昨日の日記にも少し書きましたが(*^^*)
昨日は、この映画のDVDを見てました。

『ペネロピ』。
2008年の作品です。
お伽噺のようなストーリーと、男性の主役がマカヴォイ様だったので、前々から気になってて(//▽//)
密林さんでDVDお買い上げ♪
もう、凄く素敵な映画で、ツボっちゃいましたです~。
という訳で、微ネタバレな感想という名の萌え語り。
■映画『ペネロピ』予告編
まさに、女性版『美女と野獣』とでも言いましょうか?
主人公のペネロピは、大金持ちな名家ウィルハーン家のご令嬢。
がしかし!
名家であるウィルハーン家は、五代前のご先祖様の悪行により、呪われていたのですよね。
五代前の若き当主が、屋敷のメイドに手を出して、妊娠させてしまい・・・。
最初は、責任を取って結婚すると言っていたのに、周りの人間から、
「使用人なんかと結婚するのかwwwww」
と笑われ、結局はその約束を反故。
名家のご令嬢を妻に迎えるのですよ。・・・酷い!
で。それに悲観したメイドは、崖から投身自殺。
魔女であったメイドの母親は、ウィルハーン家の当主の、あまりにも酷い仕打ちに怒り、
「この家に生まれる娘は、ブタの顔をして生まれて来る! 名家の家柄の男性が、そんなブタの顔をした娘に、永遠の愛を誓った時にだけ、呪いは解けるだろう」
と、呪いをかけるのですね。
まさに、女性版『美女と野獣』な設定ですね(^^)
そうして、時代は流れ・・・。
たまたま、ウィルハーン家には、男の子しか生まれず、4世代が過ぎ。。。
途中、女の子が生まれる親戚筋もあったものの、その子は、密かにウィルハーン家の男の血を引いておらず(要は、奥さんが浮気して、旦那さん以外の男性との間に作った子・笑)ブタの顔では無かったため、もう、皆、呪いのことなんか忘れていました。
そして。
そんな、皆が呪いを忘れた頃に、ちゃんとウィルハーン家の血を引いて生まれて来たのが、ペネロピ。
呪いの通り、ブタの耳と鼻を持って生まれて来たのです。
こうして、娘の呪いを解くことに躍起になった母親により、ペネロピは、生まれた時からずっと屋敷に幽閉。外で遊ぶことも、友達を作ることも許されず、いつか、彼女の事を愛してくれる花婿に出会うために、完璧な花嫁教育を受けさせられます。
そして、お年頃な年齢になった時から、毎日毎日、来る日も来る日も、名家の男性と、マジックミラー越しのお見合いをする・・・という日々を、もう何年も続けていたのでした。
でも、どんなに、「人は外見では無い!」と熱弁をふるう男性も、彼女の顔を見ると、「化け物だ~!」と悲鳴を上げて逃げ出す始末。
それは、彼女のお嫁入持参金の額をアップしても同様で・・・。
そんな時。彼女の事を逆恨みする、お見合い相手の一人・エドワードという青年が、パパラッチな新聞記者と手を組み、ペネロピの写真を新聞で公表しようと企むのですね。
そして、ペネロピの写真を隠し撮りする、囮・・・というかスパイとして、ギャンブルで財産を全て失った、落ちぶれた名家の青年・マックスを金で雇います。
金に釣られたマックスは、言われるままに、お見合い相手として、ペネロピの屋敷に行くのですが、彼女と会話を続けていくうちに、段々とお互いに惹かれあっていくのです。
でも。
マックスには、ペネロピに愛を誓い、呪いを解いてあげることが出来ない「秘密」があって・・・。
という感じのお話。
外見にとらわれない真実の愛によって、醜い姿の呪いが解ける・・・というのは、『美女と野獣』っぽくて。
とても綺麗なお伽噺でした。
映画の作りも、独特な映像美で。
具体的には明かしていませんが、カメラなどの機械類がレトロだったことから、この時代が、現代ではなく少し前の時代であることが窺え、それが、よりファンタジックな雰囲気を作り出していました。
てか、多分、イギリスなんだろうなぁとは思ったけど、はっきりと、どこの国のどの時代・・・とは言及されていないので、もしかしたら、架空の国の、魔法の世界のお話なのかも~とも思えました。
ファンタジーな雰囲気のある。レトロ可愛い世界と言うか(*^^*)b
絵本の世界に入り込んだような映像が、凄く良かったです。
そういう世界観って大好きなので、そこも、凄くツボでした。
で。
