白馬ツバメの独り言

北アルプスの麓 厳しい自然界で健気に逞しく生きている命たちとの出会いは
優しくて時に悲しい・・・

切ないね・・・

2007-04-06 | 山の動物達

4月に入って、今年は一定の鳥たちに少し異変があるように感じている・・それは「ハシブトカラス」と「トンビ」などの猛禽たち。この頃には朝塒からそれぞれの縄張りにやってきて縄張り確保の強化が始まるのだが、今年はまだそれがない・・というか、彼らの姿が平地であまり見られないのだ。塒のある山から下りずに一日を過ごしているのか・・?塒の周辺に何かごちそうでもたくさんあるのか・・・?そんなことを考えた時にふと「もしかしたら」と思い当たることがあった。これはあくまでも私個人の勝手な想像・・だから全く見当違いかも知れないけれどね。
去年の秋は全国的にツキノワクマが大量出没をした。一番の原因は「奥山の餌不足」 去年は地球温暖化による異常気象と、それによって繁殖を広げたキクイムシやハイイロチョッキリなどの害虫によって木に実や果実がならなかったと聞いている。更にはクマの好物のハチや蟻も異常に少なかった・・結果、餌を求めて熊たちは里へ下りてきてしまった。そして各地でクマによる悲しい人身被害が起こってしまったのだ。去年の四月から十二月までに全国で4287頭が捕殺された。長野県は山形県に続いて捕殺数が申告されているだけでも553頭と、二番目に多かった。母熊を殺されて山へ放された小熊達もたくさんいた。母熊を失くしたその年生まれの子熊はまず一冬を越せない。熊は二年目までを母熊と一緒に暮らし、野生で生きていく術を教わりながらやっと一人立ちしていくそうだ。暖冬だったこの冬、奇跡的に生き残っていた子熊が昨日県内で保護された。衰弱しきって道路にうずくまっていたそうだ。
・・・冬眠も出来ずに空腹のまま餓死していった子熊たちの(今回は大人の熊もかなりいることだろう)亡骸が、早い雪解けから出てきているのかな・・と思った。カラスや猛禽たちにすれば遠出をしなくても山中のあちこちにごちそうがあるということだ。事実、県内で小熊の死体にカラスたちが群がっていたという話も耳にした。もしそうならば・・銃で殺されるよりかは、自然の摂理で亡骸を同じ自然界で生きている鳥獣たちによって葬ってもらえる・・そのほうが成仏できるのかな・・と思った。しかしながら今回の熊大量出没による大量捕殺は、「異常な事態」だ・・そしてこんな年に生まれてしまった何の罪もない子熊があまりにも哀れだ・・・「里は人間がいるから行ってはいけない」と教わることのないままに運良く?か悪く?か生き延びた子熊たちは・・餌を求めて今年里へ降りて来てしまうかも知れない・・その時、私たち人間は、そんな子熊さえも「有害駆除」として殺さなくてはいけないのだろうか・・?私には・・わからない・・人知れず奥山でひっそりと静かに暮していた熊たち・・・里で平和に暮していた人間たち・・「人と野生鳥獣との共存、共生」 これから先二度と互いにこんな悲劇が起こらないように、真剣に考えていかなくてはいけないね・・無意味な不必要な「殺生」は・・出来る限りしたくないよね・・そうでなくたって私たち人間は生きるためにたくさんの生き物の命をいただいて生かされているのだもの・・「豚や魚は食うだろう」って言われてしまうかな・・そうだよ。食うよ。だからこそ思うんだよね・・・「命」は大切にしなくてはいけないんだな・・・って。なんか上手く書けないや・・・


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