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映画『謝罪の王様』

2013年10月04日 | 映画鑑賞記
何だか色々書きたい映画感想が溜まっているので、これからは少しずつUPしていきたいです(*^^*)

・・・という訳で。

今日は、昨日見てきて、めっちゃツボにハマって爆笑してしまった『謝罪の王様』の感想を♪

もう、「さすがっっ!!!」って思わせるほどの面白さでした。





ヒロインの典子は、帰国子女ゆえ「なんでも簡単に謝ってしまうことは、簡単に自分の非を認めることになる」という海外的な考えを持っている為、「謝る」ということが苦手でした。

そんな彼女が、ヤクザの車に追突事故を起こしてしまい、持ち前の「謝らない」性格から、話は余計にややこしくなり、法外の賠償金を要求されてしまいます。

そこで、彼女が頼ったのが、依頼者たちに代わって謝ることで、彼らが抱える多種多彩なトラブルを収束する東京謝罪センター。
所長、黒島譲の様々な謝罪テクニックにより、典子のヤクザとのトラブルも無事、丸く収まるのでした。

そして、それをきっかけに、典子は、黒島の謝罪センターでアシスタントとして働くことに。


黒島と典子・・・スタッフが2人になった東京謝罪センターには、色んな依頼者が訪れます。

セクハラで訴えられた下着メーカーの社員。

息子が傷害事件を起こしてしまった、大物俳優と大物女優。

はたまた、お忍びで日本にやってきていた外国の王子を、それと知らず、映画撮影のエキストラとして使ってしまったために、その国との間でトラブル引き起こしてしまった映画プロデューサー。それは、文化の違いによる誤解などから、どんどん問題が大きくなり、やがて国際的な外交問題までに発展し・・・・・・。

・・・と、身近な出来事から、芸能界のスキャンダル、国際問題まで、大小問わずありとあらゆる問題を謝罪によって解決していく黒島の謝罪の手腕の物語。



水田伸生、宮藤官九郎、阿部サダヲによる作品3作目。
『舞妓haaaan!』も『なくもんか』も大好きだったので、今作も、とっても期待していました。

そして、本当に期待通りの面白さで、たくさん笑い、その笑いの中にも、ホロリとしたりしました。
爆笑の中に、人間関係を円滑にするヒントもたくさん隠されていたと思います。
ちょっとした気遣いで、人はハッピーになれるんじゃないかなぁと。


そんな感じで、とにかく、終始笑わさせて頂きました。


「謝罪」がテーマというだけあって、映画の冒頭から、色々な「謝罪」が求められるスキャンダルが登場するわけですが。

これ、全て、実在の出来事のパロディ。

私達もよく知ってる、世間をお騒がせした、あの出来事、この出来事(^m^)

てか、「ここまでやっちゃって良いの!?」って再現率に可笑しさも倍増です。


で。

物語は、case1、case2・・・と、オムニバス形式をとっています。

case1が、ヤクザの車に追突してしまった典子の場合で。
それを黒島が解決したことにより、典子は、東京謝罪センターのアシスタントになります。

こうして、彼らの元に、セクハラ訴訟を起こされたサラリーマンや、息子が傷害事件を起こした大物俳優と大物女優などが訪ねてくるわけなのですが。。。。

一見、バラバラに起こっているのかなぁと思っていた事件が、実は一つに繋がっていて。

しかも、時系列も、本当はほぼ同時進行で起こっていたのですね。

・・・ということは、黒島は、同時にあんなケース、こんなケースとヤヤコシイ案件を同時に抱えていた訳で。。。。

黒島所長!!!  スゲエェェェェェェ!!!!!!!

うん。

でも、その時系列とか、人間関係が色々と繋がっていたり~~というのは、物語全体に色んな伏線が散りばめられていた気がします。

映画を見ていて、「ん?」と思ったところが、見事に繋がっていくのは気持ちが良かったですね。


特に、アレ。

アレですよ。

「脇毛ボーボー自由の女神!!」

・・・いや、違うか、

「ワキゲボーボージユウノメガミ!!」

最初は、単なる子供の遊びだと思っていたあの言葉が・・・まさか、まさか、土下座を超える謝罪へのキーワードとはっ。

でも、これも至る所に伏線がありましたよね~。

「映画の台詞だった」とか、「マンタイでは大号泣、日本では大爆笑」という映画公開当時の新聞記事の見出しとか色々(笑)

