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インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

携帯メッセージの略語

2011-12-16 18:49:21 | 生活・慣習
インドのモバイル、携帯電話のショートメッセージサービス、smsについて。
私は緊急の電話を除いて、携帯はほとんどsmsしか使わず、普段は電源を切っていることが多いのだが、若者の間に流行している略語をご紹介。

You→ u
Are →a
From →frm
To→2

つまり、長い英単語はみな略称にし、字数を少なくし、送信代節約というわけ。南インドのバンガロール(インドのシリコンバレーとの異名を取るIT都市)で勉学中の息子からsmsが来ると、略語だらけでときたま意味が判明しないこともある。
私はせいぜい、略語は上に挙げた三つを使うくらいで、長々と2ページ分くらいのsmsを送るのが頻繁。smsは手が空いたときいつでも気軽に送れるし、相手にとっても都合のいい時間帯に開けられるので、便利だ。近距離だと1ルピー(=約1.5円)、バンガロールの遠方でも1.5ルピーと安いので、重宝している私だ。

日本でソフトバンクの携帯を友人から借りたとき、smsが同じ利用会社でないと届かないことがわかり、愕然としたものだ。インドでは会社が違っても、問題なしである。性能のいい携帯はDual sim cardシステムで、二つの会社のシムカードを使える。たとえば、ヴォダフォーン(Vodaphone)が混戦状態だと、リライアンス(Reliance)に変えるという風に融通がきくのだ。今現在、私はヴォダフォーン一社のみ利用しているが、そのうち別会社にもダブルでトライしたい。インドで一番人気なのは、エアテル(Airtel)で一番最初に利用したのはこの会社だった。
以前、インドでは、利用会社を変えると、電話番号が変わる不便さがあったが、今はポータブル制度になったので、会社が変わろうと、番号は同じである。日本のドコモがタタという財閥系企業と提携したタタドコモ(Tatadokomo)もあり、イギリスや香港の外資参入で乱戦模様である。

サムスンのスマートフォンを新規購入した私はほとんど毎日息子にsms尽くし、今試験の真っ最中なので、発破をかけているのである。

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プージャー大祭前

2011-09-16 21:52:52 | 生活・慣習
今日は週末に入ったせいか、我が安宿はインド人家族連れのお客さんでやけににぎわっている。
周囲がざわつくという感じで、いささか騒々しい。
オフなのにこのにぎわい、ありがたいと思わなければならないのだろうが、静けさを好む当方にはちとうるさい。

あと二週間で、ドゥルガー(写真)プージャー大祭。旧州都カタックでは、布幕の仮設寺院パンダル(pandal)と、中に祀られる女神様が急ピッチで制作されている。ドゥルガープージャーで有名なのはなんといっても、北隣の西ベンガル州。街路のあちこちに仮設寺院が設けられ、競って女神様が祀られるのだ。
虎もしく獅子にまたがったドゥルガー女神は、宇宙のエネルギー、シャクティで悪魔退治をする勇ましい神様だ。偶像は小さなものから巨大なものまで、予算をかけたものは華麗な金銀・宝石尽くし、一目参拝に仰がんと善男善女が詰め掛ける。

パンダル通いに飽きた口はこの十日間の祭日を利用して、民族移動に等しく、各地の観光地に押しかける。当地プリーもこの時期、東西の浜に400軒以上あるホテルは、超満員になる。
ホテル業者にとっては、大の稼ぎ時なのだ。

新調の晴れ着を購入する慣習もあるため、洋服屋さんも大繁盛。

私も、臨時収入が入ったら、買いたいものがいくつか。ワインも久々に飲みたいな。

オリッサの洪水はやっと引きつつあるが、奥地に救援物資が行き渡らず、被災者は不自由を強いられているようだ。深刻な状況をかんがみ、旧州都カタックでも、今年のお祭りは自粛気味にすることに決めたらしい。

お祭りムード台無しだが、オリッサは自然災害に祟られた州なので、洪水でなかったら、日照りと、毎年何かしらの被害を被っている。一番しわ寄せがいってるのは、わらぶき屋根家屋の村人たち、そして貧農だ。

