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エコアス馬路村 monacca(モナッカ) 木のスーツケース

2007-03-03 18:53:11 | ガイアの夜明け2007
ガイアの夜明けで紹介されていた、エコアス馬路村の「monacca(モナッカ)」という木でできたスーツケース。
本物の杉の木をスライスし、圧縮プレス成型したものを2枚張り合わせて、スーツケースにしているのだという。本物の木の風合いが、映像で見ているだけでも伝わってくる感じ。

ちなみに、人気が高く、現時点では取り扱っていないか、2カ月待ちという状況。
商品としては、下記の肩ひも付きがいいいなーと思いました。
色は、もっと鮮やかな、ナチュラルな木の木目のままの色もあるのですが、実際に使うとしたら、このくらいのほうが不用意に目立たない気がしました。

詳細はこちらで。




“ゴミ”の電器がカネになる~テレビ・パソコン…潜む“金脈”~

2007-02-16 22:44:00 | ガイアの夜明け2007
まだ使えるのに捨てられる家電製品。
こうしたゴミの問題は、まず埋め立て地の不足という問題を招き、「家電リサイクル法」を産んだ。結果として、家電製品を捨てる際には、3,000円程度の負担が必要となり、家庭やオフィスの中に死蔵されるものも増えてしまった。
その一方で、最近増えているのが、こうした家電製品の無料引き取り。こうした無料で引き取られた家電製品はどうなっているのか。
また家電製品の中に含まれる有用な資源は、今どのように回収されているのか、が照会された。

1.家電製品が発展途上国で活躍

・日本で集められたテレビや、ラジカセなどの商品は、選別された後、海外の主に途上国へ送られている。
・番組で紹介されたのはフィリピンの事例。
 フィリピンは、リサイクルショップがない。こうした街で宣伝もしながら、テレビ、洗濯機、コンポなども売っていく。地元の店と提携も。
・日本から届いたコンテナの中身はオークションにかけられて買い取られていく。
・落札価格は、ブラウン管テレビの場合、1,000円~3,000円程度の範囲。
・こうした家電製品は、7,500円 (3,000ペソ)程度で販売されている。
・この価格は、フィリピンの低所得者層の月収の約半分。マニラの人口の半分がスラムで暮らしている。
・コンテナ2つで、2日間で400万円程度の売り上げになると言う。
・様々な経費を含めると儲かるとは言えない商売だが、こうしたリサイクル業を行っている人の理念でやっている。

2.家電製品の中に眠る資源

・携帯電話などは、単位あたりの金の含有量が、金の鉱石より多い。
 部品単位ではもっとすごい。
 他にも、本体のフレームはマグネシウムのかたまり。
 コネクタや、カメラモジュールはほぼすべて金メッキ。
・パラジウム、タンタル、ロジウムなどレアメタル(希少金属)は、金・鉄・銅といった原料よりも、そもそも地球上に多く見つからない。しかし、こうした製品は、現代のハイテク製品を製造する上で不可欠な材料である。
・中でも今高価な材料がロジウム。
 これは、プラチナ系のレアメタルで、金額は 25,000円/g で、金の 10倍。
・中国のとある村では、パソコン等の基板を買い集めては、そこから金などを回収して、中国企業に売っている。
・基板から金を剥がすのに使っていたのは、猛毒の青化ソーダ。こうしたものをそのまま捨ててしまうため、同時に環境汚染なども引き起こしている。

3.家電製品から資源を得る

・こうしたレアメタルの回収では、日本に最先端をいく企業がある。
・この企業では、基板を溶かして、まず銅をとる。
・その際に沈殿する粉がある。その沈殿物から金と銀をとる
・さらに余ったものをPGMという。
・そのPGMは、レアメタルの固まり。
・そこからロジウムがとれる。11kg で 2億2,000万円くらいの価格になり、トータルではかなりの金額となる。
・こうした技術の進化を元に、廃棄基板を輸入する動きも出始めた。
・シンガポールから、1kg 80円で基板を輸入しているのだ。
・日本に戻して、最先端技術で、微量のレアメタルを精錬して取り出していく。そうして、再び家電製品の生産現場へと戻していく。

ちなみに感想。
これまでリサイクルというと、分解しやすくするとか、分解したフレームなどを再使用するとか、そういう観点の報道が多かった。いわゆる「写るんです」てきなリサイクルモデルだ。
しかし、実際にリサイクル現場で、リサイクルの稼働に見合った収入になっているのは、そこに含まれるレアメタルの回収によるものだということが分かってきたのではないか。そうだとすると、そもそも、そのレアメタルがどこに使われているかは、技術者なら分かっているのでは? 各社ホームページ等で、積極的に開示していったらいいんじゃないだろうか。
といいつつ、現在無料で家電製品が引き取られていくのは、そのレアメタルがどこに使われているか分からないからだ。どの商品は価値が高く、どれは価値がないということが分かってしまったら、再びゴミの問題で個人は困ってしまうかも。