ブタの鼻と耳を持って生まれてしまったペネロピ。
映画では、彼女とお見合いする男性が、皆、
「化け物~~~!!!!」
と言って、二階のガラス窓を割ってまで、飛び出して逃げていくのですが・・・。
美人な女優さんが演じているからか、私の目には、そこまで、化け物には見えなくてA^^;;
結構、可愛らしい感じもするじゃん? そこまで、悲鳴あげて逃げること? と感じたのですが。
とはいえ、じゃあ、自分がブタの鼻になっても良いか?と問われると、嫌だなぁと思っちゃうので。
やはり、ペネロピにとっても、とても辛い事ですよね(;;)
しかも、彼女の場合、五代も前のご先祖様の悪行が招いた呪いですからね。
ペネロピ自身には、何の非もないのに・・・。
可哀想過ぎます。
でも、五世代前・・・ということは、かなりの大昔ですし。
その時代だったら、メイドが当主にちょっかいを出され、妊娠した挙句に捨てられる~~ってこととか、よくあることだったのかもしれませんね。
今の時代なら、そんな男、いくら家柄が良くっても、「女の敵!!」って世間からも非難されまくるだろうけど。
身分社会だったり、女性の地位が低かった昔なら、そんな理不尽なことが当たり前で・・・。
だからこそ、死んだメイドの母親である魔女は、理不尽な呪いをウィルハーン家にかけたのでしょう。
でもでも、やっぱり、ペネロピが可哀想過ぎる(>_<)
物心ついた時から、外に出ることも、友達を作ることも許されず、ただただ、姿を見られないように屋敷の中だけで生活し。
母親に言われるままに、来る日も来る日も、お見合いの日々・・・。
彼女の母親は、
「貴女のために言ってるの!」
「貴方の幸せを想ってやっているの!」
「私は、貴女を守ってあげているの!」
って、やたらと「ペネロピのために」っていう事を強調していたけど。
うーん(--;
果たしてそうかなぁ・・・って思っちゃったです。
そりゃ、確かに、彼女を愛してくれる男性との出会いが呪いを解く鍵だから、まずはお見合い、お見合い!っていうのは、分からんでもないけど。
だけど。
毎回毎回、自分の顔を見て、悲鳴を上げて逃げ出す男性を見なきゃいけないペネロピの気持ちとか、考えたことあったのかなぁ?って。
お年頃の女の子が呪いの所為で、普通の女の子のようなことも出来ず。
諦めながらも、それでも、心のどこかで、「いつか、自分を救ってくれる王子様が現われるかもしれない」って淡い淡い期待を持っているのに。
それなのに、皆、自分の顔を見て、逃げ出す男性ばかりの現状と直面させられる辛さって。凄く悲しいし、絶望的だと思う・・・。
でも、ペネロピのお母さんは、そんな娘の辛さとか気持ちとか、完全に無視してたし。
結局は、本当に娘の事を愛してはいなかったのではないかなぁって感じました。
娘のために・・・と言いながら、結局は、自分のためにしていたエゴだったのではないかなぁと。
あのお母さんは、自分が生んだ娘がブタの顔を持って生まれたのが嫌で・・・。だから、「自分の為に」もしくは、「世間体のために」、娘の呪いを解くことに躍起になってて。それを、娘に対する「愛」にすり替えていたのでしょうね。
そして、最後まで、その過ちに気付いていなかった哀れな人のようにも思えました。
てか、ペネロピを呪いに縛り付けていたのは、ある意味、あのお母さんだったのかも。
で。
今まで、ずっと屋敷に籠っていた彼女が、外に出ようとしたきっかけを作った、マックスという青年。
そう、ジェームス・マカヴォイが演じてます(//▽//)
マックスは、名家であるカンピオン家の出身とのことですが・・・ギャンブル依存症っぽい、なーんか胡散臭い人間。
彼のギャンブル癖の所為で、カンピオン家は、一代で、全財産を失い転落したとかなんとか。
そんな彼は、最初は、お金に釣られて、隠しカメラを持ちパパラッチの手先となります。
でも、彼女と交流を進めていくにつれ、どんどん、互いに惹かれあっていくのですよね。
マジックミラー越しにチェスをするシーンとか、マックスがとてもセクシーで、ドキドキしちゃいました(≧▽≦)
スパイのつもりだったのに、本当に好きになってしまった・・・というのは、まあ、ありがちな設定ではありますが、こういうお伽噺には、定番の展開が美味しいのです(^m^)
っていうか!