来月初めには、被災地にも少し笑顔が戻ってくれることを祈るのみだ。
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州・都市改名の悪習

2011-09-12 22:45:54 | 生活・慣習
とうとう、当オリッサ州まで、現地語読みのオディッシャ州に改名されることになってしまった。
まだ、全土的に行き渡っていないが、英字紙などでも、Odishaの表記をちらほら見かけるようになった。

オリッサとはそもそも英語読みで、Orissaと筆記するのだが、現地語読みのOdishaになるわけだ。
しかし、長年オリッサの通称で来たものを変えるのは、標識その他の表記変更も大変だし、住民だって慣れるまで大変だ。現地住民はオディッシャと発音してるから、それほどの違和感はないのかもしれないが、急に田舎臭い呼び名になったなあと、異人の私などあまり乗り気でない。
エアメールを出すとき、差出人を今までのオリッサから変更せねばならぬのもうざったい。
当面、旧称オリッサでいくつもりだが。

どうせ、組織化されてないインドのこと、おまけに当州は田舎だ。浸透するまでには、何年という歳月を要するだろう。

なんで改名するかだが、旧英植民地来の読み方だから、母州尊重で変えるべきだというのである。しかし、そんなのいちいち変えてたら、とにかく表記変更に無駄金が飛ぶし、外人旅行者にも親しめず、観光振興上よろしくない。

にもかかわらず、あちこちの州で、改名がまかり通ってきたいきさつがあった。
例を挙げれば、

ボンベイ→ムンバイ(Bombay→Mumbai)
*ボンバイ本拠地のヒンディ映画は、ハリウッドをもじっていまだにボリウッドと称される。

マドラス→チェンナイ(Madras→Chennai)
*マドラスチェックのシャツで有名。

バンガロール→ベンガルル(Bangalore→Bengaluru)
*最初、バンガロールの改名とはわからなくて、ベンガル州のどこかにある地名かと首を傾げた私。

トリバンドラム→ティルバナンタプラム(Trivandrum→Thiruvananthapuram)
*舌をかみそうに長い。観光州なのに、外人旅行者にもこれでは受けない。地名を覚えてもらえないよ。外人はみんな、きっと旧名で呼んでると思うよ。私、いまだにこの改称、覚えきれない。

と枚挙にいとまがない。

というわけで、他州にならえとばかり、当オリッサ州議会でも近年、改名案が取りざたされてきたわけだが、ついにオディッシャとなってしまったのである。

私もブランドキャッチを変えて、インド・オディッシャ州在住作家、モハンティ三智江、としなきゃならないかも。
この方式で行くと、そのうちインドはバーラト(Bharat,ヒンディ語)と改名、バーラト在住の作家となって、日本人にはどこの国やら、さっぱり見当もつかなくなるかもしれない。

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長い計画停電

2011-06-24 23:06:48 | 生活・慣習
今日は午前11時ごろから夕刻5時まで、なんと6時間ものパワーカットがあった。
自家発電機があるものの、キロワットが少ないので、冷房は作動できない。
この二日ほど異様に蒸し暑い陽気が続いていて、エアコンで冷気をとりたいところだったが、扇風機で我慢。
暑くて、途中で水シャワーを浴びたり、仕事にならなかった。
幸いにもひと雨来て、やや涼しくなったが、早く電気が来ないかなと待ちわびられることであった。

