orityan日記。

ヤプログさんが閉鎖のため
引っ越してきました。
何ということもない徒然ブログです。

臭いにおいのする憂鬱な一夜。完結編。

2006-11-30 23:01:15 | インポート
 
 ブルースバーの御不浄は
 カウンターの横から店の奥へと
 入って行くのであった。

 もう そこは、
 少女ハイジの住む、アルプスの山小屋かと見間違う店内とは
 打って変わって、
 古ーい、古すぎる日本の農家とゆうか
 いわゆる土間になっていて、右手の方が部屋になっているのであった。
 それだけでも、チョーおどろき!!

 二間ほど続いている内の、奥のほうの部屋には
 なんと、店主の寝床であろうか
 布団が敷きっぱなしなのが
 丸見えになっているのであった。

 ほんに、おどろおどろしい物を見たようで
 わては、クラクラとなったものであったよな、モシ。

 そ、そして行き着いた御不浄は、
 それまで見た事のないような
 ほんとの昔の POTTON なのであった。

 し、しまった・・。
 なんで、もっと早よ、気イつかへんかったんやろ。
 この店の異様なにおいは、まさに ここから発しているのに、
 わては呑気に、「排水が悪いんかいな・・。」くらいにしか
 思わへんかった・・。  うかつであった・・。

 おまけに、PAPER はネズミ色のオトシ紙(こんなん漢字変換できひんがな。)
 なのであった・・。   しくしく・・。

 悪夢のようなひと時であった。

 店に戻って、
 連れのオッサンに、この驚き伝えなくっちゃ!

 「なあなあ、ここのトイレなあ・・・。」

 すると、オッサンは にやりと不敵な笑いを浮かべ、
 「POTTON やったやろ。」

 なに~!? 知ってるのに、わざと知らんフリしてたのか君わっ

 山小屋ふうの窓の外には、初冬の風が薄ら寒く吹いているのであった・・。


 あの店、今もあるのかしら・・。
 (二度と行きたくないけど。)
 今夜もどこかの乙女が、うっかりビールを飲みすぎて、
 禍々しい悪夢を見ているのかしら・・。。
 
        完




        押入れの大掃除していたら
        これが、うまい具合に出てきた。
        夫が好きだったエッセイだ。 
 






七五三参り。

2006-11-27 22:27:45 | インポート
 くさあーいブルースバーの話は、後いっかいで終わる予定ですが、
 眠たくて、書けません。

 きのう、おまごの七五三(七歳)のお参りに行きしなの
 写真でお茶うを濁そうっと。

 

        世にも不思議な着物と帯とバッグなどの取り合わせ。
        神主さんは、おばあちゃんだったけど、
        さぞ、吃驚した事でしょう。
        さすが、今ドキのママの感覚やな。
        いいか、可愛けりゃ。
        (お着物は、わての子どもの頃のんだよ・・。)

   



       自然な感じで写そうとナナメを向く わて。
       ほんま、スナップふう・・。
 





臭いにおいのする憂鬱な一夜。⑤ 

2006-11-23 18:34:13 | インポート
 
 とゆーところで、改めて、ロバートジョンソンとわ、何者?

 で、改めて ネット検索してみました。
 ああ、この人知ってる。男前じゃん。
 あら、このHP見たことあるわささやんぐさんのんやん。

 この写真が、本物か贋物か問題になっていた写真なのでせうか。
 私はそのポスターそのものは、でんでん覚えていないのです。

 だって、あの時はロバジョンの顔よりも、
 店のにおい、雰囲気、及び店主の顔の方に関心が行ってたもんで・・。
 「バックトゥダフューチャー」の博士を も少し汚くしたような顔の
 じいさまだった・・。

