お気楽な日々

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奇跡のキリスト像・ヴィース教会へ

2013年12月26日 08時55分21秒 | 旅行
ロマンチック街道の終点フュッセンの近く、シュタインガーデンでロマンチック街道から外れて東南に入り、のどかな草原をしばらく走ると、こじんまりとしたクリーム色の教会が現れて来る。


この小さな教会が世界遺産にも登録されている「ヴィース教会」だ。

「ヴィース教会」とは「草原の教会」という意味だが、この教会が非常に有名なのは、18世紀に起こった「ヴィースの奇跡」といわれる伝説から建てられたカトリック教会だからだ。

「ヴィースの奇跡」と言われる伝説とは?

1732年、ヴィース教会に近いシュタインガーデンの修道院に「鞭打たれるキリスト」の像がもたらされた。


一般的にキリストと言うと、十字架にかけられた物が殆どで鞭打たれているキリスト像は珍しい。


しかし、このキリスト像は血を流す姿があまりにリアルで悲惨だったため、嫌われて飾られることなく修道院の屋根裏に8年も放置されたままになってしまいた。
それを見つけたマリア・ロリーという名の農婦が哀れに思ってこの像を譲り受け、熱心に祈りを捧げ続けた。


すると、数ヵ月後の1738年6月14日、なんとキリストの像が涙を流し始めたのだ。

この奇跡に驚いたロリー夫妻は、この像「鞭打たれるキリスト」のを牧草地にあった小さな礼拝堂に安置した。


この奇跡はまたたくまに広がって、やがて多くの人が巡礼してくるようになった。

その後、この像を拝んだら病気が治ったという新たな奇跡話なども加わり、巡礼者がどんどん増えて小さな礼拝堂では手狭になってしまった。

そこで新しく建設されたのが今日の「ヴィース教会」なのだ。

私達は朝からマーケット、午後はノイベンシュタイン城の観光をしており、既にこのヴィース教会へ到着したのは夕方。


この日は幸運にも天気が良かったのでしっかり中の様子も見ることが出来たが、天気が悪いと暗くて良く見えない事もあるそうだ。


そういえば、今回同じツアーで逆周りから周ってきた人達は連日雨の中のクリスマスマーケットだったらしい。

ヴィース教会見学後はミュンヘンのクリスマス市へ。

やっぱり結構盛りだくさんのツアーかも。。。

続く