日本から戻ったのは先月の25日だが、以後ほぼ毎日のように停電が続き、雨季に入ってからは、一日三時間もまれでなくなった。しかし、今日のはいくらなんでも長すぎた。

電力事情がつとによろしくないため、ネットの接続状況も最悪だ。

仕事が捗らなくて困る。

しょうがないので、今日は息を抜いて、浜に出たり、郷里の友人にスカイプしたりした。

ベンガル海は時化気味で波が荒かったが、涼をとるにはもってこい。
威勢良くはじける波を見ながら、深呼吸を繰り返した。

日本もこの夏は計画停電だろうか。

インドは火力が主要な電力源で、次が水力だが、原発も西の砂漠のラジャスタン州など六箇所ほどある。供給量がまかないきれずに、停電はしょっちゅう。都会だと、比較的短時間というものの、計画停電なしにすますことはできない。酷暑期のパワーカットは体力を消耗する。一般庶民は高価な自家発電機を持たない人が殆どなので、団扇であおいで乗り切るしかない。
ホテルだと、大概ジェネレーターは備えているので、夜切れたときでも、電気がつくが、庶民は電気が切れると、必然的に断水になり、水不足にも苦しめられる。井戸水ポンプを併置したり、停電用に日ごろからバケツやたらいに水を張っておくのである。
断水になる理由は、上水道が完備しておらず、モーターを稼動させて、屋上のタンクに地下水を吸い上げて保水、蛇口に下ろすシステムになっているせいだ。

明日は、少なくとも今日のように長い停電がないことを祈るのみ。
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猫肉の混ぜご飯

2010-08-23 02:33:43 | 生活・慣習
チェンナイにあるジプシー村では結婚シーズンのこの時期、スペシャルフードと
して猫肉ビリヤニが供されるそうな。

                   

ビリヤニとはムスリム帝国来の馳走の、サフランピラフ。目も覚めるように鮮や
かなイエローライスにチキンの足や、マトン肉が混じっている。チキンビリヤニ
が一番ポピュラーだ。菜食者用に野菜だけ、ゆで卵入りというのもある。
スパイスの香りのするエキゾチックなインド版ピラフ、辛くないので、外国人に
も人気だ。

それはさておき、猫肉入りとはさすがの私もたまげた。
ジプシー族たちに言わせると、チキンほどではないが、マトンより柔らかくてい
けるとか。男児誕生時のお祝いには猫肉スープだそうな。

                           

金持ちの家で飼われている丸々太った毛並みのいい猫肉が天下一品で、この季
節になると、捕獲者が通りをうろうろ(うちの図体のでかい雄猫クロなんか、
さしずめ格好の餌食となりそう、おお怖、チェンナイでなくてよかった)。
食用に猫を飼っている一家もあるそうな。
猫たちはいずれ食べられてしまうとも知らず、飼い主になついて擦り寄っている
という。

そういえば、外国での話だが、動物虐待で、猫をマイクロウエーヴオーヴンに入
れて丸焼きにしてしまった残酷な飼い主もいた。最近では、猫のマリーネ漬け。
いたずらが過ぎるので、懲らしめのため、酢とオリーブオイルにつけて逃げられ
ないように閉じ込めていたらしい。

                   

子猫は体温調節が利かないので、濡れたりすると、すぐ死に至る。
哀れなこの猫は無事救出されたようだったが。

猫派の私の目を剥かせるひんしゅくさである。
韓国や中国の狗肉もあるけど、犬猫は人に慣れ親しんでいるペット、やはり食用
にはすべきでないだろう。

             

ちなみに、猫肉はきれいに解体したものが、キロ400ルピー(約800円)とか。
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インドのバレンタインデー

2010-02-14 00:07:48 | 生活・慣習
現地時間午後八時半の今は、すでに14日が空けたことになり、バレンタインデー。
当地のような田舎町プリーでは、バレンタインといってもなんのこと?といった知名度でし
かないが、最近、都会のほうは西洋の習慣が浸透しており、バレンタインカードやチョコレ
ートを大々的に売り出している店も多い。
右翼団体が騒ぎ立てて、カード店を襲撃したりするのは毎度のこと。

                                   

私のバレンタインデーは、ちょうど息子が帰っているので、先の帰国時日本とタイで買った
チョコ土産を進呈。
これから、日本のお世話になった男性諸君にバレンタインメールを送る予定。

                                        

最近のカードはよくできており、ハート型の箱のリボンをクリックするとチョコの包みが現
れるヴァーチャルなど、受け取る側にも喜ばれる工夫がされている。
だんな持ちの私は全部義理チョコだが、遠いインドで本物のチョコは贈れないだけに、せめ
てヴァーチャルでとのハートフルメッセージがこめられている。

では、これからせっせとEカードを送ろう!