 「ねえ、この写真、ほんとにロバートジョンソンと
  あんた、思っとるの?」
 と、連れオッサンは強気に出た。

 店主も不気味に個性的な顔であったが、
 連れオッサンも負けてはいない。
 
 それにさ、何よりこの連れオッサンは
 近畿一円のこうゆう店関係の人なら
 知らぬ人はないであろう お方なのであったのだからさ、
 
 がたこはんが期待して下さったような
 おもしろげな事はなーんも おこりませんでした。

 だって、みーんな連れオッサンのタチの悪いのは
 百も承知なのでせう。

 店のジーサンもモソモソと何かゆーたが、
 サッサと店の奥に引っ込んでしまった。

 ケンカを売るのに失敗した連れオッサンは仕方なく、
 私に講釈を垂れ始めた・・。
 「この写真は贋物で・・うんぬん・・。
  これを堂々と貼ってるような店こそが贋物じゃ・・うんぬん・・。」

 うーん、わてとしては、どちらでもええのだがな・・。
 とにかく、このくさい店から出たいよ。
 
 ところで、ご不浄はどちらでせう・・。

 うんぬんうんうんと
 講釈を垂れ続けている連れのオッサンに訊くと
 しかたなく 講釈をいったん中止して、
 「あっちの方と違うか~?」と 
 頼りなさげに、店の奥の通路を指差した。

 とちう。



        ココやんぐも、じっと聴いている。
        「まだ終わらんのかいにゃああ!!?」
 





 


臭いにおいのする憂鬱な一夜。④ 

2006-11-22 21:49:37 | インポート
 じいさんたちの おにぎり取引は、無事終了したらしい。
 客のじいさんは、どうも 時々この店で
 夕飯用におにぎり弁当のようなものを
 頼んでおいて、テイクアウトしている模様。

 あの客のじいさんもブルースは好きなのだらうか・・。
 ま、わてには関係ないか。 そやそや。


 客は、再びわてと連れのオッサンだけに戻った。

 今度は、連れのオッサンがぶつぶつ言い始めた・・。

 壁に貼ってある ロバート・ジョンソンの写真ポスターについて
 店のじいさんに絡みはじめたのである。

 「ねえ、アンタ、このロバート・ジョンソンの写真
  ほんものと思ってんの?」

 ロバート・ジョンソンって、大昔の人気ブルースギタリストの事か?
 うちのとーちゃん(これは夫の事。)が、昔バンドの仲間を
 家に呼んで、鍋を囲みつつ観たビデオの主人公の事か?

 ブルース流してる店の内の約23%くらいの店には
 このしとの後姿のイラストポスターが貼ってあるわいなあ・・。
 
 単にミーハーブルースファンのわては、
 「はっちゃんの方がかっこええやんけ。」
 などと密かに思いつつ、
 うわべだけは仔細らしく
 ふたりのやり取りを眺めていたのだ。

 つづく。





             これは本文中の店とは無関係です。
             このお店は北区です。









臭いにおいのする憂鬱な一夜。③ 

2006-11-21 21:22:36 | インポート
じいさん二人の間のカウンターの上には 
銀シャリのおにぎり・・三個くらいに
ラップが掛けられてありました。

おにぎりの光景は 今も鮮やかに蘇ります。
海苔もなんもないおにぎり。
でも、ぴかぴかでおいしそうだった・・・けど。

こんなに臭い空間に存在するおにぎりって・・。
きっと、味も臭いような気がするんだよ・・。

だって、このにおいに すれてるんだよ!!

新米のようで、つややかかでしっとりとした
うまいおにぎりにこそ、
臭いにおいは くっつきやすいんだよ!!


どうやら、客のじいさんは
このブルースバーに
おにぎりを注文していたようなのです。

こんな臭いお店で作られたおにぎりを
このじいさんは食べるのか・・。
しかも、料金を払って・・。

し、信じられへん・・。
私は見てはいけないものを 見てしまったようで
気まずかった・・。


 つづく。



        佐渡島の
        旅館の外には湖。
        海水が流れこんでるので
        カキの養殖も出来るのだ。