「風の電話ー大震災から6年、風の電話を通して見えること」
佐々木格
風間書房
庭のオブジェ用だった電話ボックスが、著者の従兄の死をきっかけに“風の電話”になったのか。
東日本大震災前の発想だったんだね。 . . . 本文を読む
震災後の不思議な話 三陸の〈怪談〉
宇田川敬介
飛鳥新社
東北人は霊になっても東北人(涙)。
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第1幕 迫りくる危機と虫の知らせ
前段 荒ぶる神々と予知能力
1 井戸の水が引くと地震がくる
2 災害に関する先人たちの知恵
岩手県『蛇が一斉に木に登ると水害が来る』
宮城県『蛙が高いところに登ると洪水。蜘蛛が上の方に巣をかけると洪水』
「カマキリが高いところに巣を作ると洪水が起 . . . 本文を読む
タンクローリーの運転手さんも、慣れない新潟や山形の峠、それも雪道を走ってきてくれたっけ・・・。
★★★★★
第2章 被災地を救った燃料と「伝説の旧道」
非常事態に大きく立ちはだかる、縦割り行政の弊害。それを打破したのは、特異なネットワークを持つ地元業者だった・・・。
ニヤクコーポレーション ENEOS
14日より 政府が被災地から吸い上げたオーダーを業界団体の石油連盟が受け、JX日鉱日石エネ . . . 本文を読む
「命をつないだ道 東北・国道45号線をゆく」
稲泉連
新潮社
地元建設業者などの踏ん張り・・・もっと世に知られてもいいのになと思う。
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第1章
宮古市 瓦礫に塞がれた道
この道路が通れなければ・・・一夜にして景色が変わり、大津波警報発令の最中、彼らは決断した。「腹を決めていくしかねえ」
三陸国道事務所宮古維持出張所・道路維持業者の刈屋建設など通行止め措置。
通行止めの列のドラ . . . 本文を読む
津波の霊たち 3.11死と生の物語
リチャード・ロイド・パリ
早川書房
震災後に囁かれるようになった霊の話かなと思ったら(すでに2冊読んでいる)、大川小学校のルポルタージュでもあった。
日本人が書く本より、しがらみがないからか、生々しい証言も書いていて、大川小学校の状況や、遺族や関係者の2次被害のような状況や、裁判の戦略まで・・・点と点がつながったような気がする話だった。
そして大川小学校の . . . 本文を読む