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NTTドコモ 2009年度 決算報告会資料を読んだ

2010-05-05 00:05:32 | ニュース
2009年度 決算報告会資料

■ 経営状況

2010年度も引き続き減収・増益を予想。フリーキャッシュフローは横ばい
減収要因は、端末販売収入が 約1,000億円減
音声収入が 2,400億円減
パケット増収 750億円、その他収入 1,000億円では差し引き 1,600億円ほど減収になった。
2010年も、引き続き音声収入は -2,000億円減収だが、パケット増収 1,100億円 + コスト削減で、補うことで、減収・増益を達成
設備投資は、2006年度の 9,300億円から、10年度予想は 6,750億円と年々コスト削減。

■ 契約状況

解約率、0.46%
新規加入時の約90%がバリュープラン。
累計で、全契約の 58% に。

■ 端末販売状況

携帯電話端末の総販売数は 1,820万台 (全販売数の約 50%程度)
※ 2009年度よりさらに 10%減少の見込み

■ 2010年度の主な施策

1.パケットARPUの伸びによる成長

ミドルライトユーザー向け
・デコメ・画像添付等の立地メールの利用促進
・生活密着型コンテンツの充実
 観光地情報
・“利用促進”を意識したサービス販売
 店頭で、BeeTV、iコンシェルを勧奨。

スマートフォン
・利用者拡大
 端末、料金、コンテンツの三位一体で
 Xperia に 「iモードメールアドレス」

新たなデバイス
・電子書籍、タブレットPCなど

PCデータ
・エリアの広さ、通信速度の速さをアピール
・Wi-Fiとの連携でのデータオフロードの推進

2.LTE導入とネットワークの進化

・2010年12月にデータカードを提供
・2010年度は 1,000局導入。下り最大 37.5Mbps、一部で最大 75Mbps

3.サービスのパーソナル化の推進

・iコンシェルのユーザー倍増

4.ソーシャルサポートサービスの展開

・健康・医療事業 MD+、メディカルブレイン、ウェルネスサポート
・金融・決済事業 ドコモワンタイム保険、ドコモケータイ送金、モバイルCRM
・環境事業    環境センサーネットワーク、サイクルシェアリング、スマートタップ

5.融合サービスの導入推進

・マイエリア
・お便りフォト
・ホームU、ポケットU
・FOMAテレマティクスモジュール
・FOMAユビキタスモジュール

6.端末の更なる進化

・Linux、Symbian 両アプリケーション・プラットフォームの統合
・スマートフォンへの iモードメールアドレス、おサイフケータイの取り込み

7.グローバル展開の推進

・マンガ配信
・i.ch
・ネットワーク構築支援 等

8.国内出資・提携の促進

・新たな事業の創出
 広告、放送、小売、教育、健康管理、安心・安全、決済、エコ、旅行
・コア事業の強化



「理論の自縛化」

2010-03-16 00:39:00 | ニュース
ニュース記事の中で、見慣れない用語を見つけた。それが「理論の自縛化」という単語だ。
「理論の自縛化」とは、リーダーが今まで発信してきたメッセージと矛盾するようなアピールを行うことによって、リーダーの得意技である「同質化」を封じるチャレンジャーならではの必殺技、なのだそうだ。

(関連記事)
http://news.goo.ne.jp/article/globis/business/globis-20100312-06.html
http://kmo.air-nifty.com/kanamori_marketing_office/2009/10/post-941d.html
http://myhome.cururu.jp/position_nikomi2/blog/article/61002902458

記事の中では、『逆転の競争戦略』(生産性出版)からの参考だとしているが、実際にググってみても、この用語を使っているのは、記事を書いている金森さんだけ。それだけマイナーな用語なのだろう。

だが、その意味するところの戦術は非常に興味深い。上記の関連記事でも2つの事例がでてくる。
1つ目は、コカコーラの「コーラ」に対して、ペプシが仕掛けている変わり種コーラの宣伝。
2つ目は、サントリーの「ハイボール」に対して、キリンが仕掛けたシェリー酒の「ハイボール」。

従来、市場シェアの高い強者は、2番手以下のチャレンジャーの仕掛けた戦略に対しては、後追いの物真似戦略でつぶすことができるというのが定番だ。しかし、この「理論の自縛化」に陥れると、強者がチャレンジャーに対して、対抗戦略を打つことができない。正しくは従来の戦略の延長は行うことができるのだが、インパクトがなく効果的な戦略が打てない状況に陥る。

1つ目のコカコーラの例では、ペプシというチャレンジャーの仕掛けた宣伝に対して、コカコーラは従来通りのコーラの「爽やか」なイメージでしか対抗できない。ペプシの仕掛けてきたキワモノのコーラに対抗できないのだ。

