★ベルの徒然なるままに★

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映画『タクミくんシリーズ 美貌のディテイル』完成披露試写会

2010年01月26日 | 映画鑑賞記
先週の土曜日、ケータイからも投稿いたしましたが。

映画『タクミくんシリーズ 美貌のディテイル』の完成披露試写会&舞台挨拶に行ってきましたです。

タクミくんシリーズ 美貌のディテイル 予告



小説の『タクミくんシリーズ』は、現在、20巻以上出ている、長編の物語でして。私も、半分以上は既読です。
そして、そんなシリーズの中でも、今回映画化された『美貌のディテイル』は、私の大好きなエピソードでして(^^)b

そんな大好きなエピソードを、前作に引き続き、浜尾京介君のタクミ、渡辺大輔さんのギイで見ることが出来て、凄く嬉しかったです。

また、監督も、前作『虹色の硝子』に引き続き、同じ御方。
繊細な心理描写を、丁寧に描く作風は、前作と同じ感じで。原作の雰囲気や、また、物語全体に流れる「空気」を感じられる映画に仕上がっていたと想います。

因みに、わたし的には、前作『虹色の硝子』より、今回の『美貌のディテイル』の方が好きでしたね(^^)b
なんというか、『虹色の硝子』は、タクミとギイの物語ではあるものの、その主軸になるのは、他のカップルの悲恋でして。
でも、今回のエピソードは、完全に、タクミとギイの物語なので、タクミ派な私としては、こっちのが好きかなぁと。

で、今回のお話ですが。

シリーズ第一作『そして春風にささやいて』以来、ずっと、タクミとギイの祠堂学院2年生生活が描かれていた訳ですが・・・。この『美貌のディテイル』以降、キャラ達が進級して、3年生になります。

毎年、学年が変わるごとに、寮の部屋割りも変わってしまうというのが、祠堂学院の決まりなので、タクミとギイは、当然、今回は同室になれません。
そもそも、同級生からも下級生からも、人望があり人気者のギイは、「階段長」という、寮の各階ごとの責任者に選ばれてしまったので、個室が割り当てられるわけで。
今までのように、タクミとベッタリ~という訳にはいかなくなってしまいそうな・・・そんな予感がする進級時のお話なのです。

という訳で。

ストーリーは、そんな新学期が始まる2日前からスタートします。

全寮制男子校・私立祠堂学院。
新学期・入寮を2日後に控えた夜。タクミとギイは電話で話していました。

相変わらず、タクミLOVE全開モードなギイは、
「新学期になったら、まず、新しい部屋のベッドに、タクミを押し倒す!」
等と、大胆宣言をしていて。
そのときは、タクミも、ギイの異変に気付いては居なかったのですが。

いよいよ、新学期が始まり、入寮すると・・・。
タクミは、友人達から、ギイの別人のような変貌について、聞かされることになります。
変わったのは、まず、外見。
それまでの長髪をバッサリと切り、妙にキッチリとした、短髪に。
そして、視力が悪くなった訳でもないのに、メガネをかけて。
全体的に、冷たそうな風貌になっているとのこと。
そして、変わったのは、外見だけでなく、その態度も・・・。
誰に対しても、フレンドリーで気さくだった彼が、親しい友人に対してでも、距離を置くような冷たい態度で接しているらしく・・・。
ギイと親しいタクミなら、その理由を知っているのでは?と、色々な友人から質問責めに合うタクミ。けれども、タクミにも、その理由はサッパリ。2日前の電話では、相変わらずな、少しお調子者っぽいギイだったのに。

入寮して以来、まだ、ギイと会えていなかったタクミは、そんな友人達の言葉を聞き、心配になり。早く、ギイに会いたい・・・という想いを募らせます。

そして、彼の個室まで、訪ねて行き・・・。久々に見た、ギイの姿に、思わず、抱きついてしまうタクミ。
けれども、ギイは、そんなタクミを、冷たく突き放します。
その上、
「しばらくは、2人で居るのはよそう。3年生になって、お互い、立場も環境変わった。だから、それに慣れるまで、しばらくは距離を置いた方が良い」
とまで言われてしまいます。

突然のギイの変貌に、大きなショックを受けるタクミ。
2日前までは、何ら変わりなかったギイの態度・・・。
階段長は、一般の生徒より1日早く、入寮することになっているので、その時に、何かがあったのか・・・・・・?
訳が分からないまま、突き放されたタクミは、ショックのあまり、治っていた、「あの病気」を再発させてしまいます。

そう、「人間接触嫌悪症」を・・・・・・・・。

ギイは、なぜ、態度を急変させ、タクミのみならず、友人達とも距離を置くのか? そして、再発した人間接触嫌悪症に苦しむタクミは・・・・。


今回は、全編を通して、ひたすら、タクミとギイがすれ違っていて。なかなかラブラブな2人を見ることが出来ません。
あまりに、2人の気持ちがすれ違いすぎるので、見ていて、「イラッ」と来ることも在りましたが。
でも、こういう「すれ違い物語」には、「イラッ」とテイストはお約束なので、良かったのじゃないかなぁ~と想いました。