まあ、最初に気付くべきだったのでしょうが、私は、見事に騙されましたですよ(>_<)
ペネロピがマックスに、
「私と結婚して、呪いを解いて!」
って一世一代の告白をしたのに、彼の答えは「No」。
でも、マックスも、明らかに彼女に惹かれている感じなのに、「なぜ!!!!????」って、凄くもどかしかったのですよね。
最初は、金に釣られて新聞記者のスパイとしてやってきた自分を恥じて、断っているのかなぁ~とも思ったのですが。
まさか、彼女を愛しているからこそ、自分では彼女の呪いを解いてあげられない・・・と思っての「No」だったとは(;v;)
まさかまさか、彼が、落ちぶれた名家の子息マックス・カンピオンではなくて、人違いだったとはぁぁぁ(>_<)!!!!????
うん。
ギャンブル場の同じテーブルに居た、別の人が、マックス・カンピオンで。
彼は、名家の家柄でもなんでもない、ただのジョニーという青年だったのですよね~。
儲け話に釣られて、人違いなのを利用して、マックス・カンピオンのふりをしていただけ。
ペネロピの呪いを解く条件は、名家の男性が彼女を愛する事。
でも、マックス、いや、ジョニーは、名家の人間では無い。だから、彼女を愛していても、呪いを解くことは出来ない・・・そう思っての別れだったのですよね(;;)
せ、切な過ぎる!!!
もちろん、そんなことは知らないペネロピだから、思いっきり失恋した気持ちになったでしょうね・・・。
本当に可哀想過ぎるぅぅ(;;)
私も、全然疑わずに見ていたので、この真実は、本当に衝撃でした。
てか、確かに、ちょっとオカシイ・・・とは思ったんです。
だって、いくら落ちぶれたとはいえ、マックス(ジョニーと言うべきかな?笑)には、名家の子息っぽい上品さがあまり感じられなかったから。
例えば、初めてお見合いに行くときとかも。
シャツの着方がラフというか、寧ろ、だらしない。
一応、名家の人なら、「お見合い」ってなると、きちんとした身なりで行くんじゃないかなぁとか。例えそそれが、仕組まれたお芝居であっても。いや、仕組まれたお芝居なら、なおさら。
また、かつてバンドをやっててどうこう~って話が出た時とか、「真面目にやり直したい」と言って、酒場(?)で掃除の仕事をしている時とか。
一代で全財産を失った・・・っていうことは、彼が子供の頃は、家はまだお金持ちだったハズで。
それなのに、元から、あまり裕福そうな感じがしていなかったのは、彼が、マックス・カンピオンではなかったからだったのですよね~。
オカシイとは随所、随所で思いながら、めっちゃ、騙されましたですよ~(笑)
でもでも。
そんな彼が、彼女の呪いを解くきっかけになったのは確か。
映画を見ていて、私はてっきり、彼のキスで、呪いが解けるんだろうなぁって予想していました。
お伽噺ではお約束の、呪いを解いてくれる「王子様のキス」ですね(^m^)
だけど。
この物語は違います。
呪いを解くのは、「王子様のキス」とか「王子様の愛」とかではなくて、ペネロピ自身!