                          


*   *   *


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とんだお騒がせ重婚

2009-05-12 01:25:13 | 生活・慣習
本2009年1月のことだが、三人の子持ちのハリヤーナ州副首相、チャン
ダー・モハン(Chander Mohan)氏が、同州弁護士長補佐を務める女性、
アヌラダ・バリ(Anuradha Bali)さんと、イスラム教に改宗した後、
それぞれChand Mohammad、Fizaと改名し、重婚した騒動があった。
ご存知かもしれないが、イスラム教では重婚が認められており、男性は
四人まで奥さんをめとってもいいことになっている。
事後、チャンダー氏は不祥事で副首相退陣を余儀なくされたが、記者会
見に臨んで、ラブに優るものはないとばかり、かなり年下の新妻への終
生の愛を誓った。ヒンドゥ教から改宗したことで、両人はカーストを喪
失してしまったことになるのだが、記者会見ではどこ吹く風、堂々結婚
宣言してみせたのだった。

                                 

ところが、ひと月余りで夫は家出、本妻と子供のもとに戻り、残された
新妻は自殺未遂をはかる騒ぎが発生。
両人ともこの騒動で無職に陥り、経済的に行き詰ったのが一因のようだ。
とくに、チャンダー氏は、州首相歴のある父(Bhajan Lal氏)を有する名
門政治家一家で、これまで何不自由ない贅沢三昧だっただけに、勘当後
アジャストするのに問題があったようだ。あくまで推測だが、美人だが
インテリの勝ち気妻に、金のことであれこれ愚痴られたのではないだろ
うか。

それにしても、記者団を前にしての、とわの誓いの舌の根も乾かぬ、この
ざま。

        

捨てられた若妻の方は泣きはらした顔で記者会見(写真、37歳)、新夫を
散々詰ったあげく、これまで送られたというラブsmsまで披露し、男の裏切
りを糾弾した。
格好のスキャンダルとばかりマスコミは飛びつき、ニュース番組は捨てら
れた妻、フィザさんの会見一色に。
改宗してまで重婚に踏み切った当の夫からは以後音沙汰はなく、第二妻は
ついにレイプ事件として警察に訴える騒動にまで発展した。詐欺や名誉毀
損、イスラム冒涜も余罪に入っている。

                     

ここにいたって、夫の側が取った窮余の策は「タラック宣言」。

「タラック」とはインドのイスラム・スンニー派間で蔓延している慣習。
妻にタラック、タラック、タラックの三言宣告すると、離婚有効になる、
イスラム男性側からの一方的かつ横暴な特権である。

第二妻は、ショートメッセージによる三言宣告は成立しないと退けたが、
対外的には決裂の顛末に終わった。

                   

正式に姻戚関係を結ぶため便宜上イスラム教に改宗した二人だったが、
元妻はこのまま同教を保持する旨宣言、一方元夫の方は再度ヒンドゥに改
宗し直すのかどうかは不明。

ところで、イスラム権威は、こうした便宜上の不徳の改宗は強く取り締ま
るべきだとの懸念を示した。

             

*   *   *

★フィザさんの今後は?
一躍マスコミの寵児となった元美人妻は、映画出演や自伝を書く話、は
ては政界デビューまで取りざたされている。
本選挙中も、元夫の政敵に頼まれてキャンペーン活動を繰り広げた。
チャンダー氏は酒と女にだらしなかったと言われ、フィザさんいわく、
交際を尊重しない汚職政治家に今後、女性がだまされることないよう、
警告を発したいとか。
まこと、女の恨みは深い!
固い復讐を誓った元妻の雪辱の報酬戦、果たしてなるか?