なので、なるほど!とピンと来た瞬間には、ホント、可笑しかったですよ~。

それにしても。

あの「ワキゲボーボージユウノメガミ」・・・映画を見終わって帰宅した後、鏡の前で、あの一連のポーズをやってみたのは、私だけでは絶対ないハズ!!??(爆)


そうそう。

物語中で日本と外交問題が起きちゃうマンタイという架空の国。
このマンタイ人役エキストラさん達も、全部メイクをした日本人なのですってね。
ロケ場所も、千葉県ののこぎり山中だとかっ。
凄く異国情緒出てましたね。

そして、マンタン人通訳役の濱田岳さんの台詞がいちいち笑えました(^0^)

人を紹介する時の「コイツ~~~」とか「年収」とか「大体」とかwwwwww




そんな感じで、本当に、色々笑っちゃったけど、実は考えさせられるポイントも多かった!!


例えば。

セクハラで訴えられてたサラリーマンもね。

最初は、なんじゃコイツ~って態度で、謝り方も酷かったけど。

謝罪センターの彼らといるうちに、まだまだダメダメなものの、日常の会話において、ちょっとした時に、「スミマセン」くらいは自然に出るようになったかなぁ?と。

所長の謝罪レクチャーで、ちょっとだけ成長した??



またはた、大物俳優&女優さんの息子が起こした傷害事件も。

確かに暴力は絶対にいけないことで、暴力を振るった方が悪いですが。

でも、最初、その事件の報道だけを聞くと、有名人を親に持ち親の七光りで良い気になってるドラ息子が暴力沙汰を起こしたっぽい印象を受けましたが。

実際に被害者から話を聞くと、実は、被害者の方にも問題はあった。(それでも暴力はダメですよ~)

そして、真実を知ると、一方的に息子が悪いとは思えなくて。

こういうのって、問題の大小を問わず、普段の日常生活でもありそうですよね。

何かトラブルが起こったときに、片っぽからしか話を聞かない、とか、片っぽからの視点でしか物事を見ない、とか。

その結果、誤った印象を勝手に持ってしまうことも往々にしてある気がします。私も気を付けなきゃ。



そしてそして。

黒島がなぜ、謝罪センターを作ったのか・・・というきっかけとなった事件も。

なんか凄く共感できました。

なんというか・・・。

私達って日常生活において、ちょっとしたことで、他人から不快なメにあわされたり、また逆に、他人に不快な想いをさせたりって、よくあると思うのです。

例えば、よくある簡単な事では、人混みで足を踏んだり、踏まれたり。
ぶつかったり、ぶつかられたり。とかね。

そんな時、ムカッと来たりしますが、相手がちょっと「すみません~」って言ってくれたら、案外、そのムカつきって収まりますよね?

これだけ混んでたら仕方ないや、この人混みだとお互い様だね~・・・とそんな気持ちになるというか。

でも、それを知らんぷりされると、ムカツキも倍増しちゃったりするという。


逆に自分が人に対して、ぶつかったりしちゃったときも、悪かったなと思って一言「すみません」って言うのと、「混んでたんだからしょうがないじゃんっ、私だって押されたんだよ!」っていうような態度を取るのとでは、やっぱり、自分も相手も、心持ちが変わると思うのですよね。


黒島のラーメン屋さんのエピソードも、それと同じじゃないかなぁ~と思いました。

別に大袈裟な謝罪なんて要らないし、お湯が飛んだときに、ちょっと一言「ごめんなさいね、熱かったでしょ? 大丈夫でしたか?」があれば、それで済んだ気がします。

そう考えると、世の中のちょっとしたムカつく出来事も、相手を思いやる気持ちがあれば、自然に解決していくのじゃないかなぁと。

要は、相手を思いやる心が大切な訳で。
そして、そのちょっとした気遣いで、皆、ハッピーになれるんじゃないかなぁと思いました。


最高に楽しく見れた映画でした(*^^*)

いっぱい笑って、スッキリするお話だと思います。




・・・あ、これだけは言いたい。
エンドロールのPVは、ちょっと蛇足だったね・・・と(--;;

歌自体は良かったんだけど、あの映像は、映画と全然関係ないし・・・せっかくの映画で盛り上がってた気持ちがちょっと冷めちゃったです><

普通のエンドロールにあの歌を流すだけで良かった気がA^^;;






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