インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

イミグラントの句座(9月24日付け)

2018-09-24 18:51:39 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
<9月16日>

白貝(しろがい)のかけらまぶした砂つづれ

象神の浸水式パレード行く

ガネーシャ偶像二体拝顔す

秋祭り豆電飾のきらびやか

<9月18日>

白き雲中天の月秋夕べ

<9月22日>

海上の雨雲むくり伏魔殿

円月や雨雲越しに透かし見つ

黒雲の隙に見え隠れ丸月や

捨て網にうつぼ貝の絡まりて

海際の雲綾千々に夕変わり

<9月23日>

フルムーン銀箔敷きの海面や

たそがれる茜の空に星ひとつ

銀月や豊顔見せて微笑みぬ

<9月24日>

満月下波間漂う釣り小舟

円月やしたたる蜜の金しずく

フルムーン波打ち際に金の帯

残照や雲のドレスの緋縁取り

満潮や瀑布弾けて白花火

フルムーン月下の海の金箔や

西に星東に丸月秋の海

フルムーン藍の夕空穿つ円

ベンガルの秋情景リフレッシュ

磯風に秋の香(か)混ざりて香ばし



(熾<もゆる>)
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