goo blog サービス終了のお知らせ 

最近、見たこと、読んだこと、気になったこと

行ったぞ! 見たぞ! 発見したぞ! 読んだぞ! 調べたぞ!

ライブドア公衆無線「livedoor Wireless」は失敗か?

2005-09-10 15:21:58 | 公衆無線LAN
フジテレビ株で稼いだライブドアが大資本を投入してインフラを整備!ということで話題になったライブドア公衆無線「livedoor Wireless」だが、ブログや、各種のインターネットニュースを見ている限り、今のところ成功しそうな勢いは感じられない。

アクセスポイントは1つで 100m四方程度をカバーという話のようだが、実際に 100m距離というのは、かつて「つながらない」と不人気だったPHSよりさらに少ないカバーエリア。(当時のDDIポケットは500mセルだった) 実際に、試したインターネットニュースの記者でも、落ち着けるところでは使えないというようなコメントもでている状況のようだ。

同社のホームページ「ライブドアの公衆無線LANサービスは、ここが違う、すごい」によると、こんなところが売りらしい。
1.カバーエリアが広い
2.月々525円
3.快適な高速接続サービス

ところが、一消費者の視点で捉えると、こんな感じである。

1.カバーエリアが広い
 → FOMAや、携帯電話に比べると遙かに狭いカバーエリア。移動時に使えない。メールチェックや電話というコミュニケーション手段は、FOMAや携帯電話使えばいいや。特に各種記事でも指摘されているが、都内の電柱を使うと言いつつ、都内にはすでに電柱自体が減ってきているという事情もあるようだ。ぜひ、EZナビとかで、ライブドア公衆無線LANスポットまで、ナビってくれるサービスをつけてほしいものだ。

2.低料金 月額525円
 → いつ使えるか分からないものに月々300円でも払いたくないよ。私の場合、NTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」サービスを契約していたのだが、やはり使う場面が少ないことから、月額367円+従量制の「cocoa」プランに変更し、現在は遂に月額無料+従量制の「OCN」に切り替えてしまった。(^^;  都内や、主要JR駅構内などで使える「HOTSPOT」サービスを最終的に、OCN IDで使えるようにしてしまったのは、かなりユーザーから見ると納得感の強いサービスである。

3.快適な高速接続サービス
 → で、何やんの? メールなら FOMAや携帯電話で十分だと言ってるじゃん。添付ファイルは会社で見ればいいんだから。

ホテル内のブロードバンドサービスの場合は、逆にその場所で使いたいというニーズがあるので、1日1,000円でも、FOMA通信料より安いので使おうかなと思うのだが、どうも、この手の公衆サービスは厳しいよなあ。

p.s.
 ちなみに、これを書くために同社のホームページに行ったら、10/1開始サービスが、11/1からに延期されていた。
 http://wireless.livedoor.com/
 事業計画も若干狂うだろうから大変だなあ。


ジャパンワイヤレスは儲かるか?

2005-07-06 02:46:45 | 公衆無線LAN
最近、ライブドアに、ジャパンワイヤレス、鷹山といろいろなところが、公衆無線LANサービスに参入を表明している。WiMAXというブロードバンド無線ができる規格が事業化を後押ししているというものの、これってどういうビジネスなんだろう。

と、ちょっと計算してみた。

面倒なので、5年間の支出総額と、収入総額で考えてみたい。おおよそ機器の寿命が 5年くらいだろうというのと、その間に綺麗に単調増加して目標数値に達すると仮定してみた。

■ 支出の部 50億円

主な支出項目としては下記を考えてみた。いずれも 5年間をベースに考えている。

1.アクセスポイント 3万円/個
2.取り付け費用   3万円/個
3.年額アクセス費  月額 2,000円
4.電気代        月額 500円
5.広告宣伝費
6.人件費

1.、2.については、一度工事してしまえば、その後のメンテナンスは不要としてみよう。取り付け費用は、1台 30,000円、端末も 30,000円としてみた。アクセス代は、月額 2,000円。年間だと 24,000円になる計算だ。これに電気代を少しいれてみよう。
この時点で費用の部は合計 50億円。5年間ですべて償却し終えて何も残らない計算になる。

■ 収入の部 30億円

一方で、収入はどうだろうか。
ISPとして稼ぐのであれば、基本的に入ってくるのは月額いくらかの金額だけだ。当面の間、携帯電話とも家庭のプロバイダとも競合することを考えると、500円で 10万人と言ったところか。スタートアップに成功していきなり 500円/月で、10万人を獲得できたとして、5年間で稼げる収入は約 30億円だ。
すなわち 20億円赤字。

ここに人件費や、広告費を上乗せして、50億円を払いきって会社として生き残りたいと思っているので、先ほどのようにプロバイダ以外の収入を当て込んだりしているのでしょうね。。

あるいは単純に 30万人分普及させようとしている? のだろうか。
その結果やいかに。



ジャパンワイヤレスという会社

2005-07-06 02:38:33 | 公衆無線LAN
ライブドアに続いて、平成電電とドリームテクノロジーズ、そして両社が出資するジャパンワイヤレスが公衆無線LAN事業に参入するのだそうだ。平成電電が敷設済みの光ファイバーネットワークに安価な無線LANアクセスポイントをつけてサービスを提供するのだという。

ちなみに、ジャパンワイヤレスの事業概要を見ると下記のとおりだ。

1. 電気通信事業法に定める電気通信事業
2. 広告業
3. 販売促進に関する情報の収集、企画及び販売
4. 電気通信事業法に基づく付加価値情報通信網及び有料提供
5. 通信機器の製造及び販売
6. コンピュータのソフトウェアの開発及びその周辺機器の製作、販売及び賃貸

広告業や、有料のコンテンツ配信、無線LANカードの販売やプレゼントなどが、綺麗に盛り込まれているあたりが素晴らしい。それでもって、こうした無線LANのアクセスポイントを個人や、企業に配るための周辺機器の製作や、販売管理があり、将来的に Mobile Virtual Network Operator (MVNO) 仮想移動体通信事業者向けのインフラ貸し出しもやるよーというところか。

なんか頭でっかちな感じの会社だが、これまでなかなかビジネスとしての成功事例が生まれなかった公衆無線LAN分野で、一稼ぎしようという心意気が感じられるのはいいねえー。



電柱の上のBフレッツ回線

2005-07-06 02:34:17 | 公衆無線LAN
公衆無線LANサービスというと、なんかすっごいベンチャーな感じがするのだが、冷静に考えると「無線LAN」+「ブロードバンド」の組み合わせといえば、何気に実のところ、NTT東日本や、NTT西日本がやるのが最適だったりするのではなかろうか。

今、電柱の上には、PONや、GE-PON用の分岐装置が乗ったりしているのだが、その1つを無線LAN機器用に直収して、メタル線から電力を供給すればいっちょありーだ。
後はそういう投資余力があるかないかの差か?