NHKクローズアップ現代で取り上げられていた「ライブドア事件」の解説だ。
ライブドアのやり方はなぜ違法で、何が問題だったのか、ということについて解説していた。今のところ、あちこちで解説されているが、NHKがまとめたもので比較的信頼度が高いと思われたのでご紹介。
● ライブドア行為の問題点
投資事業組合を利用した買収は、全部で 6件。
でもって、容疑は、2004年10月の従業員 3名の出版社買収に関するものらしい。おそらく他の5件でも同様の行為を行っている疑いがある。
買収した企業は、どこも業績が悪く、従業員数も少ない。基本的にはつぶれそうな会社だったらしい。そのような価値を持たない企業を買収するために、ライブドア新株を発行して、その株式を使って買収。さらにその株式を販売することで売却益が発生したら、投資組合経由で、ライブドア本体に利益を貫流させて、収入を得て、本体の営業利益があがっているように見せかけたらしい。
投資事業組合が完全な第3者であれば、合法だったという話だけに、実際のところ巧妙だという指摘らしい。
その意味で、ライブドア事件は、
なのだが、こうしたスキームを全体をライブドアがコントロールしていたということになると、違法性があるのではないか、ということらしい。
● 堀江氏とライブドアの歴史
この後、何人か昔の堀江氏を知る自分がインタビューに応じていた。
堀江氏が学生だった頃、無料でホームページを作ったりしていたらしい。その頃は、今の面影もなく「インターネットを広めたい」と言うようなことを言っていたらしい。当時の様子では、「企業買収やろう」とか、「マネーゲームしよう」とか、そういう嗜好ではなかったそうだ。
● すでに指摘されていたライブドアの異常性
今回、ライブドアが強制捜査を受ける以前から、その経営手法には 2つの問題が投げかけられていたという。1つは異常な株式分割、もう1つは時間外取引だ。
まず、1つ目、3年前の株式分割だ。
当時、ライブドアの業績は低迷していたという。株価は長い間低迷を続けていた。当時から、株式分割によって、だんだんと株価があがるということを知っていた。そのテクニックを使って、10分割、100分割といった派手な手法を組み合わせれば、確実に株価は上げられると考えていた。(おそらく、最初は 10分割だけだったのだろうが、その時に初めて株式分割は無制限にできることを知ったのだろう。その結果、続けて 1:100の株式分割を実施。そこからは止まらなかったのだろうなあ。)
この株式分割手法について、証券会社等では、すでに疑問の声があがっていたという。しかし、東京証券取引所や、金融庁などは、合法なのだから静観というスタンスを取っていたそうだ。株式分割に対しては、その後対策が取られることになった。2005年に東京証券取引所が 5分割を超える分割の自粛を呼びかけた。
次に問題になったのが、日本放送株取得時の時間外取引。
時間外取引で大量の株を取得するのは、一般投資家に情報が伝わらないために不平等だと言われたが、当時それを禁止する法律はなかったんだという。
● 宮内容疑者
元・ライブドアの役員だった人間のコメントによれば、宮内氏は、
「非合法・合法の合間で儲ければいい」
フジテレビの時も、非常に横柄な態度で、
「1,440億円をカツアゲしたよ。まあこんなもんだろ」
と言っていたらしい。
少なくとも彼らは企業人ではなく、マネージゴロっていうところだったんだなあという印象。
ライブドアのやり方はなぜ違法で、何が問題だったのか、ということについて解説していた。今のところ、あちこちで解説されているが、NHKがまとめたもので比較的信頼度が高いと思われたのでご紹介。
● ライブドア行為の問題点
- 投資価値がない会社に投資するために新株を発行することは、株主への背任行為。
- 投資事業組合を使っていることは、機関投資家を欺く行為。
- さらにそこの投資事業組合で生まれた売却益をライブドア本体に貫流させるのは粉飾決算。
投資事業組合を利用した買収は、全部で 6件。
でもって、容疑は、2004年10月の従業員 3名の出版社買収に関するものらしい。おそらく他の5件でも同様の行為を行っている疑いがある。
買収した企業は、どこも業績が悪く、従業員数も少ない。基本的にはつぶれそうな会社だったらしい。そのような価値を持たない企業を買収するために、ライブドア新株を発行して、その株式を使って買収。さらにその株式を販売することで売却益が発生したら、投資組合経由で、ライブドア本体に利益を貫流させて、収入を得て、本体の営業利益があがっているように見せかけたらしい。
投資事業組合が完全な第3者であれば、合法だったという話だけに、実際のところ巧妙だという指摘らしい。
その意味で、ライブドア事件は、
- 株の分割も合法、
- 株式交換による買収手法も合法
- 投資事業組合を使った行為も合法。
なのだが、こうしたスキームを全体をライブドアがコントロールしていたということになると、違法性があるのではないか、ということらしい。
● 堀江氏とライブドアの歴史
この後、何人か昔の堀江氏を知る自分がインタビューに応じていた。
堀江氏が学生だった頃、無料でホームページを作ったりしていたらしい。その頃は、今の面影もなく「インターネットを広めたい」と言うようなことを言っていたらしい。当時の様子では、「企業買収やろう」とか、「マネーゲームしよう」とか、そういう嗜好ではなかったそうだ。
● すでに指摘されていたライブドアの異常性
今回、ライブドアが強制捜査を受ける以前から、その経営手法には 2つの問題が投げかけられていたという。1つは異常な株式分割、もう1つは時間外取引だ。
まず、1つ目、3年前の株式分割だ。
当時、ライブドアの業績は低迷していたという。株価は長い間低迷を続けていた。当時から、株式分割によって、だんだんと株価があがるということを知っていた。そのテクニックを使って、10分割、100分割といった派手な手法を組み合わせれば、確実に株価は上げられると考えていた。(おそらく、最初は 10分割だけだったのだろうが、その時に初めて株式分割は無制限にできることを知ったのだろう。その結果、続けて 1:100の株式分割を実施。そこからは止まらなかったのだろうなあ。)
この株式分割手法について、証券会社等では、すでに疑問の声があがっていたという。しかし、東京証券取引所や、金融庁などは、合法なのだから静観というスタンスを取っていたそうだ。株式分割に対しては、その後対策が取られることになった。2005年に東京証券取引所が 5分割を超える分割の自粛を呼びかけた。
次に問題になったのが、日本放送株取得時の時間外取引。
時間外取引で大量の株を取得するのは、一般投資家に情報が伝わらないために不平等だと言われたが、当時それを禁止する法律はなかったんだという。
● 宮内容疑者
元・ライブドアの役員だった人間のコメントによれば、宮内氏は、
「非合法・合法の合間で儲ければいい」
フジテレビの時も、非常に横柄な態度で、
「1,440億円をカツアゲしたよ。まあこんなもんだろ」
と言っていたらしい。
少なくとも彼らは企業人ではなく、マネージゴロっていうところだったんだなあという印象。