タクミのためを想って、「愛ゆえ」に、タクミから距離を置くギイ。
でも、理由すら知らされていないので、それに戸惑い、ショックを受け、果ては、人間接触嫌悪症を再発させてしまうタクミ。
この2人の、気持ちのすれ違い、そして、人間接触嫌悪症に苦しむタクミ、ここが、今回のエピソードの見所ですね(^^)b

でも、ホント、ずっ~~~と、すれ違いなので。「切ない」を通して、イラッとしちゃいますよA^^;; 原作を知っている身ではありますが。
とはいえ、その「イラッ」も含めて、今作の魅力かと。


世界的な大企業であり、財閥であるギイの実家。
そんな御曹司ギイとの「学友」という地位・・・将来に大きく影響するであろう、そのポジションを狙って、セレブのご子息達が、祠堂学院に大量入学。
政治家だの、大企業の社長だの、家元だのの、お歴々の息子さん達が、ギイとの「ご学友」という地位欲しさに、祠堂に詰めかけ。その年の入試は、祠堂学院始まって以来の、高倍率・高偏差値に跳ね上がったとか。
そして、自分を狙ってやってくる、そんなコバンザメのような輩から、友人・・・特にタクミを守りたい一心で、特定の親しい友人など居ない・・・というフリをし、一人、孤高を保とうとするギイ。

実際、タクミは、「ギイと親しい」という情報を仕入れていたセレブご子息軍から、色々ちょっかいをかけられたりする場面に直面することもあり。
折しも、接触嫌悪症に苦しんでいる時だけに、辛い想いをしたりもするのですが。

でも、そんなタクミをみんなで守ろう、そして、ギイだけに孤独を強いらなくても、権力目当てでギイに群がろうとする1年生からギイをも守ろう・・・と、友人達がタッグを組むようになるのですよね。
それで、益々、友人達の結束力が高まる訳で。
そういう部分は、原作通りなのですが、ホント、タクミとギイの恋愛だけでなく、友情物としても、良かったと思います。

とにかく、原作の先生も絶賛していらっしゃったという、浜尾君の人間接触嫌悪症の演技が、見応えありましたです!

人間接触嫌悪症・・・・。
この病気の命名者は、元をたたせば、ギイ。

幼少期の、「とある出来事」から、人と体が触れ合うことを極度に嫌っていたタクミ。友人から、何気なく、肩をポンっと叩かれるのは勿論、普通に歩いていて、腕などがぶつかるのですら、激しく嫌悪して・・・他人と体が接触しよう物なら、具合が悪くなってしまうのですよね。
そんな接触嫌悪症だったタクミが、ギイとの恋愛により、接触嫌悪症だけでなく、閉ざしていた心も、開くようになり。
友人達とも、交流できるような人間になったのが2年生のエピソードな訳ですが。

せっかく治っていた接触嫌悪症の再発に、「どうしよう・・・」と座り込むところとか、胸に来ましたです。
また、友達から肩を叩かれたりして、ビクっとなって、思わず払いのけたりする態度、他人の体が近付いてくると異様に怯えたりする表情。そして、相手に悪気はなくても、肩を叩かれたりした時に、具合が悪くなってしまうところなど、迫真の演技だったと思います。


はたまた。
今回は、原作と少し違って、要所要所に、回想シーンが入るのですよね。
原作で言うと、『そして春風にささやいて』や『夢の後先』のエピソードも盛り込まれる訳ですが。
3年生の現在、2年生でギイと知り合ったばかりの時、そして1年生時の誰をも拒絶する心を閉ざしていたタクミ・・・と、3パターンのタクミの表情や雰囲気が、ちゃんと演じ分けられていて!
浜尾君、演技、上手くなったなぁ~と想いましたです。

特に、『夢の後先』のエピソードである、上級生と喧嘩をするタクミの視線は、本当に冷たくて。誰をも拒絶していた、過去のタクミがヒシヒシと伝わってきましたです。また、同じく、『夢の後先』での、窓辺のエピソードでも。ギイに向かって微笑みかける笑顔が、凄く綺麗で。予告編で見たときから、凄いなぁ~と想っていたのですが、実際に、映画本編で見てみると、ジーンと来ましたです。

あっ。
そんな感じで、過去の回想シーンも入る描き方は、凄く良かったと想うのですが・・・ちょっと残念だったかなぁ~と想う箇所もあって。
これは、仕方ないことなのかもしれませんがA^^;;
2年生、ギイと同室になったときのエピソード・・・彼らの寮の部屋のシーンなのですが。
昨年の映画『虹色の硝子』と、寮の部屋(つまり、ロケしてる場所)が全然違うのですよね(>_<)
同じ2年生の時のエピソードなのに・・・。
『虹色の硝子』では、ログハウス風のお部屋だったのに、今回は、普通の寮の部屋っていう感じで・・・。
まあ、『虹色の硝子』制作時では、そのまま続編があるという構想は無かったでしょうし、仕方ないことかもしれませんが・・・。