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ヘルスノート/しつこい断食後遺症

2009-04-15 00:51:54 | 生活・慣習
<4月14日>
昨日は断食明けでさすがに疲れて九時間もぐったり眠りこけたので、今
日は大丈夫だろうと思ったら、下肢に力は入らないし、背中が引きずら
れるようなだるさがまだ続いていた。
疲労感が激しく、ちょうどハードなヨガをやったあとの翌日のような消
耗感がある。

         

初回のエレクトライト(ブドウ糖や塩分入りの顆粒点滴、日本で言えば
ポカリスエット顆粒<写真>のようなもの)水を中止して、レモネード
にしたのが大間違いだったようだ。それでも、だるい体をひきずりつつ
なんとかノルマを果たしたが、やはり私の年代では断食は無理があるの
かもと、だんだん弱気になってくる。
空腹感があったので、朝・昼食とも多めに食べた。

                     

午後五時半、浜に出る。
今日も蒸し暑い一日だったが、壮麗な夏の夕日を拝めた。
昨日同様、遠浅なみの、汀が広範囲に現れた引き潮。
素足になってさざなみのように押し寄せるひたひたのうしおに浸しなが
ら、ゆっくり歩き出す。小波が引いた後の鏡面グラスのような砂上が夕
日を反映して鮮やかに照り映え、遊歩する人々や、汀を駆けるアルセイ
シアン(コリー犬)三匹のシルエットまでくっきり映し出す。
大きな朱(あけ)の落日は、陸(おか)寄りに沈んでいった。

                                

体がだるくさえなければ、今日は神経痛に効く腰までの海水浸しをやろ
うと思っていたのだが、上背が引っ張られるような疲労感があるため、
パス。水平線上の雲がうすくれないに染まり、海原がロゼ色にきらめく。
西の下空に浮かんだ長い筋雲の亀裂から、滴る血のような日の名残りが
覗く。
昨夕ほどの空全体に及ぶ鮮やかさはないが、思わず見とれる美しさ。
なんといっても、今日は久々に壮麗なサンセットを見せてもらったこと
がうれしい。

                         

疲れも吹き飛ぶ思いで、うきうき帰路に着いた。
おやつに、ライムに塩を少々落としたもの二杯と、西の浜ご用達のモン
ギニス特製パイ菓子をいただく。少し空腹なので、小さいマンゴーも一
切れ。冷蔵庫で冷やしておいたため、火照った舌にひんやりとろける美
味。
パソコンに触りだすころから、やっと疲れがとれてきた。

心なしか、目元がやつれたみたい。
ただでさえやせてるのに、これ以上やせたらどうなるんだと心配になる。
酷暑の季節でもあることだし、五月いっぱいまでは断食はパスしたほう
がいいかもと考える。

だが、第一回目のエレクトライト・ファーストだと、わりとラクで、夜
の激しい空腹感が時間とともに過ぎてしまえば、なんとか乗り切れそう
な気もするし、寝る前フルーツジュースを一杯飲んでおけば、空腹もい
くらかはなだめられるようにも思う。
断食明けの翌日も、午後遅くなるとほぼ平常に戻って、後遺症も比較的
少ないことだったし。

さてさて、どうするか。

          

とにかく、これから二週間はお休みである。

二日間体調が悪かったせいで(断食当日も入れると三日)、日ごろの自
分はずいぶん健康なんだなといまさらながら思い知らされた。
ちょっとお尻の痛いのを我慢すれば、ヨガも軽いものならできるし、歩
けるし、足を伸ばせばなんとか座れるし、立ちっぱなしはつらいが、浜
に散歩にも行ける。
もっと自分の健康に自信をもたなきゃいけないなと、しみじみ。

収穫といえば、そのことに気づいたのが、二回目の断食効果だったとい
えるかしれない。

                  
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四大悪パソコン環境

2008-05-27 00:06:31 | 生活・慣習
インドは先進諸国にもIT大国として知れ渡るが、一般個人、企業のパソ
コン環境は劣悪。

           

まず、電気がよく切れる。スタビライザーといって、停電になっても、
三十分ほどはバックアップできる機械を装備しとかないと、タイプ中の
書類が失われてしまう。私はこれへの対策として、何行か打ったら、保
存し、完成した下書きは自分のホットメールに送ったりしてしのいでき
たが、たまに熱中すると、細切れ保存を忘れて打ち続けてしまうことが
あり、そんなときに限って停電にやられるのである。
スタビライザーで三十分もつので、その間に自家発電機が作動すればOK、
すぐに保存してシャットダウン、電気が復旧するのを待つことになる。

