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Maeda Niina BLOG

宮古・盛岡での活動のご報告

2012年07月03日 18時47分33秒 | niina
一昨日、7月1日早朝に東京を出発し、岩手県盛岡市と宮古市に行ってきました。
そして昨晩帰宅。
あっという間の2日間でしたが、大変充実した時間となりました。
今回、わたしを支え、共に行動して下さったのは「つなぐ心ネットワーク」の葛西由佳子さんです。
つい1週間前までは、支援活動の計画はなく、ひとりで被災地を見に行くつもりにしていたのですが、不思議なご縁がつながって、思わぬ活動が実現、自分でも本当に驚いています。 感謝。

1日目、7月1日は、盛岡にある「小柳玲子バレエ教室」にてレッスンさせて頂きました。
小柳先生は盛岡でご自分の教室を開かれて以来、もっとバレエを広めたい、という
想いのもとに宮古・釜石にも教室を開かれていました。
皆様もご存知かと思いますが、宮古と釜石は津波の被害がひどかった地域のひとつです。
今回のレッスンには、盛岡・宮古・釜石の生徒さんが参加、きらきらした表情でレッスンを受けてくれました。

良い笑顔!




こちらはお土産に持って行ったエコバックを皆が持ってくれている記念写真。


そしてレッスン終了後には先生とゆっくりお話しすることが出来ました。

生徒さんを亡くされ、まだ痛みが残る中での被災時のお話、その壮絶な体験とその後の生徒さんたちの様子を聞き、胸が張り裂けるようでした。
先生は、大事に大事に言葉を紡ぐように話して下さり、最後に「こうやって人に話して行くことが供養になると思っています。」と仰っていたのがとても印象的でした。
私がレッスンすることが、本当に支援になるんだろうか、と思うこともありましたが、先生とお話しし、そんな事を思う前に行動することしかないんだ、と気付かされました。
どんなことでも、その活動によって何かが動くことが、コミュニケーションがうまれることが重要なんだと、あらためて実感しました。

しかし生徒さん達、本当に上手で、先生が惜しみない愛情をかけているのがよくわかり、そのような先生に出会えたこと、とても幸せに思います。
いまバレエが続けられない状態でいる生徒さんも、いつかまた、先生と再会して欲しいと、強く思いました。
小柳先生、本当にありがとうございました。


2日目。7月2日。
この日は宮古にある幼稚園でのパフォーマンスが決まっていました。
早朝より葛西さん運転で宮古へ移動。まずは葛西さんの「宮古のおとうさん」的存在の方に会いに。この日はこのお父さんが宮古を案内して下さるとのこと、感謝。

おとうさんはイカのお店の社長です。

海の目の前にお店をかまえていたため、震災時は大変な被害に遭ったそうですが、ひとりも従業員を解雇することなく、がんばってらっしゃるんだそうです。
素晴らしいです。
宮古はこのように市民が頑張っていて、復興も徐々に進んでいるところが多くあり、
とてもパワーを感じました。

手作りのTシャツをお土産にお持ちしました。


お父さんと合流し、すぐに幼稚園に向いました。
お父さんの娘さんがこちらで働いていて、今回のパフォーマンスに繋がったのです。
ここには230人もの園児が通っており、震災前に宮古の田老地区にあり津波で流されてしまった保育園の園児たちも多くいるとのことでした。
震災時の園児の避難のお話も少し伺いましたが、本当に困難なものだったことと思います。

幼稚園に到着すると、入口の黒板の“今日の予定”に「人形劇を見ます。」と書いてありました。
そうなんです。
私にとって初、ひとり人形劇を上演しました。

準備中。広い舞台がありびっくりです。


そしていよいよ、たくさんの園児を前に、パフォーマンス開始。


バレエも見たいとリクエストして下さったので、人形劇のあとにバレエ「白鳥の湖」の物語をお話しし、オデットの踊りとオディールの踊りを見比べてもらうべく、
披露しました。
もちろん、チュチュも冠もなく、バレエシューズでのものでしたが。

そして終了後、「バレリーナになりたい人?」と問いかけたところ、「はい!」と
20人くらいの女の子と男の子が手を挙げてくれ、バレエの威力にこれまたびっくりでした。
ここ何年かバレエを踊っていませんでしたが、この子達のために、またここで踊らなければ、と思わされてしまったのでした。。。

ぴっちぴちの笑顔に見送られながら幼稚園をあとにし、いよいよ田老へ。
田老地区は津波や火災など本当に被害がひどい場所だと聞いていました。

その前に一息いれるため、宮古のおとうさんがお茶に連れて行ってくれました。
おとうさんのお仲間もいらしていて、このあと、皆さん、一緒に案内して下さって
大変貴重な時間を共に過ごすこととなりました。


様々なところをまわりながら色々な話しを聞くことが出来ました。
その場所場所でも何人もの方に出会いました。
皆さん、本当に前向きです。そして明るくパワフル。
しかしその表情の奥深くには何かがあるのです。
あとからその方達の被災の状況を聞くと、驚くことばかりでした。

痛々しく崩れ落ちている橋。


きれいに片付いてはいるものの、町だったとは思えない風景。


ことばは出ないです。

海は美しかった。
特に浄土ヶ浜。




これで、、、
たくさんの出会いとたくさんの感情が交錯した2日間のご報告、終了です。
いまは帰ったばかりで、まだ自分が「わー」っとしている一種興奮状態ですが、日を追うごとに落ち着いて考えられるようになり、きっと何かが動いて行くんだと思います。
ただひとつ、きっと変わることなく言えるのは、強烈に残る皆さんとの出会いと、共にいた時間。あったかい時間。
そんな時間を持てたことに、感謝の気持ちでいっぱいだという事です。

最後になりましたが、今回の支援活動には、Angel R Dance Palace での踊心募金ワークショップの収益金の一部を使わせて頂きました。
ありがとうございました。

また継続した活動を続けていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します。





あ、余談ですが、岩手の男子はとっても良い男が多かったですよ!



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1 コメント

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お帰りなさい(*^^*) (星美和です。)
2012-07-04 23:02:55
新奈ちゃんの気持ち、行動、ほんとにステキだと思いました。
いつか、一緒に行けたらな、、とずっと思っています。
ステキな人にはステキな人が繋がっていくんだな、とブログを読んで
写真を見て思いましたよ。
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