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日々の工作など

YAMAHA A750再生記 9

2016-08-04 01:20:24 | オーディオ
YAMAHA A750の整備の残りをとりおこないました。

ミューティングスイッチの清掃の失敗で他のスイッチの整備はやめることにして、多分今後使用すこともなさそうなのでスイッチの短絡を2台ともしてしましました。

写真取り損ねましたが、入力は最短距離のチューナー入力のスイッチを短絡して入力を1系統のみとしました。かつてはプレーヤー、チューナー、カセットデッキ、のちにCDなど切り替えていましたが今はコンピュータなど1系統で済んでしまい寂しい気もします。

ミューティングスイッチの短絡



右の丸はバランスボリュームの短絡、左はモードスイッチの短絡



2台目の入力のコネクターは接触不良があり、抜き差ししても状態が良くならないので取り外して直に半田付けしようかと思いましたが後の整備がめんどくさそうなので、ピンコネクターで付け替えしました。





ボンネットの塗装も終わり2台の整備終了です。マルチアンプの要員の予定です。



また最近、部品取り用に、もう1台A750を落札しました。この機種はオークションのたまかずが多いようですが人気はあまりなくて買い得感がありますね。









STEREO誌2016年8月号付録 FOSTEX M800 製作記 1

2016-07-24 00:04:37 | オーディオ
またSTERO誌のスピーカー付録の季節がめぐってきました。早速一冊購入しました。


本体をみてみます。PW80と比較してみます



フレームが同じなので色違いの双子のようです。



マグネットは5mm違いで大き目です。


周波数特性図をを見てみると



インピーダンス特性を見ると3000Hzより少し上の周波数で特性の波が見られます。おそらくエッジの反射による特性の乱れでここまではピストンモーションをしているようです。紙コーン紙の8センチユニットではピストンモーションは1700Hz位までなので紙の音速に比べてアルミニウムの音速が速いおかげでずいぶん高い周波数までピストンモーションが可能なようです。

とりあえず去年のP1000用に作った2重共鳴管のボックスに入れてみました。



しばらくP1000のかわりにVifa TG9FD10を入れていました。



周波数特性をはかってみました。まず軸上1センチです



見事にフラットな特性で3000Hzまでは完全にフラットでここまではピストンモーションしているようです。3000Hzでエッジの反射で特性が乱れているようです。

10センチまで離れて共鳴管の出口とスピーカーの中間で特性をはかりました。



50Hz近くまでレスポンスがしっかりあります。低音の出しやすいユニットなのがわかります。

比較にP1000 TG9FD10の特性と比べてみます。





この2機種をしのいでいます、みごとなユニットです。

大音量では高音は荒れますがこれはフルレンジではしかたないのでしょう。でも高域はまだまだ鳴らしたてのため評価はあとにします。、大化けするかもしれません。

また今回のSTEREO誌のFOSTEX社の公式エンクロジャにスタガードバスレフの記事が掲載されていましたが。一方のユニットの高音をカットするところまで私のスキャンスピークの5センチユニットの使用モデルとそっくりです。マネされたか、そんなことはないでしょう、だれでも思いつきそうなことですから。

その記事はこちら

http://blog.goo.ne.jp/mimihanakuro/e/7507c685251767651027be1f997b59f8








YAMAHA A750再生記 8

2016-06-26 00:32:01 | オーディオ
YAMAHA A750 2台目の修復にはいります。こちらは1000円で落札したアンプです。最近の落札価格を見ているともう少し価格が上昇しているようです。ジャンク品をいじる人が増えているのでしょうか。

ただこのアンプは足がなく、電源コードが切れていて通電も確認できませんと言う代物でした。

中を開けると



左後ろのシャーシーが歪んでいます。多分落とされてしまい潰れてしまったようです。

内部の基板の様子です。



全体に部品のコンディションは先に仕上げた1600円の落札機より良好です。






神経のすり減る動作確認はもう終わっているので電解コンデンサーの交換をはじめます。用意したコンデンサー類です。

今回はDCサーボ回路の2.2μFのバイポーラコンデンサーは買い忘れたので後回しにしますが、メインアンプ、トーンアンプだけでなくプロテクター回路、A級、AB級判別回路のコンデンサーも一気に交換しました。



やはり大型のコンデンサーは劣化があるようです。リレーも取り外してみます。



見事に接点は真っ黒なので、自動車のガソリンタンクの水抜き剤として安く売られているイソプロピルアルコールをつけた上質紙を接点に挟んでみがきました。



さらに今回はアイドリング調節とA級、AB級判別回路の半固定抵抗も交換します。見当ハズレな抵抗値で取り付けると動作がずれてパワートランジスターを昇天させてしまう恐れがあるので、取り外した半固定抵抗の抵抗値に、新しい半固定抵抗の抵抗値を調節してから取り付けます。