彼女がありのままの自分を受け入れた・・・すなわち、ありのままの自分を愛した時、彼女の呪いは解けるのです。
でも、確かに、自分を愛せないような人間には、他人も愛せない・・・というか。
自分を愛して初めて、真実の愛と出会うような気もしますし。
そういう意味では、やっぱり、そのきっかけを作った、ジョニーとの出会いがあり、「真実の愛」で呪いは解けたのですよね。
親の言いなりになって、名家のエドワードと意に沿わぬまま結婚していても、絶対、彼女の呪いは解けなかったでしょうし。
ブタの顔を治すために、好きでもない人と結婚するくらいなら、ありのままの自分で居たい!
と、結婚式から逃げ出すシーン、とても好きです。
そして。
ジョニーとの再会のキスシーンも。
凄く綺麗でした(//▽//)
このお話の素敵な所は、「呪いを解いてくれるのは王子様」っていう他力本願ではなくて。
呪いを解くのは自分自身!っていう所だと思うのですよね。
ペネロピが新しい自分に変わろうと、自分から前に進み出た、そのきっかけはジョニーだったけど。
彼女が、あのままずっと屋敷の中に引き籠っているだけだったら、決して呪いは解けなかったでしょう。
ただ、王子様が助けてくれるのを待つのではなくて、自分から新たな一歩を踏み出すこと。
王子様を待つのではなく、自分から王子様の所へ出向くこと。
結局、自分を変えたかったら、自分自身が動き出さなきゃいけない。
そんな風に教えられたようき気がしました。
ファンタジックな可愛らしい映像の素敵なラブストーリーだったです(*^^*)
こういうお話、大好き。
マカヴォイ様も素敵過ぎました(≧▽≦)
昨日は、この映画のDVDを見てました。

『ペネロピ』。
2008年の作品です。
お伽噺のようなストーリーと、男性の主役がマカヴォイ様だったので、前々から気になってて(//▽//)
密林さんでDVDお買い上げ♪
もう、凄く素敵な映画で、ツボっちゃいましたです~。
という訳で、微ネタバレな感想という名の萌え語り。
■映画『ペネロピ』予告編
まさに、女性版『美女と野獣』とでも言いましょうか?
主人公のペネロピは、大金持ちな名家ウィルハーン家のご令嬢。
がしかし!
名家であるウィルハーン家は、五代前のご先祖様の悪行により、呪われていたのですよね。
五代前の若き当主が、屋敷のメイドに手を出して、妊娠させてしまい・・・。
最初は、責任を取って結婚すると言っていたのに、周りの人間から、
「使用人なんかと結婚するのかwwwww」
と笑われ、結局はその約束を反故。
名家のご令嬢を妻に迎えるのですよ。・・・酷い!
