おぉきに。

気が向いたら読書感想を書き、ねこに癒され、ありがとうと言える日々を過ごしたい。

感想文いろいろ

2009-07-23 19:00:00 | 本の話・読書感想
このところあんまりにも感想文書けてないので、苦し紛れに最近読んだけど書かなかったタイトルの、一言だけコメントでも列記してみようかなと。
『六つの手掛り』『深山に棲む声』『不可能犯罪コレクションより』『誘拐児』『月光亭事件』『極北クレイマー』『死相学探偵1 十三の呪』以上6冊+1作品。えーと、ほんまに苦し紛れです(苦笑)

というのも、今日は朝一の眼底検査で半日以上、瞳孔開きっぱなしなので、まともにPC触れないのですよ。こんなことしてお茶濁す私。すいません。


いつものことながら敬称略です。


『六つの手掛り』 乾くるみ 著
………書評サイトさんでも読書メーターやメディアマーカーでもレビューされているように、これは明らかに先頃亡くなった泡坂先生へのオマージュですね(笑)それにしても、6作品のいずれもパズラーが泣いて喜ぶ稚気がてんこ盛りで、楽しい1冊でした。特に最後のお話の、オーラスが効いててにんまり♪うーん、なんでこれの感想文を書かなかったんだろう私。

『深山に棲む声』 森谷明子 著
………口伝の伝承というものは、こうして出来るのかなあと思った。時系列・視点人物ともにパートごとにコロコロ変わるので、慣れるというかパターンが掴めるまではノリにくいかも。ファンタジーという括りにしても微妙に外れるような、不思議な作品。

『不可能犯罪コレクション』より【佳也子の屋根に雪ふりつむ】 大山誠一郎 著
………雰囲気がなんとなく、かつてe-NOVELSにて発表された『彼女がペイシェンスを殺すはずがない』に似てるなあと感じました。大山さんらしいロジックと犯人の悪意(憎悪)。これ、シリーズ化を考えておられるのでしょうか。だったら嬉しい♪

『誘拐児』 翔田 寛 著
………江戸川乱歩賞受賞作。展開はわりとよくあるパターンなんですが、それでもすいすい読めました。彼女の彼を想う心が健気でもありうざったくもあり(苦笑)。それよりも、彼の母親の子を想う底力に打たれる1冊。終戦直後の混乱期という設定から始まるせいでもあるのでしょうが、現在こんな全身全霊をかけて我が子を育てている人が、どれくらいいるだろうか。

『月光亭事件』 太田忠司 著
………創元推理文庫にて新装なった狩野俊介くんシリーズ1作目。恥ずかしながら初読。解説でも触れられていましたが、この作品の白眉は、探偵が何故秘密主義なのか、何故気が付いたこと思ったことをその時に口しないのか、という疑問について、明快な回答が書かれていることですね。トリックや犯人の動機・殺意の矛先については…ちょっと無理があるような気も…。

『極北クレイマー』 海堂 尊 著
………これは、ほんっとーにすいません!実は、超ナナメ読みしました…。多少ページを飛ばしてもついていける内容だった、からさ…。極北市が夕張をモデルに描かれていることはすぐに分かりますがこちらのディテールはまだ希望が持てる。むしろ産科医の逮捕の方が大問題。
前作の『祝祭』(緑本、とも言うらしい)は官僚に対する批判だったけど、今回はメディア批判。厚労省の官僚もマスコミの人間も、そしてそれに踊らされるバカな私のような市民も、皆一斉に頭を垂れるといい。
世良先生お久しぶりー出世しはったねえwとか、1か所だけ田口先生のことに触れたところがあったのと、ラストで我が愛しの速水先生のセリフが出てきただけで満足www(おい)

『死相学探偵1 十三の呪』 三津田信三 著
………これ、死相が見えるという特殊能力を前面に出すほど推理部分と密接に関係してるかというとちょっと弱い気がする。彼の推理している過程は普通の探偵と同じ手順。確かに死相が見えることでより有利ではあるんですが。既に出ている続編も読んでみよう。一見バラバラの現象を最終的に綺麗に並べかえるところ、これは気が付く人はすぐに気付くかもしれないし、私のように説明されないと気付かない人もいると思います。そもそもタイトルからしてちょっとネタ割ってる気が……(苦笑)

こんなとこかな。


それでは今日はこの辺で。

ごきげんよう。

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