「あれれれ?? 去年の回想シーンなのに、去年の部屋と全然違うじゃん!?」

と想ってしまってしょーがなかった。
特に、学校は、同じロケ地を使っていて、去年と全く同じ風景だけに、勿体ないなぁ~と。
今回の舞台となった、寮の部屋が、ごく普通なタイプの部屋だったので、回想シーンだけ、昨年のログハウス風な部屋を使うのはおかしい・・・と想って、今作の寮に統一したのでしょうが。
う~ん、でも、ちょっと違和感有りだったかな・・・と。

そして、回想シーンの時のギイの髪型が、変貌後の短髪だったのも。ウィグとかで、少し長めにした方が良かったのではないかなぁ。じゃないと、赤池が、「妙に髪型もサッパリしちゃって変わった」というのと、話が合わないような気がした。

・・・・・・と。
ちょっと、細かい突っ込みはありましたが。
でもでも、それを差し引いても、良かったと思いますし、素敵な作品でした。

そして、そして。
私が好きなシーンは、ラストの方で。ギイが学院中を探して、タクミを探すシーンかな。
タクミの人間接触嫌悪症が再発したと知って、そして、三洲の「今度は俺が、葉山の嫌悪症を治そうかな」という挑発に刺激されて。
それまで、冷静を保っていたギイが、なりふり構わず、校内を走り回ってタクミを探す訳ですが。前作の時の主題歌が流れてて、それも、凄く合ってて。ジーンと来ちゃった。
そして、そんなギイが、学校の掲示板に「音楽堂、老朽化による取り壊しのお知らせ」の張り紙を見て、そこで、ハッとなり。音楽堂に駆けつけるとことか。
凄く好き。

学校の敷地内でもはずれにる音楽堂。
そこで、ギイがタクミに告白したことで、2人の関係は始まるわけですが。そんな思い出の音楽堂が、取り壊しになってしまうのですよね。
これは、原作にもあるエピソードなのですが。
原作シリーズ1作目から順番に読んでいる身としては、映画で見ても、胸が締め付けられるほど切なかったですね。っていうか、その「見せ方」が良かったと思う。凄く切なさを引き出したよ~。
そして、ギイが音楽堂に駆けつけると、そこにタクミがいて。
そこで、2人のすれ違いがとけて、物語はエンディングに向かうわけですが・・・・・・。

ぶっちゃけ、そこから、ラブシーン突入です!!!!

・・・・去年行われた、試写会を見た方の感想などで、若干、予想は出来ましたし、はたまた、予告編からも伺えましたが。

ラブシーン・・・。
長いです! 過激です!! 
前作も、結構、大胆で長いラブシーンだったなぁ~とは想ったのですが。
今作は、それ以上で!!!!

っていうか、原作だと、タクミとギイは、学校の中庭で・・・!という、とんでもないシチュエーションだったのですよねA^^;;
でも、流石に、実写化ではアレなので、ギイが駆けつけた後、音楽堂の中で・・・という流れになっていますが。

いや、ほんと・・・大胆です・・・。
そういうのが、苦手な方は、ちょっと引いちゃうかな・・・。

でもでも。
体位(爆)とか、大胆ではありましたが、凄く綺麗でしたよ~。
なので、正直、いやらしいとか、淫らとか、そんな感じは一切無くて。ただただ、「美しい」と想いましたです。
特に、今回のお話は、2人がずっとすれ違っていただけに、ね。
すれ違いの果てに、やっと、関係が元通りになって良かったなぁ~と、言う感じで。

っていうか・・・。
どう見ても、「F」と思われる行為があったのには、ドキドキしてしまいましたが(///)
・・・いや、まあ、「F」と言っても、そんな露骨なのではなくて。

そうですね~、例えるなら。
アニメの『ロマンチカ』第2話で、ウサギさんが美咲に、それをしていると思わせるシーンがあったじゃないですか?
あんな感じで、もう少し大胆な感じ・・・かなかな?


映画上映後、司会進行のお姉さんが、
「皆様、映画の方、如何だったでしょうか? 袖から拝見しておりましたら、ラストの5分、10分のあたりで、全体的に、ざわざわざわ~~と(笑)」
と仰ってたのには、ウケました。

そして。
映画上映後は、出演者による舞台挨拶が。

今回は、お仕事の関係で、主役の浜尾君も渡辺さんも来られなくて。
お二人は、「ビデオレター」という形で、挨拶をされていましたが。
浜尾君の、「人間接触嫌悪症」を頑張った~というコメントが聴けて良かったです。
また、舞台挨拶も、トークの時間がとても長くて、凄く楽しかったです。


あっ、そうそう。
今回は、会場も良かったのですよね!

前回の試写会は、ホールにパイプ椅子で~って感じでしたが。今回は、ちゃんとしたホール、椅子も、映画館みたいにしっかりとして、座り心地の良いところで。
しかも、私、席が凄く良かったので、めっちゃ、見易かったです☆

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