インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

人身御供

2009-05-01 01:47:35 | 宗教・儀式
二十一世紀のコンピューター時代に、当オリッサ(Orissa)州の原住民地
域、サンバルプール(Sambalpur)で、4月26日、人身御供事件が発生した。
55歳の原住民男性が九歳の孫娘の首を斧で切断して、地母神に作物の収
穫を祈念するため捧げたのである。
孫娘のヴェロニカ(Veronica)ちゃんは、父親が他界して以来祖父母宅に
預けられていたそうで、母親は婚家で不在だった。

                              

原住民の間では今もって迷信が根強く、過去もしばしば人身御供事件が
発生している。

ヴェロニカちゃんを可愛がっていた叔父さんも、父親の異常行為に衝撃
を受けている。
タントラといわれる呪術師の悪影響を受けたのではないかとも推測され
ているが、いまだ、いったいが何が祖父をして、そのような凶暴行為に
駆り立てさせたのか、真相のほどはわからない。

奥地の村ではウイッチハントといって、魔女殺しもときたま起こる。得
体の知れない病気で村人が多数なくなると、誰かがブラックマジックを
かけているとして、魔女探しが行われるのだ。
魔女との烙印を押された女性は顔に墨を塗りたくられ裸で行進させられ
たり、最悪のケースは拷問殺害されたりする。

                       

孫娘を殺した加害者のラジェシュ(Rajesh)さんはいまだ喪神状態で、
わけのわからぬことをつぶやいているという。

インドでは神様に子供をいけにえとして差し出す事件は時たま起こるの
で、居住者の私は驚かないが、日本人からしたらぞっと戦慄の走る事件
とはいえまいか。

              
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ヘルスノート/海水腰浸し二度目の挑戦

2009-05-01 00:51:21 | 食・健康
<4月29日>
今日は二度目の腰浸しにトライ。元ヨガインストラクター、マノジョ
に、神経痛には海水がいいと聞いて、トライしているもの。なんと初回
からひと月以上もたっており、自分でもこの間何をしてたんだろうとあ
きれ返るばかりだが、断食にトライして後遺症でだるかったり、満潮で
荒波だったりで、ずるずる引き延ばしているうちにとうとう四月も終わ
りに近くなってしまったというわけ。
海水浴と思って楽しんでしまえばいいのだが、義務感からやってるから
億劫で、下肢を浸すのはほぼ日課になっても、腰まではなかなか気が乗
らず、やっと今日トライしたというわけ。

                     

一度目が満潮で散々な目にあったので、引き潮を狙ったつもりだったの
だが、今日は風が強かったせいか、昨日に比べ、波がやや荒めだった。
それでも退潮にはちがいなく、いざと意気込んで、インドの民族服パン
ツスーツのまま、潮に入っていった。引き潮だから、立ち居で波が腰元
に押し寄せるままに任せようと思っていたら、いやあ、ベンガルの波の
威力は思ったより強い。満潮ほどではないが、はたかれる勢いなので、
前回同様波打ち際に足を伸ばして座ることにした。前回はこの姿勢でも
荒波の猛威にはたかれて全身びしょぬれになってしまったが、今回はた
まに大波が来て、顔まではじき飛ぶけど、胸の辺りまで濡れるほどでは
ない。小波だと、やさしく足や腰元に押し寄せてちょうどよい。この姿
勢だと砂がパンツの裾から入ってくるのが難だが、前に比べ、楽勝楽勝。
まだコツを飲み込むに必死で周りの風景を楽しむゆとりもない。足を浸
すだけだと、のんびり落日風景を楽しみ、磯の気を胸いっぱい吸い込む
余裕もあるのだが、波と対処するだけで精一杯。引き海でも荒いベンガ
ルの波には、びっくり。

               

かなづちなので、海水浴は、タイの島の凪のような遠浅の海に漬かるく
らいの体験しかないのだ。子供のころ、海水浴シーズンにはよく日本海
で浮き輪つけて泳いだけど。

                         

十度くらい浸したところで、引き上げる。
腰から下はびしょびしょだが、薄暗くなっているため、通りを歩いても
目立たない。前回に比べ、タオルも無持参。が、パンツスーツは正解
だった。Tシャツ&短パンでは透けるし、インドの女性はほとんどが衣
服(サリーやパンツスーツ、ナイティといわれる夜着など)をつけたま
ま泳ぐので、私もそうしてみたのだが、洋装よりずっといい。何せ、こ
こプリーの浜で水着姿になるのは、欧米女性旅行者のみなのである。だ
から、一人でもいると、すごーく目立つ。男性の視線の注目の的。タイ
の島では大胆なビキニ姿の私も保守的な居住地では、郷に入っては郷に
従え、やはり人目もあることだし、あまり肌を露出した格好は取りたく
ない。とにかく狭い地域のため、すぐうわさが広まり、中傷誹謗が飛ぶ。

        

戻って、お湯で体を洗い流したら、どっと疲れが出た。ひとまず、引き
潮時にトライしてコツを飲み込みかけてることだし、次回はもっとうま
くいきそう? ほんと習性になって、ゆうゆう楽しめるゆとりが出てく
るとうれしいんだけど。
神経痛の痛みも同時に和らいでくれるということなし。
夏の間は断食は中断することにしたので、退潮狙っての腰浸しにせいぜ
いトライしよう。暑い盛りの海水浴、クールでいいし、次はもっと楽し
めるようになりますように。

                           
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