で。それに悲観したメイドは、崖から投身自殺。
魔女であったメイドの母親は、ウィルハーン家の当主の、あまりにも酷い仕打ちに怒り、
「この家に生まれる娘は、ブタの顔をして生まれて来る! 名家の家柄の男性が、そんなブタの顔をした娘に、永遠の愛を誓った時にだけ、呪いは解けるだろう」
と、呪いをかけるのですね。
まさに、女性版『美女と野獣』な設定ですね(^^)
そうして、時代は流れ・・・。
たまたま、ウィルハーン家には、男の子しか生まれず、4世代が過ぎ。。。
途中、女の子が生まれる親戚筋もあったものの、その子は、密かにウィルハーン家の男の血を引いておらず(要は、奥さんが浮気して、旦那さん以外の男性との間に作った子・笑)ブタの顔では無かったため、もう、皆、呪いのことなんか忘れていました。
そして。
そんな、皆が呪いを忘れた頃に、ちゃんとウィルハーン家の血を引いて生まれて来たのが、ペネロピ。
呪いの通り、ブタの耳と鼻を持って生まれて来たのです。
こうして、娘の呪いを解くことに躍起になった母親により、ペネロピは、生まれた時からずっと屋敷に幽閉。外で遊ぶことも、友達を作ることも許されず、いつか、彼女の事を愛してくれる花婿に出会うために、完璧な花嫁教育を受けさせられます。
そして、お年頃な年齢になった時から、毎日毎日、来る日も来る日も、名家の男性と、マジックミラー越しのお見合いをする・・・という日々を、もう何年も続けていたのでした。
でも、どんなに、「人は外見では無い!」と熱弁をふるう男性も、彼女の顔を見ると、「化け物だ~!」と悲鳴を上げて逃げ出す始末。
それは、彼女のお嫁入持参金の額をアップしても同様で・・・。
そんな時。彼女の事を逆恨みする、お見合い相手の一人・エドワードという青年が、パパラッチな新聞記者と手を組み、ペネロピの写真を新聞で公表しようと企むのですね。
そして、ペネロピの写真を隠し撮りする、囮・・・というかスパイとして、ギャンブルで財産を全て失った、落ちぶれた名家の青年・マックスを金で雇います。
金に釣られたマックスは、言われるままに、お見合い相手として、ペネロピの屋敷に行くのですが、彼女と会話を続けていくうちに、段々とお互いに惹かれあっていくのです。
でも。
マックスには、ペネロピに愛を誓い、呪いを解いてあげることが出来ない「秘密」があって・・・。
という感じのお話。
外見にとらわれない真実の愛によって、醜い姿の呪いが解ける・・・というのは、『美女と野獣』っぽくて。
とても綺麗なお伽噺でした。
映画の作りも、独特な映像美で。
具体的には明かしていませんが、カメラなどの機械類がレトロだったことから、この時代が、現代ではなく少し前の時代であることが窺え、それが、よりファンタジックな雰囲気を作り出していました。
てか、多分、イギリスなんだろうなぁとは思ったけど、はっきりと、どこの国のどの時代・・・とは言及されていないので、もしかしたら、架空の国の、魔法の世界のお話なのかも~とも思えました。
ファンタジーな雰囲気のある。レトロ可愛い世界と言うか(*^^*)b
絵本の世界に入り込んだような映像が、凄く良かったです。
そういう世界観って大好きなので、そこも、凄くツボでした。
で。
ブタの鼻と耳を持って生まれてしまったペネロピ。
映画では、彼女とお見合いする男性が、皆、
「化け物~~~!!!!」
と言って、二階のガラス窓を割ってまで、飛び出して逃げていくのですが・・・。
美人な女優さんが演じているからか、私の目には、そこまで、化け物には見えなくてA^^;;
結構、可愛らしい感じもするじゃん? そこまで、悲鳴あげて逃げること? と感じたのですが。
とはいえ、じゃあ、自分がブタの鼻になっても良いか?と問われると、嫌だなぁと思っちゃうので。
やはり、ペネロピにとっても、とても辛い事ですよね(;;)
しかも、彼女の場合、五代も前のご先祖様の悪行が招いた呪いですからね。
ペネロピ自身には、何の非もないのに・・・。
可哀想過ぎます。
でも、五世代前・・・ということは、かなりの大昔ですし。
その時代だったら、メイドが当主にちょっかいを出され、妊娠した挙句に捨てられる~~ってこととか、よくあることだったのかもしれませんね。
