goo blog サービス終了のお知らせ 

ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

海水の水質測定

2009-01-23 11:39:01 | コスラエ州
カウンターパートからの提案で、海水の水質測定を開始することになりました。これまでは飲料水用の雨水タンクにおける大腸菌測定に止まり、基本的な測定操作は同じなものの他の業務もありなかなか実施に至ることが出来ませんでした。
昨年の6月、アメリカ環境保護局によるラボラトリーの視察があり、飲料水の大腸菌測定についての承認を得ることが出来ました。今年は海水の大腸菌測定についての審査が予定されており、その前にある程度実践練習をしておきたいとの思いがあったようです。
今回のサンプリングポイントはUtweのUtweマリーナ、Malemのmid-town、LeluのLeluプール、TafunsakのOkatマリーナの4箇所。初めてのことなのでまずは手本を見せてくれと言われ、Utweマリーナでは私がサンプリングを行いました。この日mid-townサイドは波が高く、出来れば代わりにやってくれないかなと内心思いながら、同僚が温かく(?)遠くで見守る中、波を被りびしょびしょになりながらサンプリングを行いました。Leluプールは下りていく階段があり容易にサンプリングが出来ること、またこのブログのための写真を撮りたかったこともありカウンターパートにお願いしました。その写真が↑。Okatマリーナも比較的波が穏やかだったので、一緒に来ていたラボテクニシャンのスタッフにやってみない?と聞いてみたところジーパンが濡れるからまた次回にすると断られ、結局私が行いました。
何はともあれ、私たちにとっては大きな前進であり、意欲あるカウンターパートに感謝する思いでした。

<< 19年度2次隊 コスラエ州 彌永和子 >>

クリーンアップキャンペーン

2009-01-23 11:09:18 | コスラエ州
長引いたコスラエでのクリーンアップキャンペーンも昨年のクリスマス前に何とか終わりました。
最終的に$1,752.08の予算を使い、270家庭からドラム缶271個・ゴミ袋455個分の一般ゴミと、303枚のトタン屋根、105個の電化製品、31個の古タイヤを回収することが出来ました。途中、あるべきはずの燃料が消えて無くなってしまったり、ゴミ収集車やダンプトラックが故障したり、予定していたスタッフが集まらず延期を余儀なくされたり色々なトラブルがありました。また、すごくよい企画だ!と大絶賛されたり、全くよくないと非難されたりもしました。好き勝手なことばかり言い、結局は何もしてくれないスタッフに腹立たしさを覚えることもありましたが、この企画は必ずコスラエの人々のために役立つと信じこれまでやってきました。
実施前はゴミ収集システムについてのデータが何も無く、計画を立てるのが困難でしたがキャンペーンを終えた今、有意義なデータを得ることが出来ました。
コスラエで収集システムを確立する際必要となるのは、ゴミ収集車1台、ダンプトラック1台、年間720ガロンの燃料、そして回収を行うスタッフ、各家庭へのゴミ箱の設置とダンプサイトの適切な管理運営そして啓発活動。
オイル漏れをしているなど問題はあるもののゴミ収集車、ダンプトラックはあり、回収を行うスタッフも居ます。昨年の11月には森田隊員の頑張りにより衛生的な埋め立て場が完成し、適切な管理運営が行われています。啓発活動はまだまだ時間を要するものの教育は続けられています。残り必要となるのは720ガロンの燃料を購入するための年間予算の確保、そしてその次にゴミ箱の設置。
最終会議で、スペシャルコミッティーを設け引続きコスラエのゴミ収集について話し合っていくことが決まりました。
コスラエでのゴミ問題解決は容易ではありません。しかし、今回の経験がコスラエの人々に大きな自信を与えたことは確かです。

<< 19年度2次隊 コスラエ州 彌永和子 >>