♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

2020年の目標 どうしようかと考え中です。☺️♫

三線古典修行日記 『新人賞日記 ⑩』 ~恐怖のボタン~

2007年06月12日 | 新人賞日記(回想編)
「おっ! こんなところにお地蔵様が!」
「拝んでいくでやんすよ! なむなむなむぅ~~~~。」
「お供え物はぁ・・・おっ!サーターアンダギー発見! 
 ・・・ということで、今日はおやつ抜きでよろしくね!」
「どえぇぇぇ~~っ! そんな殺生なぁ! 楽しみにしてたんでやんすよぉっ!」

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沖縄に着いたら、白いコンクリが眩しくて、直接見れないくらいのピーカン!
光と影のコントラストの激しさ!

「今の私の気分は、この真っ黒い影やなぁ・・・。」
あ~~! かなりのマイナス思考・・・。

そのままレンタカーで、明日の舞台となる会場を下見に行きます。

会場に着くと、すでに何人か明日の下見の人たちが・・・。

不思議な緊張感のなか、まずは会場の中へ・・・。

中は、明日の準備がすでに整えられ、しんと静まり返っています。

・・・舞台の中央には、ポツン・・・と座布団が一枚・・・。
そしてその前には、10人分の審査員用のイスと机と、10個のボタンがっ!!

『あーっ! あれが先輩が言ってた恐怖のボタンやっ!』

恐怖のボタンとは・・・?
これこそが、受験者に最も恐れられているボタン。
受験者の息の根を、たったの一撃で確実に止めてしまうボタン。
そう! 世にも恐ろしい!伝説の一撃必殺ボタンなのです!

本試験の最中に、無情にも審査員の手によって
このボタンが点灯すると! そこでもう全てジ・エンド!!
その場で唄をやめて、即刻舞台を去らなくてはいけません・・・。
たとえ、歌い始めて一分も経ってなくても・・・!!

最初、この話しを先輩から聞いたときは
「テレビのクイズ番組みたい!」 と大笑いしてたけど
実際目の当たりにすると、大笑いしてた自分が罰当たりに思えて・・。

『あーっ。笑ってごめんなさいー! 許してくださいーっ!』
意味の分からない懺悔の言葉を発する私・・・。

『ぶるるぅっ・・・・!』

真夏なのに、なぜかぞ~~っと寒気が走り、体中が震えてくるのを感じるのでした。





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