取り付け終了です。少し高級そうです。




再度アイドリングを調節しなおします。



20分ほど監視しましたが安定しています。

ついでに基板のハンダ付けの具合を見ると力のかかるスイッチを中心に20箇所以上のハンダクラックが見つかりました。落下の衝撃のせいでしょう。ハンダを盛って修復します。

さらに電解コンデンサーにフィルムコンデンサーをパラ接続します。



トーンアンプにも取り付けます。



試運転を始めます。はじめは変な音ですが、入力切替スイッチを入れ切れして接点をこすり、12時間ほど動作させると音も落ち着いてきます。

前面パネル、ツマミも洗剤で水洗いします。こちらはスイッチの化粧パネルは全て揃っています。オークションの出品アンプを見るとこの時期のYAMAHAのアンプはスイッチの化粧パネルが欠損している機種が多いので、安い落札価格なのにラッキーでした。




明日天気ならボンネットの塗装をしてとりあえず完成です。


YAMAHA CA-V1 再生記 7

2016-06-18 02:10:56 | オーディオ
YAMAHA a750の最後のA級 AB級判定回路の電解コンデンサーの交換を行いました



○印のコンデンサーです、これでイコライザーアンプ以外の電解コンデンサーの交換が終了しました。

勢いずいて、YAMAHA CA-Viの残りのメーターアンプ、プロテクターの電解コンデンサーの
交換を行いました。



メーターアンプの回路図ですが赤丸のコンデンサーの交換です、右はじの47μFはピークホールド用でしょうか。



プロテクター回路のコンデンサーと照明用の平滑コンデンサーの交換です



交換後の写真です赤丸が交換したコンデンサーです。1個だけミューズコンデンサーが入っていますが、前回のメーターアンプ修理の時に交換したもので手持ちがこれしかなかったために使用しています。



外したコンデンサーです

ついでに接点の減少を試みます

このアンプは2時間くらい使用していると音が鈍ります、入力切替を切り替えていくと復活するという症状があり、スイッチのクリーニングをすればいいのですが面倒、壊すと怖い、入力は一系統で十分なのでTUNER入力を短絡してしまいました。



さらにヘッドホン入力端子でスピーカの出力の入切の接点がありヘッドホンの使用の予定もないのでここも短絡していました。



不良な接点をパスすると音はひと皮むけたようにスッキリしました。接点はなかなかくせものです。

YAMAHA A750再生記 7

2016-06-09 23:36:05 | オーディオ
前回のプリアンプをパスするDIRECTスイッチを入れると音質の鮮度があがるはずなのですが、高音は少しスッキリしますが、中音域は音が痩せてしまう、音がスピーカーに張り付いて音場が中央にできない、など、とても聞けたものではない状態です。

原因は恐らくDIRECTスイッチの接点不良なのでしょう。コンピュータのライン出力のインピーダンスが高くて上手くドライブできないということは多分無いでしょう。パワーアンプは初段はFET 入力に入っている抵抗は380KΩですから。

ただこのあいだ切替スイッチを壊してしまい、もう手を出すのは怖いのと、トーンコントロールも使用したいのでトーンアンプのコンデンサーの交換も行うことにしました。ついでにプロテクター部分も交換を行いました。



トーンアンプの回路ですオペアンプで増幅しています。丸印のコンデンサーを交換しました。
入力とデカップリングにはフィルムコンデンサーを今回も取り付けています。



前方右寄りの基板がトーンアンプ基板で交換後は



フィルムコンデンサーはこのように基板裏にとりつけます。



プロテクター回路基板の交換は次の○印です。



図の左のコンデンサーはトーンアンプ、イコライザーアンプの電源用と思っていたらパワーアンプの初段部にも供給していたので交換しました。



交換したコンデンサーですが、トーンアンプなどの低圧電源供給用のコンデンサーは大型のためか液漏れしていたようです。

ついでにパワーアンプの回路図と交換したコンデンサーも示します。



電源コードにはフェライトコアをとりつけます。



これで一台目は終了です。

15時間ほど通電しての試聴ですが低音の力感が強く、やや柔らか目でソースによってはトーンで低音を絞るようです。テクニクスのSU2500の電源を利用したLM3886アンプとは電源の力の違いを感じます、音の分離はなかなかで、YAMAHA CA-V1とは格の違いを感じます。このアンプは電源電圧がプラスマイナス70Vもあり、電解コンデンサーの耐圧には注意が必要ですがアンプの動作には有利なのでしょう。

ゆるゆると2台目にとりかかります。