夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

死刑制度

2008年04月18日 00時44分31秒 | 社会
news23に鳩山邦夫と亀井静香が出演するというので、わざわざ録画してしまった。
話題はもちろん死刑制度だ。
鳩山邦夫は、制度および執行の根拠を、現行法、被害者遺族の感情、死をもって報いるという日本特有の文化などをあげていた。だが、死刑執行に反対する世論が五割を大きく超えたら執行しない、とも言っていた。また彼によれば、冤罪の可能性は無いそうだ。この人と本質的議論は、、、多分できないな。
元法相の保岡興治氏も出演していた。彼は、法相の仕事は法律に従って行えば良い、というもの。世論とは無関係に法律に死刑があるなら執行するし、法律から死刑が消えれば執行しない、ということ。私はこの意見には賛成し難いが、この人とは、かみ合った議論が落ち着いてできる、と感じた。
亀井静香は、冤罪の可能性、死刑は国家による殺人である、という理由で死刑に反対していた。私もこのように考える者だ。

日本の世論の80%以上が、死刑制度存置である今、死刑反対派としてTVに出ることは、下手したら政治家として命取りになりかねない。そんな中で、堂々とTVで持論を述べた亀井静香は、潔く勇気のある政治家だ。彼の考える経済政策等にはいろいろ異を唱えたい部分がある。それでも彼は、政治生命を危険にさらして自分の思想を人々に語る、本物の政治家だ。そういえば、彼の小泉純一郎批判も、実に的を射たものであったな。

死刑制度について、意見を決めかねている人は、次のことを考えてみてほしい。
 ・被害者遺族の気持ちと同時に、加害者の家族の気持ちを両方考えてみる。
 ・主語を『私』にする。「『私』が死刑にする」ということができるか?
また、もっと本格的に悩みたい人、また死刑について基本知識を仕入れたい人は、森達也氏の著書『死刑』をお勧めしたい。森氏が最初から最後まで死刑についてウジウジと悩み、考えぬく本だ。考え、悩み抜きたい人には参考になるはずだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。