ちょうちんの人生

青空の下の提灯は
夏の夜の涼しげな祭囃子や
お風呂上がりに着る浴衣の感触
それから、ころげるような下駄の音を
それらの中に凝縮して、ぶら下がってるみたいに見える。

いくつか、赤い色が抜けきった提灯をみつけた。
頑張りすぎて、色が抜けたのカナ。
あしたのジョーみたいに、燃え尽きて、真っ白になったのカナ。
それとも、おじぃちゃんやおばぁちゃんの髪の毛みたいになったのカナ。
色がなくなり、ひび割れても、がんばって今年もシゴトを全うする。

そんな、ちょうちんがステキに見える。