マクドナルドの業績がいいらしい。
というのも、今週は、月曜日に日経ビジネス、土曜日に東洋経済と、マクドナルドに関する2本の記事が掲載された。いずれも、マクドナルドの好調さを伝える記事だ。
まず、日経ビジネスによると、同社に何が起きているか、というと、2008年12月期の全店舗売上高が 4% アップ。さらに経常利益は 16.8%増。純利益は、58.5%増だというのである。今回の増収・増益は、デフレで客入りが増えたからではなく、減り続ける客入りを、客単価の向上でカバーした結果だというのである。
これは一朝一夕に打った施策ではない。まず、原田氏が社長に就任すると、全商品の6割を値上げした。続いて、2007年6月には地域別価格を導入した。実際に「都道府県別では、値上げしたのは35都道府県。据え置きは7県で、値下げは5県にとどまっていた」という。実質的には値上げである。
ところが、この値上げによっても、それほど顧客の減少にはつながらなかった。
この理由を分析したのが、東洋経済の記事だ。
こちらでは、マクドナルドのプロモーション戦略にフォーカスを当てている。
特徴は、自社の顧客をいくつかの層に分けて、それぞれにバランスよくプロモーションのポートフォリオを組み立てていることだという。
いわく、下記のようになっているらしい。
a) 100円メニューでの低価格ランチ客にアピール
b) ポケモン配信など「マック」でDSの親子客。
c) 「日本バラ色計画」で、10代~20代女子、学生にアピール
d) c) につられる男子客
e) クォーターパウンダー商品での20代~30代男性客
ちなみに、a) と e) は、実際にはプロモーション施策を打っているわけではない。商品そのものの顧客層である。
これらの施策によって、100円メニューで低価格化しがちな客単価を、クォーターパウンダーなどで引き上げているということになるらしい。続いての商品プロモーション施策も、夏を超えたところでの、利益バランスを考慮したものになるのでは? と予測されている。確かにそうなんだろう。また、今、マクドナルドのプロモーション施策を打ってきた人たちは、仕事が結構面白いんじゃないか、と思ったりする。
成功に学ぶことができる
(関連記事)
・「価格破壊」から脱却したマクドナルド 不況下でも客単価を引き上げ、売上高は続伸
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090709/199616/
・スキマなし。マクドナルドのプロモーション戦略《それゆけ!カナモリさん》
http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/cac9934e44b0d09c78b45fc98c460fa5/
というのも、今週は、月曜日に日経ビジネス、土曜日に東洋経済と、マクドナルドに関する2本の記事が掲載された。いずれも、マクドナルドの好調さを伝える記事だ。
まず、日経ビジネスによると、同社に何が起きているか、というと、2008年12月期の全店舗売上高が 4% アップ。さらに経常利益は 16.8%増。純利益は、58.5%増だというのである。今回の増収・増益は、デフレで客入りが増えたからではなく、減り続ける客入りを、客単価の向上でカバーした結果だというのである。
これは一朝一夕に打った施策ではない。まず、原田氏が社長に就任すると、全商品の6割を値上げした。続いて、2007年6月には地域別価格を導入した。実際に「都道府県別では、値上げしたのは35都道府県。据え置きは7県で、値下げは5県にとどまっていた」という。実質的には値上げである。
ところが、この値上げによっても、それほど顧客の減少にはつながらなかった。
この理由を分析したのが、東洋経済の記事だ。
こちらでは、マクドナルドのプロモーション戦略にフォーカスを当てている。
特徴は、自社の顧客をいくつかの層に分けて、それぞれにバランスよくプロモーションのポートフォリオを組み立てていることだという。
いわく、下記のようになっているらしい。
a) 100円メニューでの低価格ランチ客にアピール
b) ポケモン配信など「マック」でDSの親子客。
c) 「日本バラ色計画」で、10代~20代女子、学生にアピール
d) c) につられる男子客
e) クォーターパウンダー商品での20代~30代男性客
ちなみに、a) と e) は、実際にはプロモーション施策を打っているわけではない。商品そのものの顧客層である。
これらの施策によって、100円メニューで低価格化しがちな客単価を、クォーターパウンダーなどで引き上げているということになるらしい。続いての商品プロモーション施策も、夏を超えたところでの、利益バランスを考慮したものになるのでは? と予測されている。確かにそうなんだろう。また、今、マクドナルドのプロモーション施策を打ってきた人たちは、仕事が結構面白いんじゃないか、と思ったりする。
成功に学ぶことができる
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http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/cac9934e44b0d09c78b45fc98c460fa5/