いつかの沖縄。
喫茶「浜辺の茶屋」からの眺め。
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最近の沖縄ミュージック界での大ヒットといえば やっぱり「海の声」 。
一時期は「涙そうそう」や「島唄 」「島人ぬ宝」など沖縄ミュージックのヒット曲が多数出ていた時期もありましたが 最近はすっかり落ち着いてましたからね。
ところで。
この「海の声」 最近のイベントでは 必ずといっていいほどリクエストをもらいます。
最初こそ みいはいゆのレパートリーには入れてなかったこの曲。
それが あまりの人気ぶりに急きょレパートリーに加わることになり
今では イベントなどでは欠かせない定番曲になりました。
さて。
この歌は 沖縄を代表するバンド 「BEGIN」のギターの方が作った歌なんですね。
わたし 今までにBEGINの歌を何曲か楽譜に作ってるんですけど そのたびにいつも思うことがあるんです。
それは どの曲もとにかく コードがシンプル!
テンションコードや ジャズ進行的なコードは一切なし。
ホントに ビックリするくらいシンプルなんです。
でも…
でもですね!
実は シンプルなことって 1番難しいんじゃないかなあ。
知識をもっていれば 色んなテクニックや技を使って 曲を派手にきらびやかにすることはできます。
そして BEGINの皆さんも そんなことは百も承知のはずなんです。
でも 敢えてそれをしないのは…
しない理由が絶対にあるんです。
『誰もが口ずさめて 気軽に演奏出来る歌を作りたい。』
BEGINの歌からは こんな想いが溢れてる気がします。
そして この想いを大切にしていくことが BEGINとしてのポリシーなんじゃないかな?とも思うんです。
この姿勢こそが 移り変わりの激しい音楽業界で デビュー以来ずっと愛され続けている理由なんじゃないでしょうか。
色んなことを知れば知るほど 知識は増えます。
そると それを表に出したくなる。
でも…
これって実は「自己満足」以外のなにものでもないんですよね。
そして BEGINは それを分かっている。
「シンプルでい続ける。」
これはある意味 とても勇気の必要なことだと思います。
だって人はシンプルを物足りなく思い
知識に頼りたくなってしまいますからね。
でも…
シンプルを大切にするところに
頭ではなくて 心で感じる幸せが溢れてるような気がします。
うん! やっぱり何事も
シンプル イズ ベスト!
そして やっぱり
BEGINはスゴイ!
「海の声」の楽譜を作りながら 今回改めて実感したことでした。
彼岸花の季節。夏と秋の混在。