2つ目のハイボールでは、サントリーは “ウイスキー”のハイボールを中心にウイスキーの復権を狙っていたところに、キリンは “お酒 + 炭酸水” なら何でも美味しいんだ、とばかりに、人気のハイボールの世界をウイスキー以外に広げてしまおうとしているというのだ。サントリーだって、いろいろなお酒のハイボールを打ち出せばいいのだろうが、それをやったら、何のためのハイボール戦略だったのかということになってしまう。

これ、強烈なブランドコンセプトがある商品に対しては、意外と使える戦略な気がする。
2番手のチャレンジャーのとりうる選択肢が、ペプシの例のようにキワモノになりがちな気がするのが今ひとつなのだが、はまると有効な気がする。

ぱっとは時間がないので思いつかないのだが、スマートフォン市場に置ける「iPhone」や、ドコモに対する戦略、はたまた、Windows に対する戦略などにも、使える気がするのだ。
ちょっと考えてみよう。



イノベーションの取り組み

2010-01-26 01:08:17 | ニュース
スマートフォンは現在"キャズム"にある - ジェフリー・ムーアからの提言
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/01/25/geofrreymoore/

イノベーションへの取り組みの結果は、「差別化」「無効化」「最適化」「失敗」「無駄」の5つに分類できる。このうち、リターンを得られるのは「差別化」「無効化」「最適化」の3つ。

1.差別化
 競合他社と差別化する強みを得る。
2.無効化
 他社が競争差別化を得たときに追いつくこと
3.最適化
 生産性の改善など

4.無駄
 1) 差別化のためのプロジェクトが効果を生まない
 2) 無効かプロジェクトの失敗
 3) 社内のベクトルがバラバラ

5.失敗はまだまし。
 得られるものがある。

イノベーションの取り組みからリターンを得るためには、
 1) どのタイプのリターンをターゲットにするのか
 2) 適切なリーダーを配置しているか
 3) 成果を測定する指標でリターンを測定できるか

コアとコンテクストが 50: 50 なら勝てる。一般的には、10:90 程度。
つまりちょっとの差異化があれば勝てる?

イノベーション戦略で考えるポイントとして、
 1) 自社のコアは明確か
 2) イノベーションの方向性はどこか
 3) 決定した方向性に決定的な競争優位性をもたらす"宝石"はあるか
 4) 投資額は適当か、他の部署とのコストバランスはとれているか




シャープ “目指してる、未来がちがう。”

2010-01-07 22:28:00 | ニュース

シャープが1990年より使用してきた全社スローガンを変更するという。
前の「目のつけどころがシャープでしょ」が20年使われてきたというのも、ちょっと驚きだったりするのだが、新しいスローガンは非常に挑戦的な感じ。

実際にシャープの「オンリーワン」さを強調したスローガンと言えるのだろうが、一歩間違えると、このスローガンは危ない。

プレスリリースにあるように、

目指している未来のイメージが、
他とはちょっとちがうからこそ、普通なら思いもつかないようなことを実現し、気がついたら世の中の当たり前にしている。
「シャープがあって良かったね」と思われるような存在に、もっともっと近づいていく。
 さまざまな事業を通じて、そんな新しいメーカーになりたいと考えています。

となればよいが、

新製品が出る度に、
A「今度のシャープのケータイどう?」
B「いや、シャープやっぱ目指している未来違うし~(笑)」
とか言われちゃうと嫌ですよね。

ということも含めて、これを決めた意気込みや、自負は相当なものがありますね。
ある意味、俺たち勝ち組宣言って感じなのでしょうか。



鳩山首相はまだ地アナ。国民に勧めれど、自らは実践せず

2009-12-04 20:39:00 | ニュース
草なぎ&地デジカ、首相に「鳩山家にも地デジを」
-「デジタル放送の日」式典。エコポイント強化も検討
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20091201_332590.html
■ 地デジカの質問で「鳩山家はアナログ」が発覚

今年の流行語大賞は「政権交代」。
その中心人物とも言えるのが民主党代表の鳩山氏だ。今は日本国首相である。
テレビのデジタル化を推進し、この日、「デジタル放送の日」式典にきて、もっと地デジの良さを知ってもらいたい、みたいなことを言っていながら、自らは、デジタルテレビは、首相官邸で初めて観たっていうのだから、ちょっと驚き。

自民党の麻生前総理も「ホテルのバーは安いから毎日のように打ち合わせに使う」みたいな発言で有名になりましたが、鳩山首相も同じく、我々国民とは異なる世界に住んでいる人なんだなあと思ったりした次第。