黒いダイヤこと、石炭の最新事情。
・今、日本の火力発電において最も利用されているのが、石炭だという。29%が石炭で、一見高いシェアを持ってそうな石油は約20%程度らしい。
・石炭が多く利用されている理由は、価格の安さと埋蔵量の多さ。また、石炭自体は世界中に均等に埋蔵されているのも特徴なのだという。
・一方、日本での石炭採掘は、海外から輸入した石炭に押され、そろそろゼロになりそうな状況だ。最盛期の数%にまで落ち込み、国内でも北海道に唯一の炭坑が残るのみ。そこも数年後には掘れなくなって廃山になる予定だという。
・ここ数年で、中国での石炭利用が急増している。元々、産出国でもある中国では、自国の開発だけではまかないきれないほど、石炭の利用量が増えているのだ。いずれ、日本でも石炭の確保が難しくなる。
・そうした背景の中、日本の石炭会社釧路コールマインでは、ベトナムなどからの研修生を受け入れているという。ベトナムの炭坑幹部候補生を受け入れることで、日本との信頼関係を作り、石炭の供給を受けたい考えだという。
また、ベトナムなどの現地にも、日本の炭坑エンジニアを送り、業務の改善や、現場の指導にあたっている。そうして生産量を増やすことで、日本への石炭供給枠を増やすのだという。
・番組内では、60度という急勾配の石炭層を効率的に採取するための仕組みの提案を行っていた。
・中国では、隣国モンゴルの開発を急いでいるという。モンゴルでは石炭が地上に露出しているところもあり、取得しやすいのだという。
・石炭には、他のエネルギーに比べて、二酸化炭素を始め有害物質を排出してしまうデメリットがあるという。こうした点も今、日本では改良が続けられている。こうした技術も将来の輸出などで日本の産業界に貢献する可能性があるという。
ちょっとした感想を数点。
・北海道で炭坑に就職した人は、30年経って、ベトナムで炭坑の指導にあたるなんていうのは、まったく思っていなかったに違いない。人間万事塞翁が馬だ。
・日本で炭坑の開発が盛んになったのは戦後。
世界中に石炭が埋まっているといっても、日本の国土は60年間でほぼ掘り尽くされてしまった。石油に次いで、石炭も数十年、百年といった時間で考えるとなくなってしまうんじゃないだろうか。
・長崎のボタ山など、石炭産業は、掘り終わった後、その街に何も残さない印象がある。オーストラリアのように国土が広く、人が住まない場所で石炭を掘るには抵抗がないが、ベトナムなんぞは大丈夫なんだろうなあとちょっと心配になったりする次第。
・今、日本の火力発電において最も利用されているのが、石炭だという。29%が石炭で、一見高いシェアを持ってそうな石油は約20%程度らしい。
・石炭が多く利用されている理由は、価格の安さと埋蔵量の多さ。また、石炭自体は世界中に均等に埋蔵されているのも特徴なのだという。
・一方、日本での石炭採掘は、海外から輸入した石炭に押され、そろそろゼロになりそうな状況だ。最盛期の数%にまで落ち込み、国内でも北海道に唯一の炭坑が残るのみ。そこも数年後には掘れなくなって廃山になる予定だという。
・ここ数年で、中国での石炭利用が急増している。元々、産出国でもある中国では、自国の開発だけではまかないきれないほど、石炭の利用量が増えているのだ。いずれ、日本でも石炭の確保が難しくなる。
・そうした背景の中、日本の石炭会社釧路コールマインでは、ベトナムなどからの研修生を受け入れているという。ベトナムの炭坑幹部候補生を受け入れることで、日本との信頼関係を作り、石炭の供給を受けたい考えだという。
また、ベトナムなどの現地にも、日本の炭坑エンジニアを送り、業務の改善や、現場の指導にあたっている。そうして生産量を増やすことで、日本への石炭供給枠を増やすのだという。
・番組内では、60度という急勾配の石炭層を効率的に採取するための仕組みの提案を行っていた。
・中国では、隣国モンゴルの開発を急いでいるという。モンゴルでは石炭が地上に露出しているところもあり、取得しやすいのだという。
・石炭には、他のエネルギーに比べて、二酸化炭素を始め有害物質を排出してしまうデメリットがあるという。こうした点も今、日本では改良が続けられている。こうした技術も将来の輸出などで日本の産業界に貢献する可能性があるという。
ちょっとした感想を数点。
・北海道で炭坑に就職した人は、30年経って、ベトナムで炭坑の指導にあたるなんていうのは、まったく思っていなかったに違いない。人間万事塞翁が馬だ。
・日本で炭坑の開発が盛んになったのは戦後。
世界中に石炭が埋まっているといっても、日本の国土は60年間でほぼ掘り尽くされてしまった。石油に次いで、石炭も数十年、百年といった時間で考えるとなくなってしまうんじゃないだろうか。
・長崎のボタ山など、石炭産業は、掘り終わった後、その街に何も残さない印象がある。オーストラリアのように国土が広く、人が住まない場所で石炭を掘るには抵抗がないが、ベトナムなんぞは大丈夫なんだろうなあとちょっと心配になったりする次第。