★ベルの徒然なるままに★

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映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』

2024年07月13日 | 映画鑑賞記
今日は映画の感想をば★
7/5から1週間限定でリバイバル上映されました『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。 
楽しみにしていたのに、公開当時、劇場で見そびれてしまったので、今回のリバイバルの機会には感謝なのです。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』余韻に浸り中 - ★ベルの徒然なるままに★

昨日のブログに書きました通り、昨夜は『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を観賞🎬祝☆『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』リバイバル上映初日!!-★...

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素敵なニューヨーク1泊デートをするはずだった大学生カップルに、想定外の出来事が次々と起こり、デートが台無しに!?
そんな2人の関係は!?!?…という、甘くもあり、ほろ苦くもあるラブコメ❤️

ロマンティックなニューヨークデートの演出で頭がいっぱいのギャツビーと、大学新聞のインタビューで著名な映画監督に会えることになって舞い上がっている彼女のアシュレー。
お互い気付いていないけれども、それぞれ別の方向を向いてるカップルの動向がちょっぴり切ないお話です。

昔の映画を思い起こさせる、オープニングとエンディング。
雨のニューヨークの風景。
素敵な音楽。ピアノの調べ。

翻弄される若いカップル。

もう、ロマンティック要素がたくさん詰まった芸術作品です!
余韻が凄いのです!

冒頭からギャツビーとアシュレーが「運命の相手」同士ではないのは観てて分かってはいたのですが、それでも、切なかったなぁ。

きっと、ギャツビーはアリゾナという
NYでない環境において、NYで自分の周りには居なかったタイプ…ということだけでアシュレーに惹かれてたと思うのです。
そのアシュレーはというと、アリゾナで生まれ育ち、お嬢様だから苦労を知らず天然で、でも、したたかな所もあって、ギャツビーというカッコいい彼氏も居て〜〜って感じの地元の人気者で。
NYという都会に出て来て、映画界の有名人に次々誘われて、我を忘れちゃったんだろうな…と。
でも結局は、みんな性的目的オンリーで、下着のまま外に締め出されるという大変な目に遭って初めてギャツビーのピュアな愛情に気付いたのかもしれませんね。
下着の上にコートという姿でずぶ濡れになってギャツビーのところに帰ってくるシーンは、自分が悪いとはいえ、可哀想というか哀れというか…。
そして、最後までなぜギャツビーが自分の元を去ったのか、NYに残ると決めたのか、その理由も分かっていなくって。。。

もしかしたら、大学の中にずっと居たら、続いていたかもしれないカップル。
大学の外に出て、それぞれの興味のある方向に向かい、道が別れてしまったカップル。

若い学生カップルあるあるなのでしょうが、いや、若い頃あるあるだからこそ、胸がきゅーんとなっちゃったのでした。

そしてそして。
ちょっと興味深かったのは。
この作品に登場する若者達は、ギャツビーをはじめ、みんなお金持ちのご子息ご息女ばかり。
だからこそ、モラトリアム自分探しをしたり、夢を追いかけたり、学生生活を謳歌出来ているのでしょうが、そんな上流階級に対してほんのり感じるアイロニックというかシニカルというかな視点も?
これは私が生粋の庶民だから感じただけかな?

しかし、そんな若者達を決して嫌味には感じず、愛おしく感じたり、共感出来たりするのは、自分も庶民ながらモラトリアム経験があるからかもしれません。
学生時代に自分の進む方向性に苦悩したり、親に反発心を持ったりしたり。
ギャツビーみたいに何事も皮肉ったり、「ここは自分の居場所じゃない〜」みたいなことを言ってみたり、世の中の風潮や流行を馬鹿にしたり。
今思えば、親には多大なる感謝しかないのですが、大学生だった当時はそんなにも感謝してなくて、当たり前に捉えていたというか。
なので、実はギャツビーには大いに共感だったりするのです。
登場人物達がみんな愛おしい!


どこか懐かしさを感じるオールドスタイルな魅力の詰まったこの作品。
この映画を観ることで、「映画」自体に恋する感覚にもなりました。
もっと色々な映画を見たい!
古き良き映画も見たい!
もっと映画館に行きたい!
と。

映画館で観ることが出来て本当に良かったです。









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