『花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮』

『花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮』 春坂咲月 著(ハヤカワ文庫JA) 　「和ミステリ」と帯にあります。いつできたジャンルなのかしら和ミステリって。 　着物の蘊蓄に始まり、和服の柄行きや古裂をめぐりだんだん謎がきゅーっと収斂していく日常の謎系です。 　てことで、大変に古い知識とはいえ一応和装の基礎程度は知ってるわたしは、愉快愉快♪と一気読みしました。……逆に和服が身近でない人には、あんまりピンとこないかもしれないです。 　うっすらネタばらしっぽくなってるのでご注意を。 . . . 本文を読む

『神様の御用人7』

『神様の御用人7』 浅葉なつ 著(メディアワークス文庫) 　夏の終わりに待ってましたのシリーズ第七弾は、神様たちの秘密。ひゃー面白かった！ 　長編です。結構分厚め。でも一気読みでした。止まらなかったよ。 　良彦くんや黄金様をはじめレギュラーキャラは一段と深みが増して、そして神様たちもますます人間臭いw 　そろそろテレビアニメ化かOVA化されてもいいと思うシリーズなんですけど？ 　(直截に書かなくてもやっぱりネタばれってるので、未読のかたはできれば読了後にお付き合いくださいね) . . . 本文を読む

月イチ猫の日すぺさる2017年8月

月に一度の猫の日ですが、すみません時間が経つにつれて体調がぐんぐん悪化……。 一応、猫ズの画像をブログにアップロードしといたやつがあるので、それをばりばり貼り付けてお茶濁しますすみません。 相変わらずらぶらぶの坊ちゃんズ。 ひとり我が道を行く楓。 ポコたんの顎に…… お水飲むのはけっこうスマートで上手なんですが、いつも顎はビショビショです。 またたびトリップか . . . 本文を読む

またしても心は着物に

ついったで面白いと評価の高いミステリ新刊とか、そっちを頑張りたいのに。 今のわたしの心も頭も、着物欲しい帯欲しいで悶々ぐるぐるしてまして読書どころじゃなーい！(涙目) 発端は、日頃からお世話になってる地元の呉服屋さんからの、決算大処分市やりますえ～というDMが届いた事でした。それがお盆休みの間のこと。 で、初日の朝一番にいそいそとお店に走ったら、 いやなんかもうええんやろかこのお値段で！？と . . . 本文を読む

晩夏

今年の五山の送り火は、いつになく涼しい夜で、昨年のような土砂降りとは一転、カラリと乾燥した空気で、スムーズに点火したあと綺麗に燃え上がりましたね。 安心して見ていられました。テレビで。 いや昨年はマジで保存会の人達も見てるこっちも不完全燃焼だったと思うので。 さて、送り火が過ぎると京都の夏も終わりと言われます。とうに残暑には入ってるけど、もう晩夏になりますね。 ああ寂しいったら……。 浴衣着 . . . 本文を読む

猫だって帰省しますから。

今年のお盆はお天気があんまりよくないせいか、猛暑にもならずわりと過ごしやすいここ京都です。 湿度は高いですけどね。顔に髪が貼り付いたりもしますしね。 でもまあこれくらいなら。 もうとっくに違う色の毛皮を着て生まれ変わってるやろうと夫婦で意見の一致をみてますが、それでも魂のうちのほんの少しは、我が家を懐かしんでくれてるんじゃないかなー、そうだといいなー。と思いつつ。 おかえり、姫様。 虹の橋 . . . 本文を読む

猫ズは元気です。

お盆休みに突入されたかたも多いと思います。帰省、お疲れ様です。 お盆関係なくお仕事という皆様も、お疲れ様です。世間が休みの時に働く皆様がいてこそ、日本はやっていけるのだと思います。 どちら様も、ご自愛ください。 さて、そんな人間の都合なんか知ったこっちゃないのがお猫様。 ウチの猫ズも元気です。 楓さん。 腰を浮かせてお水飲んでたので、足全体の写真が撮れました♪ ヌーボくん。 . . . 本文を読む

新本格ミステリ30周年イベント！

綾辻先生の『十角館の殺人』に始まる、新本格ミステリ。 今年、その30周年を迎えました。おめでたい！ ということで、ミステリ界では賑々しくも華やかなイベントがこの夏から秋にかけて次々開催されるんです。 東京での、綾辻・京極・辻村各先生のトークショウには行けませんが。 関西は関西で、それはそれはゴージャスなイベントが決定してます！ 9月9日(土)、ここ京都の、大垣書店イオンモールKYOTO店に . . . 本文を読む

台風直撃

だいたいが、近畿に上陸予想が出てても雨風は弱くなってることが多いここ京都、今回の台風5号は成長過程も進路も規格外だったらしくていつもの京都結界が効かないみたいで、珍しく台風の中心が直撃コースとなっております。 相方の会社も早めに切り上げ。いや、電車が次々止まりだしてるから、帰れない社員さんどーすんのってことで。 こんな大荒れの天候のときは、いつにも増してお外猫さんのことが気がかりです。 なんと . . . 本文を読む

『濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿』

『濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿』 有栖川有栖 著(角川書店) 　第五回大阪ほんま本大賞を受賞した『幻坂』に登場する心霊探偵が、新シリーズとして連載、単行本にまとまりました。 　本格ミステリの旗手として第一線でご活躍の有栖川先生が、ホラーもしくはオカルト小説、というのはこれまでにもありましたよね、『赤い月、廃駅の上に』とか。『幻坂』も幻想小説。 　それほど怖くなくて、現実と非現実がちょこっと交差する、それでいてやっぱり有栖川先生の世界。 　装幀も凝りに凝った美しさです、単行本でぜひどうぞ。 . . . 本文を読む