のことを少しでも気にかけてくれる高校生になって
欲しいと願わずにはいられなかった松本でした。

今日のみみサポみやぎ花壇

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする