NTTドコモ提供の番組
「夢の扉 ~ NEXT DOOR 燃料を積まないロケットを作れ」をみた。
・スペースシャトルを1回飛ばすためには、800億円 ほどかかるらしい。
H2ロケットは 100億円
ロシアのソユーズロケット 70億円
ほどかかるという。
・ロケットは燃料を爆発させて推力を得るわけだが、宇宙に到達するためにはかなり多くの燃料が必要になる。1回 1,800トンの燃料が必要。しかし、燃料は重いために、燃料の多くは燃料自体を打ち上げるために使われる。結果として、ロケット重量の 90% が燃料だという。これじゃ、大きい荷物を打ち上げられる日はこない。
・宇宙開発を進展させるためには、地球から軌道までいかに安く物資を運ぶことができるか。
ロケット技術はこれ以上研究しても劇的な改善は得られないのではないか。
その思いから、ある技術を開発している。
・燃料を積まないロケット を考えている。
この格安ロケットなら 1/100 のコストで飛べるのではないか。
燃料費は 1億円 → 数百万円 になるという。
・そのための技術は、「ジャイロトロンで、マイクロ波を発射する」というものだ。
エネルギービームをロケットに当てることで、ロケットが飛ぶ。
・実際に 9g のミニチュアロケットを試作している。
核融合などの実験に使っているジャイロトロンを1年間に 2週間だけ借りることができる。毎年、試作したロケットを飛ばして実験しているのだという。
・ジャイロトロン方式のロケットが飛ぶ仕組みは、こうだ。
・ロケット自体は、とんがりコーンのような形だ。
下から、電磁波を当てると、そのとんがりコーンの中に電磁波が入り込む。
すると、その角度次第なのだが、電磁波が一カ所に集中する。
そこで、1万度に熱せられた空気が爆発する。
これがそのまま推力になるんだという。
・ロケットという装置は、ほとんどが燃料で、燃料タンクと高価なエンジンは使い捨てだ。
しかし、この電磁波を使ったロケットだと、地上にメインになる装置が残るので、何度でも使える
ロケットの再使用も可能。
これらをあわせると、1/00 の費用になる、という。
・一方で課題もある。
空気を推進力にしているので、
空気を取り込まないといけない。
この空気が定期的に取り込めないとうまく進めないのだ。
・最新の実験では、マイクロ波を断続的に放出することで、ロケットが徐々に高くあがることができるという実験を行っていた。すっかり忘れてしまったが、1秒間に 10回とか、その程度の回数、電磁波を当てることで、徐々にロケットが高くなるという実験を行ったという。連続して、30回、50回、100回と連続照射する予定だったが、残念ながら、途中でロケットがエネルギーに負けて破損。最高記録は、50回となってしまった。
#ロケットという装置は、燃料で燃料を飛ばすような装置。
精密なエンジンもとても高価なのに、使い捨て。
これを 180°反転し、この新方式ロケットのミソであるエネルギー送出装置は地上に残す。
これまでのロケットの概念を覆すアーキテクチャだ。
すごい。
#実験の様子を見ていると、非常に精密な制御が必要そうで、一度でもエネルギー照射先から外れると、一気に急降下していきそうにも見える。しかも復帰も難しそうだ。そういう意味で、このロケット発射方式は荒唐無稽な方法に見える。
#しかし、今の方式のロケットだって、ほんの 60年~70年前までは同じようなものだったのだ。最初はペンシルロケットみたいな小さなものしか飛ばず、花火と違いもないようなものだったに違いない。しかも、大規模化されるようになっても、飛び始めてすぐに爆発したりするし、未だにスペースシャトルだって落ちる。このあたりは、
Space Race 宇宙へ ~冷戦と二人の天才~ を見ていると、それを強く感じてしまう。
#だから、この方式も、スポンサーが付いて、やがて国家プロジェクトになって、推進装置だけでなく、制御装置や、事故のリカバリー方法などが揃っていけば、本当に宇宙までいけるようになるのではないかという気がするのだ。
#これで宇宙にいけるようになったら、次は軌道エレベーターですかねー。生きているうちに実現するんだろうか。