                     

二番目の悪は故障。電力事情がよろしくないので、マシンはあおりを食
らってすぐ故障してしまう。これはある意味、最大悪かもしれない。何
せ、壊れてしまったら、元も子もない。修理できるうちが花。2000年末
に日本円にして十三万という高額をはたいて購入したブランド物(HCL)
コンピューターは二年とたたぬうちに無残にも壊れてしまった。一定し
ない電力のせいである。ああ、こんなことなら格安のにしとけばよかっ
たと後悔することしきり。インドではアセンブリーといって、部品を集
めて作る自家製品も普及しており、ブランドものよりずっと安く買える
のである。当時に比べれば、デスクトップもすっかり安くなって、二、
三年前に購入した三台めのブランド製品(銘柄・コンパック/写真)は
八万余で買えた(ちなみに、息子の所有している同銘柄ノートブック
<インドではラップトップと通称される>は十二万だった)。
(*注/インドは物価が日本の七~八分の一と格安だが、電化製品は品
質が粗悪なわりに、ときに日本より高めと、高級品)。

この国は雷も多いので、恐い。少しでも雲行きが怪しくなって空が鳴り
響くと、すぐパソコンやTVなどの電源は切るようにしている。これま
で、ファックスやTVなど故障したことがあったので、油断はならない。
インドではこのように故障は日常茶飯だが、待てど暮らせど修理工が来
ないのも、かてて加えていらいらが募る原因。いずれにしろ、マシンに
も苛酷な劣悪電力事情ということで、ひっきょう家電の寿命も短くな
る。
 
                              

さて、三番目の悪。
ネット接続状況がはなはだよろしくない。一年ほど前、ダイヤル回線か
らブロードバンドに変えたが、心持早いように思えたのは最初のことだ
けで、なかなかつながらず、ほとんど毎日くらいプロバイダーに苦情。
つながってもやたらめったらとろかったり。あと中途で断絶したりも
しょっちゅう。ほんと高速回線といっても、インドの場合は名ばかり
で、ダイヤル回線とあまり変わらない状態。都会の方に行くと、少しま
しになるのかもしれないが。

                     

最後、憎んでも憎みきれぬ宿敵は、ウイルス。
インドには感染症のウイルスもうようよしているが、パソコンウイルス
も例外でない。コンピューターを購入した初期はそうした知識がなかっ
たため、のっけからウイルスにやられ、日本の友人にも多大なる迷惑を
かける羽目に陥った。この7年半、一体、幾度OSを入れ替えたことか。

       

初めは大パニックに陥っていたが、度重なるうちにまたかという感じ
で、平気の平左に。一番困るのは先の故障で、これだと下手するとひと
月近く使えなくなるが、OS交換の場合はプロバイダーのお兄さんが迅速
に来てくれさえすれば数日で復活するので、余裕?なのである。失って
困るようなドキュメントはすべてホットメールに送ってあるため、まっ
さらになっても大丈夫。私は整理ということが苦手で、ドキュメントの
書類とか、お気に入りはだらだら思いつくままに入れてすごい数に膨れ
上がっているが、そういう意味では全部ゼロになってしまいさっぱりす
る。お気に入りにはまた少しずつ入れていけばよいわけで。

この一年近く、アンチウイルスのソフトがよかったせいか(それまでの
はほとんど効果がなかった)、OS交換を幸いにも免れてきたが、ついに
やってしまった。なぜか、ウインドウXが開かなくなってしまったので
ある。夜間の弱電に問題があったようで、久々に全面入れ替え。たまり
にたまっていた書類はきれいさっぱり一掃された。お兄さんがすぐ来て
くれ、短期日で回復したので、ほっと一息。

                       

うちには一応二台のパソコンがあるのだが、古いのはほとんど役立たず
で、英語のネットを見るには問題なかったが、ついでに日本語も打てる
ようにしてもらった。やはり、予備があるのとないのでは大違い。

