Ever Green

子育て、ピアノ、日々のこと。

映画

2009-02-14 00:51:28 | 日記
「余命」を見に行きました。
ハンカチを3枚持って・・・。
最初から泣いてましたね。
私のように一人で見に来てる人もけっこういましたが、鼻をすする音があちこちから聞こえてきました。

結婚10年目、38歳で妊娠した主人公ですが、乳がんが再発。
炎症性乳がんの再発で自分はもう助からない。
子供をあきらめて治療に専念して少しでも長く生きるか、治療せずに自分の命をけずって子供を産むか、どちらにしても死はさけられない。
そして主人公は自分の生きた証として小さな命をこの世に生み出し、夫に託します。

私だったらどうするか。
私は結婚13年目、37歳でぷーちゃんを妊娠しました。
病院で初めて妊娠が確認された日、家に帰ってすぐ布団にもぐりこんで、おなかに手をあて
「だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ。お母さんが絶対守ってあげるから。」
と呪文のようにつぶやいてた。いつまでもいつまでも。
そうしてないと、せっかく授かったちいさな命がおなかからこぼれ落ちそうで。

そんな時にがんになってしまったら私はどうしただろう。
13年間夫婦2人で生きてきた。このまま2人の生活がずっと続くんだろうって思ってた。思いがけず小さな命を授かった。いったん授かった命を消すことは耐えられない。
産んでも産まなくても先には死が待ってる。
死が避けられないのなら新しい命をこの世に送り出してあげよう。
でもこの子が生きていく世界に母親はいない。
きっと寂しい思いをする。
夫が再婚したら、新しいお母さんにかわいがられず辛い思いをするかもしれない。
だったらどうすれば・・・・・
いくら考えても答えは出ない。

確かなのは今私は生きてここにいる。
ぷーちゃんも生きてここにいる。
それはこのうえもなく幸せなこと。