住民の足を守れ ~消えゆくローカル線 再生への闘い~

2007-02-11 21:52:19 | ガイアの夜明け2007
私事だが、家の前から出ていたバス路線が一気に3路線中2路線が廃止になった。まあ、そんなに頼っているわけでもないから、そんなに困っているわけではないのだが、また朝から20分歩く生活かと思うと面倒。
でも、地方のローカル路線では、ほんとに困っている例があるというお話。

・日本のローカル鉄道の8割が赤字路線である。
 廃線して、バスに切り替えたり、公共交通機関そのものがなくなる傾向が続いている。
・番組に登場した中国地方に本拠地がある両備グループでは、こうした地方路線の再生請負を行っている。
 両備グループは、年商1,300億円、傘下は48社。
 交通機関にかかわるサービスを提供しており、バスを筆頭に、タクシー、路面電車、ローカル線などを持っている。

・以下両備グループの社長の言葉。

1.両備グループの社長が言うには、交通機関は細くてもつながっていることが大事。幹線だけを残して、小川をすべて切り捨ててしまったら、その幹線そのものも死んでしまうことが多々ある。日本の地方生活に大きな影響がでてしまう。

2.貴志川線では、「和歌山鉄道」という名称を「和歌山鐡道株式会社」という名称に変えた。「鉄」は「金」を「失う」と書くので縁起が悪いという社長の判断だという。

3.ローカル線の存続には住民の盛り上がりが必須。
 貴志川鉄道では、22万人の住民署名があったが、鹿島線では1.5万人しか活動に参加がなかった。後者のようなローカル線はどうしても存続が難しい。

4.赤字になっている企業では、一人一人の仕事の範囲をもっと増やす必要がある。
 自分の職務だけをやるのではなく、幅広い仕事をみんなでこなす必要がある。運転手が、空いている時間には時刻表を戸別訪問で配布するなど。※1

5.仕事の内容を一人で何役もこなすことにより、(両備グループで手掛けた事例では) 平均3割減らすことができる。

・貴志川線では、クリスマスイベント列車を走らせた。この時のクリスマスプレゼントは、沿線の企業から無料でもらったものを使った。

・昨年、さまざまな施策を行ったが貴志川線の初年度の乗客数は 14%増。収入で11%増。どうしても、収入増だけで黒字化するのはローカル線の場合には無理がある。合わせたコストカットが避けられない。

・コストをカットするために登場してきたのがDMV(Dual Mode Vehicle)。
 これは、市販のバスに線路を走る機能を付けることで、おおよそ 2,000万円程度で購入できる。また、運用費用も鉄道の 1/4で済む。
 いわゆる電車車両の場合には、1.3億円ほどである。

※1 以前、訪問したことがある地方のCATV会社も同じようなことを言っていた。
エンジニアでも、役員でも、帰る時には帰り道を変えながら、順にパンフレットを配布しながら帰るのだという。番組表などが余ったら、それをとにかく配りきってしまう。そういう努力でユーザーが少しずつ増えてくるのだという。

基本的に、ローカル線で困っているところというのにはいくつかパターンがあるように思う。
1.開通したころに栄えていた産業が廃れた。
 例) 北海道の炭鉱路線のようなもの。町も合わせて廃れている場合。
2.国道の開通などに伴って、利用が減少した。
 例) 和歌山や富山などの例。
 1980年代くらいから所得が増えて、車が買えるようになったという地方も多いようだ。
3.年齢分布に偏りがあり、高齢者など動かない層が中心になった
 若い人達は都会へ出てしまったというケース。

このうち、救えるのは 2.のようなケースになるようだ。
一方で、1.のケースは、今後増えてくる可能性があり、こうした場合の交通機関の役割は、高齢者の健康や、命に関わってくるケースも少なくない。以前、その地方でバスを購入して、定期的に走らせるという試みを見た気がするのだが、そうした事例が今後は増えてくるかも。

高速な交通機関が登場すると、都会に通勤する人の利便性は向上し、交通機関の役割も大きくなるはずだが、ここしばらくそういう話題を聞かなくった。人口減少社会に突入した日本においては、これ以上、通勤圏が広がることはないのかも。そうなると、こうした地方の交通機関整備は、新たな手法とポリシーで運営される必要があるのだろうと感じた。


「家があなたを壊すとき ~シックハウス・化学物質過敏症と闘う~」

2007-02-06 14:20:00 | ガイアの夜明け2007
過去何度か放映された「シックハウス」症候群に苦しむ患者家族を追ったドキュメンタリー。
シックハウス症候群は、数年前からその名前が知られるようになった。
最近の住居に使われているホルムアルデヒドなどの化学物質に多く触れることで、花粉症とおなじくアレルギー症状になってしまうと言うものだ。
昔、同じような番組を見たときには、自宅に住めないという症状だったが、このシックハウス症候群は、簡単に化学物質過敏症へと病状が悪化する。そうなると、家の外でも農薬や、たばこ、香水などに反応してしまい、普通に暮らすことができなくなってしまうという。