インドのシリコンバレーといわれているバンガロールでは、インフラ整
備が整っておらず、停電が多いので、大手IT企業は不平たらたら、チェ
ンナイに主流を移しているとも聞く昨今。

かくのごとき劣悪環境下、ブログやメルマガ二誌を送っているわけで、
われながらよくやっているなあと思うのだが、誰か褒めてくれる人はい
ないかなあ、だれも褒めてくれないか……

                 



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亜熱帯国の寛容性

2008-05-12 23:28:04 | 生活・慣習
多言語・多民族・多宗教のモザイク国家であるインド人の典型的国民気
質は、寛容性。
言語や宗教、民族性がちがっても、共存して今に至ってきた歴史があ
る。最近、母州以外の他州からの移住者を追放しろとのろしをあげて批
判を買ったマハラシュトラ愛州家の政治家もいたが、数にすればわずか
で、大方は清濁併せ呑む寛容性を身に備えている。

         

この許容性は、私観では、おおいに気候に関係していると考える。なに
せ、苛酷な熱帯国、もうろうたる暑熱下に置かれると多少のことはどう
でもよくなって、目をつぶりたくなってしまうのだ。ここに住み始めた
当初、日本人的潔癖症で使用人にやたら厳格だった私も歳月がたつにつ
れ、多少ずるっけても、掃除が行届かなくても、まあよいと大目に見る
ようになった。この境地に至るまで、いったい何十人のサーバントに辞
められたことか。

                  

日本人の勤勉性は温暖な気候下培われたもので、やたら暑い国の人間に
炎天下、昼寝もせずに、働けというのは、酷なものである。ほんと人権
侵害、現にインド政府は、真夏時の日中の肉体労働は禁じているほどな
のだ。

四角四面の日本人には、インド人の融通性はおおいに見習うべきところ
があると思う。いい加減で雑なところのある私にはそういう意味では、
インドは大変住み心地のいい国とも言える。せっかち気性だけは今も変
わらず、実にしばしばインド人夫にあきれ返られる私だが。夫婦喧嘩は
ひっきょう、日印国民性衝突の代理戦争と化す。せっかち日本人妻⇔
ゆっくりインド人夫、穏和な日本人妻⇔短気なインド人夫、長年の間に
染みついた癖を直すのは一朝一夕にはいかずとも、ゆったり構えたイン
ド民の鷹揚性を少し見習わなければととみに思うこのごろ。

なにせ、インドの奥地に行くと、いまだに太古と変わらぬ、悠久のペー
スがゆったり息づいているのである。あくせくせずにのどかに暮らして
いると、自然許容度も身についてくるものらしい。他者を押しのけてで
もの、生存競争激しい文明社会の弊害をいやというほど思い知らされる
のは、こういうとき。

近年、経済繁栄が急激に進む都会では、先進国気質が浸透しつつある傾
向も懸念されるだけに、インドならではの長所気質が損なわれることな
く、末永く次世代に受け継がれることを祈るばかり。


                            

*   *   *

★コラム
民話に表れた寛容性


当オリッサ州の現地語・オリヤで、先ごろカシミール地方の民話を読み終
えたばかりだが、そのうちの一作にまさしくインドの寛容性を示す格好の
たとえがあったので、ここに触れておきたい。

「残酷な継母」という作品だが(当ブログ中に邦訳あり)、このなかに、
山羊になってしまった生母が、継母の陰謀で殺されて食べられてしまうく
だりが出てくる。彼女は先妻の子供二人には食事もろくに与えないような
冷酷な継母なのだが、罰されることもなく、最後はおのれの娘が王様と結
婚してめでたしめでたし、末永くみなで幸福に暮らしましたとさのエン
ディング。

今ひとつ腑に落ちない結末だったが、はたと思い当たった。これもインド
の一種の寛容性なのだと。あくどい継母であろうと、人である以上、子供
向けの物語の中ではこらしめたりはしない(悪魔は別)。著者は、悪役の
登場人物であろうと、許容・黙認の目で見ているわけで、ここには童話作
家だけあってやさしく穏やかな視線が感ぜられる。


コメント
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