Ever Green

子育て、ピアノ、日々のこと。

父の最期

2012-06-25 23:01:12 | 実家
母から父の最期のようすを聞きました。

夜中の3時ごろ父がうなされていたので声をかけたそうです。

父はいったん目を覚ましました。

猫か泥棒を追い払おうとしていたようです。

ふとんも全部はいでしまっていたので
母は「風邪ひくがな。」とふとんをかけなおしました。

父は「おー」と言ってまた眠りにつきました。

しばらくしてなにかようすがおかしいと思った母は眠っている父を見てみました。

さっき寝かせた姿勢のままでした。

「お父ちゃん」

返事がありません。

すぐに2階の兄たちを呼んでようすをみてもらいました。

すでに脈はなく、心臓は止まっていました。



父は亡くなりました。

前日まで普段どうりの生活をして、夕飯を食べて、お風呂に入って・・・

眠ったままひっそりと逝ってしまいました。

父は自分が死んでしまったことに気付いているでしょうか。

父の魂は今どこにいるのでしょうか。


父の顔

2012-06-25 00:10:54 | 実家
実家に着くと、親戚や近所の人が集まってくれていました。

家に入るとふとんに寝ている父と枕元に座っている母。

父の顔はおだやかで今にも目を覚ましそうでした。

父の頬に手をあて「お父ちゃん、お父ちゃん」
と何度か呼んでみましたが、返事もなく・・・

頬はまだほんのり温かいのに・・・



知らせを聞いて次々に親戚や知人が父の顔を見にかけつけてくれました。

その度に父の頭をなでながら「寝よるようやろ。今にも起き出しそうやろ。」
と話す母。

喪主である兄や伯父が葬儀の準備をしているなか、
寝ている父と枕元の母の一角だけ時が止まっているようで・・・

喪主をつとめるのは兄はもちろん初めてで、わからないこともいっぱいありそうで、
(兄ちゃん、だいじょうぶかなあ、わからんことはお父ちゃんに聞いたらええのに)

と私もまた頭が混乱してるので、何を考えてるのかわからない状況になってました。



午前4時の知らせ

2012-06-23 23:54:49 | 実家
4月14日午前4時ごろのことです。

実家から電話がありました。

こんな時間の電話、良い知らせのはずがありません。

この時点ですでに私はパニックになってたと思います。

受話器から聞こえた母の声。

「お父ちゃんがな、亡くなった」

「・・・なんで?」

「夢にうなされて起きたから、なだめて寝かして、そのまま・・・」

私の頭はその意味を理解できてはいなかったように思います。

「行くわ」とそれだけ伝えて電話を切りました。

頭の中が真っ白になって今何が起きているのかなんにも考えられない。

とにかくお父さんに言わなきゃ。

「お父さん、大野原のじいちゃんが亡くなったって・・・」

お父さんもびっくりして飛び起きてすぐ着替え始めました。

私も着替えなきゃ。

あ、ぷーちゃんも起こさないかん。

「ぷーちゃん、大野原のじいちゃんがな・・・」

ぷーちゃんは電話の様子ですべてを悟ったようで
布団の中で泣きじゃくってました。

「じいちゃんに会いにい行こうな」

頭の中はやっぱりわけがわからない状態のまま
あわただしく着替えて実家に向かいました。