
なんの事前情報も仕入れず、映画館でチケットを買った。
夏の節電対策で仕事のリズムも狂い始め、土日出勤もたまにあったりで、気分が滅入る。
男更年期とは、こういうものなのかとしみじみ思う。
父にしても、先輩にしても「その歳になればわかる」といっていたが、このウツとした状態で、被災地に暮らす人の気持ちを思うと、なおさら晴れ晴れとしたことは慎まなくてはいけないと、メディアも世間も言いつのっているように見える。
目が疲れるので、字幕はダメ・・・すると吹き替えか邦画しか選択肢がない。
最近はこの女優さんしかいないのかと思うくらい“綾瀬はるか”さんが露出している。
いくつかのタイトルが並んでいる中で、題名のプリンセスは、綾瀬さんなのかなぁ、と思ったので、チケットを買った。
お話は「豊臣家は滅亡せずに、その末裔が生きながらえ、今は“王女”が自分の素性がわからないまま大阪に守られている」というもの。
その王女が誰で、大阪がどう守っているのかは、映画を見てのお楽しみ。
なかなか面白かったし、奇想天外だった。
この撮影をするにあたり、かなり大阪に協力してもらったらしいので、大阪らしいコテコテ感や大阪のオバチャンやオッチャンがいささかスマートに描かれている。
「親から子へ」「子から孫へ」と、守るべきものを頑なに引き継ぐことの大切さがテーマだ。
できるなら、父から息子ばかりでなく、母から娘というのもありでいいと思う。
ドロップアウトした息子が狂言回しの役として登場するのだから・・・。
それにしても、大阪が独立国だったという話を思うとき、北海道を独立国にしようとした榎本武揚や、廃藩置県に対して、時の明治政府と裏取引があったという仮説もあながち嘘ではないかもと興味がそそられる。
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