★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『帝一の國』

2017年05月16日 | 映画鑑賞記
先週の木曜日に見てきました、映画『帝一の國』。

今日は、その感想をUPです。

この映画、劇場予告を見た時から、凄く面白そう~って思っていたのですよ(^m^)
原作コミックスは未読なので、前知識無く、見てきました。
正直、予告編のイメージから、かなり、お馬鹿なコメディだろうなぁと想像してまして・・・確かに、お馬鹿な展開も多いのですが、意外と物語に深みもあって、真面目に全力で楽しめました!!
凄く良かったです。

■映画『帝一の國』予告編



物語は、というと。

時は昭和。
舞台は、国内屈指の名門校である海帝高校。
この学校で、トップに立った者・・・つまり、生徒会長の座に就いた者は、将来、政治の道に進んだ際、その政界に深く繋がる学閥のコネクションにより、総理の座が約束されている・・・という。
首席で入学を果たした新入生の赤場帝一には、いつか総理大臣になって己の国を作り上げるという大きな野望があった。
そして、総理大臣になるための、最善の近道として、この海帝高校で生徒会長になることを目論んでいる。
まずは、新入生代表の挨拶。
続いては、ルーム長になり生徒評議会に入る。
入学後、着々と生徒会長への実績を積み上げていく帝一。
そして、彼は2年後に控えた生徒会長選を見据え、その為なら、どんなことでもすると、密かに心に誓うのだった。
生徒会長になるためなら、靴も舐めます! 犬にもなります!・・・どの先輩の派閥に入れば、将来、自分が生徒会長になれるのか? 
800人のエリート高校生を相手に、帝一は、戦いを挑む!!

・・・というお話です。

とにかく、生徒会長になりたい主人公帝一の戦いの話なのですが、物語のメインは、帝一の生徒会長選ではなく、まず、次期生徒会長、つまり、2年の先輩方の生徒会長選なのですよね。

次期生徒会長になった者の犬になることで、その次の生徒会長の座を手に入れる。

つまり、今、自分が「犬」となって、その人物を生徒会長にさせることによって、その功績などを気に入られ、いずれは自分を生徒会長に推してもらう。
まあ、早い話が、自分の属する派閥を押し上げて、更に、その派閥の中で、自分が力を付けていく~~ということ。

なので、帝一が、先輩の生徒会長選挙の為に身を粉にして駆けずり回る~といった感じのお話です。

もちろん、ラストには、帝一の生徒会長選も描かれますし、その結果や、面白いオチもあるのですが、それは、本当の本当にラストなのです。

で。

本当に、この映画、面白くって。

特に、序盤の方は、5分に一回は抱腹絶倒ポイントがあったと言っても過言ではないと思います。
とにかく、爆笑シーンの連続でした。

っていうか、「そこまでして生徒会長になりたいの?」というそもそもなツッコミもさることながら、生徒会長選に賭ける主人公達の情熱がハンパなくって。
それが、時に滑稽でもあり、時に熱い青春で羨ましくもあり、時に感動の名シーンでもあり、見ていて色々な感情が心の中に沸き起こりましたです。

そして、それぞれの登場人物の個性も凄いです。

とにかく、野心家で、自分の利の為なら、他人の犬にもなるし、靴も舐めることも厭わない、全力で生徒会長の座を狙う主人公だったり。

そのライバルは、汚い策を展開し、とにかく帝一を罠に嵌めようとする謀略派だったり。
はたまた、絶対的な力とカリスマで、皆を支配する者だったり。
はたまたはたまた、知略を駆使して人を動かす頭脳派だったり。
そんな中に、実に正統なやり方で真正面から戦おうとする、正統な正義派が居たり。

ハンパない個性のキャラクターを、俳優さん達がフルスロットルで演じていらっしゃったのも、本当に面白かったのです。

更には、単なる高校の生徒会選挙・・・と思いきや、皆、それぞれ大物のご子息が多い故に、政財界を巻き込んだ戦いになったりもしますし。

ぶっちゃけ、賄賂すらも横行する、策謀渦巻く生徒会長選挙戦は、どことなく、実際の政治の汚い部分も彷彿とつさられたりで。

高校生たちの選挙が、なんだか、大人の政治世界の縮図みたいにも見えて、そこも凄く面白かったです。

とにかく、「そこまでするか!?」という激しい生徒会選挙に爆笑しつつも、ちょっとホロリとするシーンもありで。

そして、最後、感動と友情の結末か・・・と信じさせておいて、オチがあったり(^m^)

あのオチ、最高です!!

とんでもないキャラクターだけど、帝一、好きだわ~(^m^)

気軽に楽しめて、大いに笑えるコメディでした。
時代が昭和なのも、良かったです。
本当に、面白かったです\(^o^)/


そうそう。
これは、わたし的な、ピンポイントなチェックなのですが(*^^*)b
この映画、先日の舞台『ジョーカー・ゲーム』で波多野役を演じられた、松本岳さんもご出演なのですよ!!
メインのキャラではありませんが、見どころなシーンや台詞も有って。
ジョカゲ舞台好きさんには、チェックしてみてね☆