現在患者の数は70万人とも言われる。1億2,000万人の中で、70万人ということは、0.6%に相当する。1,000人いたら 6人はいるはずで、1,000人の会社があったとすると、そういう症状で困っている人もいるのではなかろうか。

私がテレビで初めてこの病気を知ってから、すでに5年が経っているが、最新状況はこんな感じらしい。

1.原因がまだ分からない。治療方法も不明。
2.大和ハウスは、高機能フィルターなどを装備した換気ハウスでシックハウスそのものの防止を狙う。しかし、番組中で登場した家族のように周辺環境が理由でシックハウス症候群になってしまうケースもあるようだ。
3.「無添加住宅」という工務店も登場した。昔ながらの手法で自宅を造る。例えば、木材の貼り合わせも接着剤ではなく、米糊を使うのだそうだ。

前回番組を見たときには、新築に比べると中古住宅はこうした心配がないと言っていた。一方で耐震住宅なんかの話題をみると、やっぱり中古より技術の進んだ新築がいいと思ってしまう。トータルとして、こうした問題を引き起こさない方向で工夫してもらえると嬉しいのだが。



「我が家が発電所 ~急成長する太陽電池~」

2007-02-05 16:27:00 | ガイアの夜明け2007
かつてあまり普及が進まなかった太陽電池が急速に普及を始めている。
今、シャープ、三洋電機製のもので、初期費用は 200万円からだが、すでに 30万世帯が導入したという。導入しているもかつての富裕層から、普通の夫婦が導入を始めている。
1.経済効果
 とある家庭で、28,000円かかっていた電気代が、約1万円に。
 さらに、東京電力から、2,700円ほどの電気販売料金があって、合計すると 21,000円の節約。余った電気が売れるようになったことで、月間の経済効果は 2万円~3万円に。初期費用が 200万円~400万円しても、10年から15年で元が取れるようになったことが大きな要因という。

一方企業等での導入の場合、ビルの屋上に設置ということを考えると、設置工事や保守も含めて、単純な減価償却ベースで 40年、50年という考え方になってしまう。企業としてなかなか導入しづらい面も多い。

2.日本のシェア
 日本企業の太陽電池シェアは、下記のようになっている。

シャープ 49.6%
三洋電機 22.2%
京セラ   14.8%

シャープは発効効率は普通だが、大量生産を背景に価格が安い。
今力を入れているのは、法人向けの需要開拓。
特に透過性が高い太陽電池パネルを開発し、窓ガラスの替わりに導入を働きかけていくという。

三洋電機は世界最高峰の発電効率が売り。
おかげで、パネルが小さくでき、設置場所の多様性がある。看板などに設置することもできるため、法人向けの導入も頑張っている。
また、屋外の駐車場の屋根などにも利用が出来る。駐車場の屋根向けには、両面で採光できる両面発電タイプのものもあるらしい。

京セラは、中国の無電化の300万世帯をターゲットにした中国プロジェクトへの参加を行っている。山間部などでは、携帯電話のアンテナ設備向けの太陽電池導入なども積極的に行われている。一方で、中国では、単品セルを手動でつないだ安価な製品もすでに普及を始めている。発電効率は、日本製品と比べるとまだまだ違うが、なんと言っても価格が魅了。日本製品が買えないお客は中国製を選択していく。

3.感想

10年~15年で元が取れるというと、意外と購入する層が多いのには驚いた。
また、最近の特徴なのか、自宅の中に発電効率などを確かめるための情報表示パネルが導入されているのが気になった。ここにリアルタイムの電気発電量と、消費量などが表示されている。この情報表示パネルがあるのとないのでは、ずいぶん購入した人の満足度も違うだろうから、これは良い商品企画だと思う。見ていたら、なんか自分もほしくなった。個人的には、株価とかを見て愉しむよりも、よほど満足感が得られそうだ。

ところで、実際には年間のメンテナンス費もかかるだろうし、台風等の被害でパネルが破損してしまったらそれまでだ。さすがにそこまで考えて買っている人は少ないのではないか。
一方新築を販売する際に、組み込み販売してしまうことで、その後の返済プランが少しゆとりがありますよ、というのもうまいやり方なのではないかと思ったりする。

夏外が暑い時期に、特に都心のビル街では熱風が吹く。
こうしたところに太陽電池を入れて、東京都心が一大発電都市になったらいいなーと思いつつ、その頃には、一般家庭のサッシなどもほとんど太陽電池パネル入りになっているかもしれません。そうなると、サッシ枠なども電気をうまく集められるように効率化されていくはずで、楽しみですねえ。

通信とコンピュータの普及で、ますます電気が必要になっている時代だからこそ、よりこうした自然エネルギーを活用していただきたいものだと思いました。が、償却するのに40年、50年というスパンだと厳しい。せめて、5年、6年で回収できるようなところまで、設置費用等を含めたトータルで落とせてこないといけない。そのあたりが、課題でしょうか。