幸喜幸齢 生きがい 日記!       

八十路の青春賦 人生の黄金期を自分らしく あるがままに生きる幸喜幸齢者 感謝と幸せの生きがい日記 頑爺/肇&K

自然の癒し

2020年06月07日 | 夏・喜寿の青春賦 日記!
6月 7日(日) 20/29℃ 

自然の癒し

 頑爺とて悩める日々があった。  創業した会社を後継者にバトンタッチした後は、早期に引退して悠々自適な隠居爺になった。  しかしそれまでの激務から急な生活の変化に対応できず、戸惑いつつ悶々とした日々が続き、とうとう鬱状態になってしまった。  

 専門医のカウンセリングとアドバイスを受けながらも即効性はなく、蟻地獄へ入ったような感覚だったが、ある日家人の勧めで近くの箕面の森(明治の森・みのお国定公園)へでかけた。

 寒い2月の事だったが、フラフラと誰もいない森の中へ初めて入って行った。  ここがどこだか分からないまま森を歩いていると、急に雪が降り出しやがて吹雪となり、あっという間にそれまで薄暗かった森の中が白い雪に覆われた。  

 歩いてきた道は雪で消え、シーンとした白い森の中でただ一人佇んでいた。  どの位の時間が経ったのか?  やがて見上げるとスターダストか?  顔を出した太陽の光で小雪がキラキラと輝き、まるで小さな妖精が舞うようだ。  

 木々に舞い降りた妖精がまた風で舞い踊る・・ よくよく小枝を見るともう春の息吹が感じられ新芽が顔を出している・・

 突然後方で何か動いた・・ 野兎だ!  足跡を残して森の中へ駆けていった・・  野猿の姿も見えた・・  やがて頭上で野鳥が嬉しそうに飛び交い鳥たちの合唱が始まり、それに合わせるかのように小枝の葉音が伴奏する・・

 太陽の光が森の奥深くまで明るさを届け、やがてそれまでの静けさから一転嬉しくなるような自然の営みが始まり、ただただ感動の涙が流れいつしか森の生物たちと一体になっていた。  なんて自然は素晴らしいんだろう・・  

 生まれ故郷の信州・安曇野の山野を思い出し、オレの心は一気に解放された。  そしていつしかそれまで下を向いて悶々としていたのに、身も心も元気になり顔をあげ前をみてしっかりと歩き始めた。 

 あの日から20余年、箕面の森を毎日のように散策し自然と対峙した。  一人で延べ3000回以上歩いたが、一度も飽きることなく四季折々の自然に癒され、その営みに感動する日々だ。  

「自然はすべての病を癒す・・」   古代ギリシャの医学者・ピポクラテスの言葉だ。

・大自然その営みに感動す

・人もまた大自然界の生き物だ

・こころ傷 森に癒され生き返る

・足元に小さな野草花美しき 頑爺

毎日散歩する南公園で  こんな小さな野草花に心癒される

コメント (1)
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