Ever Green

子育て、ピアノ、日々のこと。

被爆ピアノ

2008-10-11 10:49:24 | ぷーちゃん
今日、学校で被爆ピアノコンサートがありました。
爆心地より1・8kmの民家でこのピアノは被爆しました。
そして長い年月を経て修理され調律されてよみがえりました。
今、平和を願いながら全国を巡り、コンサートを開いています。

学校では、ジャズピアニストの方の演奏と希望する児童の演奏が企画されました。
ぷーちゃんは最初、希望はしてなかったんですが、
被爆ピアノを弾ける貴重な体験はしておくべきだと思ったので、
説得して弾くことになり、2年生から6年生まで10人の児童が演奏することになりました。

それから今日まで20日。
ぷーままの胃がいたくなるような日々でした。
選んだ曲は、カバレフスキーのウクライナ民謡変奏曲。
16小節のテーマと7つの変奏曲で構成されてますが、
難しかったので3つの変奏曲は泣く泣く削除しました。
それでも、なんとか許せる最低限のレベルで弾けるようになったのが3日前。
それから、弾きこんでいく時間もたっぷりとれないまま、本番をむかえました。

本番は・・・
ぷーままの納得がいく演奏ではなかったものの、大きなまちがいはなく
止まることもなく、なんとか無事に演奏を終えました。
終わった瞬間、ぷーままのひたいはへんな汗びっしょりでした。


ジャズの演奏はすばらしかった。
アドリブであんなに自由に表現できたら楽しいだろうな。
ぷーままは楽譜がないと楽しめないもの。
でも、ジャズの曲集を注文したことだし、まずはジャズの雰囲気に慣れることから
始めてみよう・・・かな。

さてぷーちゃんはこのピアノの想いを感じる事ができたでしょうか。
原爆が落とされた地獄のような中にいて、
ぼろぼろに傷つきながらもなんとか生きのび、
今、「わたしを弾いて!」と日本全国をまわっている。
このピアノについて調べていたらみつけたことば、
「ピアノは音を奏でてこそピアノ」
「このピアノは偶然に残ったのではなく、平和の大切さを後世に伝えるために
必然的に残されたのだ。」

ぷーままもぷーちゃんも今の平和な世の中だからこそ
自由に音楽を楽しむ事ができる。
どこにも争いのない平和な世界になるように願いたい。

今日のぷーちゃんはそこまで感じられる余裕はなかったはず。
弾くだけでいっぱいっぱいだったから。
でも、もう少し大きくなって平和について考えるようになった時に
今日のことを思い出してくれたらいいかな。