今の時代なら、そんな男、いくら家柄が良くっても、「女の敵!!」って世間からも非難されまくるだろうけど。
身分社会だったり、女性の地位が低かった昔なら、そんな理不尽なことが当たり前で・・・。
だからこそ、死んだメイドの母親である魔女は、理不尽な呪いをウィルハーン家にかけたのでしょう。
でもでも、やっぱり、ペネロピが可哀想過ぎる(>_<)
物心ついた時から、外に出ることも、友達を作ることも許されず、ただただ、姿を見られないように屋敷の中だけで生活し。
母親に言われるままに、来る日も来る日も、お見合いの日々・・・。
彼女の母親は、
「貴女のために言ってるの!」
「貴方の幸せを想ってやっているの!」
「私は、貴女を守ってあげているの!」
って、やたらと「ペネロピのために」っていう事を強調していたけど。
うーん(--;
果たしてそうかなぁ・・・って思っちゃったです。
そりゃ、確かに、彼女を愛してくれる男性との出会いが呪いを解く鍵だから、まずはお見合い、お見合い!っていうのは、分からんでもないけど。
だけど。
毎回毎回、自分の顔を見て、悲鳴を上げて逃げ出す男性を見なきゃいけないペネロピの気持ちとか、考えたことあったのかなぁ?って。
お年頃の女の子が呪いの所為で、普通の女の子のようなことも出来ず。
諦めながらも、それでも、心のどこかで、「いつか、自分を救ってくれる王子様が現われるかもしれない」って淡い淡い期待を持っているのに。
それなのに、皆、自分の顔を見て、逃げ出す男性ばかりの現状と直面させられる辛さって。凄く悲しいし、絶望的だと思う・・・。
でも、ペネロピのお母さんは、そんな娘の辛さとか気持ちとか、完全に無視してたし。
結局は、本当に娘の事を愛してはいなかったのではないかなぁって感じました。
娘のために・・・と言いながら、結局は、自分のためにしていたエゴだったのではないかなぁと。
あのお母さんは、自分が生んだ娘がブタの顔を持って生まれたのが嫌で・・・。だから、「自分の為に」もしくは、「世間体のために」、娘の呪いを解くことに躍起になってて。それを、娘に対する「愛」にすり替えていたのでしょうね。
そして、最後まで、その過ちに気付いていなかった哀れな人のようにも思えました。
てか、ペネロピを呪いに縛り付けていたのは、ある意味、あのお母さんだったのかも。
で。
今まで、ずっと屋敷に籠っていた彼女が、外に出ようとしたきっかけを作った、マックスという青年。
そう、ジェームス・マカヴォイが演じてます(//▽//)
マックスは、名家であるカンピオン家の出身とのことですが・・・ギャンブル依存症っぽい、なーんか胡散臭い人間。
彼のギャンブル癖の所為で、カンピオン家は、一代で、全財産を失い転落したとかなんとか。
そんな彼は、最初は、お金に釣られて、隠しカメラを持ちパパラッチの手先となります。
でも、彼女と交流を進めていくにつれ、どんどん、互いに惹かれあっていくのですよね。
マジックミラー越しにチェスをするシーンとか、マックスがとてもセクシーで、ドキドキしちゃいました(≧▽≦)
スパイのつもりだったのに、本当に好きになってしまった・・・というのは、まあ、ありがちな設定ではありますが、こういうお伽噺には、定番の展開が美味しいのです(^m^)
っていうか!
まあ、最初に気付くべきだったのでしょうが、私は、見事に騙されましたですよ(>_<)
ペネロピがマックスに、
「私と結婚して、呪いを解いて!」
って一世一代の告白をしたのに、彼の答えは「No」。
でも、マックスも、明らかに彼女に惹かれている感じなのに、「なぜ!!!!????」って、凄くもどかしかったのですよね。
最初は、金に釣られて新聞記者のスパイとしてやってきた自分を恥じて、断っているのかなぁ~とも思ったのですが。
まさか、彼女を愛しているからこそ、自分では彼女の呪いを解いてあげられない・・・と思っての「No」だったとは(;v;)
まさかまさか、彼が、落ちぶれた名家の子息マックス・カンピオンではなくて、人違いだったとはぁぁぁ(>_<)!!!!????
