今日は「ハシボソカラス」のお話。 白馬に越してくるまで、カラスに種類があることさえ知らなかった私。都会では生ゴミ置き場に群がっている「ハシブトカラス」しかいなかったが、このあたりは開けた田んぼや畑が多いので、昆虫や農作物が主食の「ハシボソカラス」というブトよりも少し小さめのカラスも多くいます。
車の通り道にクルミを置いて待ちぶせしているカラスのCMがあるのですが、あのモデルはこの「ハシボソカラス」ですね 白馬のボソ(ハシボソカラス)たちもクルミを上空から落としては拾い、また咥えて上空から落として・・何度も繰り返しているうちに堅い殻が割れるのでしょうね殻の中の実を口に咥えて満足げにしている顔がなんとも可愛らしく微笑ましいものです
ボソの賢さは私の観察している限りではブト(ハシブトカラス)よりも上に思えます。ヤンチャで大雑把でイケイケドンドンタイプの派手なブトに比べてボソは温厚で几帳面で慎重派の地味なタイプ これは子育て中にもあてはまるようです。
ブトは巣のそばを通りかかる通行人などを大騒ぎで威嚇して追い払う行動をよくしますが(それでかえって巣の場所がバレちゃうのに) ボソは その場所に巣があることさえわからないほどに静かにひっそりとこっそりと子育てしています
カラスは夫婦愛も親子愛もとても強いんです。知能が高いぶん喜怒哀楽わかりやすくて感情が豊かです
私の家の裏の林には長いことボソの夫婦が縄張りを持って暮しています。毎年ブトよりも一ヶ月ほど早い、木が芽吹くあたりの3月半ば過ぎあたりから繁殖をはじめます。この時期にはまだ突然の大雪寒波に見舞われることもあるのですが、そんな時でも巣の中で雪まみれになりながら卵をじっと温めているママカラスを見ると、グッときてしまいます・・オスが「ホワァン ハフォン」・・と変わった鳴き方をする子で、これがまた愛嬌があって可愛いのです
このハシボソカラスがこのあたりの縄張りを確保してくれているおかげで、うちのまわりのツバメさんたちはここ数年ブトの襲撃もなく、順調に巣立ちを迎えることが出来ているのです ハシボソカラスに「感謝」だね
下の画像はいつも仲の良い裏の林のハシボソ夫婦
クルミ割りはボソの得意技です。ブトでは見られませんね。ブトはボソが割ったクルミを横取りする方が得意なようです。こう考えるとブトはブトで賢いにかもしれませんね。
ただ夏子さんの知り合いのツバメさんを襲ってしまうブト君だけは困りますので、そこはボソ君しっかりガードをお願いします。