うん。
ギャンブル場の同じテーブルに居た、別の人が、マックス・カンピオンで。
彼は、名家の家柄でもなんでもない、ただのジョニーという青年だったのですよね~。
儲け話に釣られて、人違いなのを利用して、マックス・カンピオンのふりをしていただけ。
ペネロピの呪いを解く条件は、名家の男性が彼女を愛する事。
でも、マックス、いや、ジョニーは、名家の人間では無い。だから、彼女を愛していても、呪いを解くことは出来ない・・・そう思っての別れだったのですよね(;;)
せ、切な過ぎる!!!
もちろん、そんなことは知らないペネロピだから、思いっきり失恋した気持ちになったでしょうね・・・。
本当に可哀想過ぎるぅぅ(;;)
私も、全然疑わずに見ていたので、この真実は、本当に衝撃でした。
てか、確かに、ちょっとオカシイ・・・とは思ったんです。
だって、いくら落ちぶれたとはいえ、マックス(ジョニーと言うべきかな?笑)には、名家の子息っぽい上品さがあまり感じられなかったから。
例えば、初めてお見合いに行くときとかも。
シャツの着方がラフというか、寧ろ、だらしない。
一応、名家の人なら、「お見合い」ってなると、きちんとした身なりで行くんじゃないかなぁとか。例えそそれが、仕組まれたお芝居であっても。いや、仕組まれたお芝居なら、なおさら。
また、かつてバンドをやっててどうこう~って話が出た時とか、「真面目にやり直したい」と言って、酒場(?)で掃除の仕事をしている時とか。
一代で全財産を失った・・・っていうことは、彼が子供の頃は、家はまだお金持ちだったハズで。
それなのに、元から、あまり裕福そうな感じがしていなかったのは、彼が、マックス・カンピオンではなかったからだったのですよね~。
オカシイとは随所、随所で思いながら、めっちゃ、騙されましたですよ~(笑)
でもでも。
そんな彼が、彼女の呪いを解くきっかけになったのは確か。
映画を見ていて、私はてっきり、彼のキスで、呪いが解けるんだろうなぁって予想していました。
お伽噺ではお約束の、呪いを解いてくれる「王子様のキス」ですね(^m^)
だけど。
この物語は違います。
呪いを解くのは、「王子様のキス」とか「王子様の愛」とかではなくて、ペネロピ自身!
彼女がありのままの自分を受け入れた・・・すなわち、ありのままの自分を愛した時、彼女の呪いは解けるのです。
でも、確かに、自分を愛せないような人間には、他人も愛せない・・・というか。
自分を愛して初めて、真実の愛と出会うような気もしますし。
そういう意味では、やっぱり、そのきっかけを作った、ジョニーとの出会いがあり、「真実の愛」で呪いは解けたのですよね。
親の言いなりになって、名家のエドワードと意に沿わぬまま結婚していても、絶対、彼女の呪いは解けなかったでしょうし。
ブタの顔を治すために、好きでもない人と結婚するくらいなら、ありのままの自分で居たい!
と、結婚式から逃げ出すシーン、とても好きです。
そして。
ジョニーとの再会のキスシーンも。
凄く綺麗でした(//▽//)
このお話の素敵な所は、「呪いを解いてくれるのは王子様」っていう他力本願ではなくて。
呪いを解くのは自分自身!っていう所だと思うのですよね。
ペネロピが新しい自分に変わろうと、自分から前に進み出た、そのきっかけはジョニーだったけど。
彼女が、あのままずっと屋敷の中に引き籠っているだけだったら、決して呪いは解けなかったでしょう。
ただ、王子様が助けてくれるのを待つのではなくて、自分から新たな一歩を踏み出すこと。
王子様を待つのではなく、自分から王子様の所へ出向くこと。
結局、自分を変えたかったら、自分自身が動き出さなきゃいけない。
そんな風に教えられたようき気がしました。
ファンタジックな可愛らしい映像の素敵なラブストーリーだったです(*^^*)
こういうお話、大好き。
マカヴォイ様も素敵過ぎました(≧▽≦)