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黒いダイヤが燃えている ~資源警報!石炭を確保せよ~

2007-01-27 19:43:48 | ガイアの夜明け2007
黒いダイヤこと、石炭の最新事情。

・今、日本の火力発電において最も利用されているのが、石炭だという。29%が石炭で、一見高いシェアを持ってそうな石油は約20%程度らしい。

・石炭が多く利用されている理由は、価格の安さと埋蔵量の多さ。また、石炭自体は世界中に均等に埋蔵されているのも特徴なのだという。

・一方、日本での石炭採掘は、海外から輸入した石炭に押され、そろそろゼロになりそうな状況だ。最盛期の数%にまで落ち込み、国内でも北海道に唯一の炭坑が残るのみ。そこも数年後には掘れなくなって廃山になる予定だという。

・ここ数年で、中国での石炭利用が急増している。元々、産出国でもある中国では、自国の開発だけではまかないきれないほど、石炭の利用量が増えているのだ。いずれ、日本でも石炭の確保が難しくなる。

・そうした背景の中、日本の石炭会社釧路コールマインでは、ベトナムなどからの研修生を受け入れているという。ベトナムの炭坑幹部候補生を受け入れることで、日本との信頼関係を作り、石炭の供給を受けたい考えだという。
 また、ベトナムなどの現地にも、日本の炭坑エンジニアを送り、業務の改善や、現場の指導にあたっている。そうして生産量を増やすことで、日本への石炭供給枠を増やすのだという。

・番組内では、60度という急勾配の石炭層を効率的に採取するための仕組みの提案を行っていた。

・中国では、隣国モンゴルの開発を急いでいるという。モンゴルでは石炭が地上に露出しているところもあり、取得しやすいのだという。

・石炭には、他のエネルギーに比べて、二酸化炭素を始め有害物質を排出してしまうデメリットがあるという。こうした点も今、日本では改良が続けられている。こうした技術も将来の輸出などで日本の産業界に貢献する可能性があるという。


ちょっとした感想を数点。

・北海道で炭坑に就職した人は、30年経って、ベトナムで炭坑の指導にあたるなんていうのは、まったく思っていなかったに違いない。人間万事塞翁が馬だ。

・日本で炭坑の開発が盛んになったのは戦後。
 世界中に石炭が埋まっているといっても、日本の国土は60年間でほぼ掘り尽くされてしまった。石油に次いで、石炭も数十年、百年といった時間で考えるとなくなってしまうんじゃないだろうか。

・長崎のボタ山など、石炭産業は、掘り終わった後、その街に何も残さない印象がある。オーストラリアのように国土が広く、人が住まない場所で石炭を掘るには抵抗がないが、ベトナムなんぞは大丈夫なんだろうなあとちょっと心配になったりする次第。



医者がいない!? ~“医療難民”を防げ~

2007-01-14 13:03:56 | ガイアの夜明け2007
●お産を止める個人医院、不足する大病院のマンパワー
・福島県で、個人医が帝王切開手術をして、出血多量になった妊婦が死亡した。
・その医療事故の裁判で、医師が有罪判決となった。原因は、医師が一人では対応できないことがわかっていたにも関わらず帝王切開を行ったこと。
・この判決を受けて、個人医院での出産を取りやめる病院が増えているという。
・結果として、地域の大病院への負荷が集中した。
・こうした事態を打開するために、オープンシステムが試行中だという。
 大病院の施設を、個人医師に利用してもらって、人手不足をカバーするという方法だ。

● 女性医師の活用
・6人に一人が女性医師。しかし出産の際に辞めてしまう。
・勤務時間を6時間に短縮するプランを検討した。
・多彩な労働条件に対応した結果、人件費以上に、売上が増えた。

●地域医療
・地域では医師が不足している。
・こうした人手不足に、研修生を大量に受け入れることで、対応している。

●感想
・医療の世界も、高度化・専門化に伴って、大規模集約化が不可避になっている。
・個人商店の八百屋などが廃業し、徐々に大規模化していっているのとほぼ同じことが医療の世界でも起こっているように見える。
・医師や、病院の世界でも、顧客サービスを充実するために、常に一歩先へ進み続けなければいけないようだ。


オトナ心をつかめ~少子化時代の子供ビジネス~

2007-01-01 23:40:51 | ガイアの夜明け2007
おもちゃメーカーは、これからは大人を捕えていかなくてはならない。今後は、大人の中でも特に中高年、さらにリタイヤしていく団塊の世代を狙っていかなくてはいけないのだというまとめ。

1.少子化とおもちゃ市場

おもちゃ市場は、元々子供向け市場。しかし、今は大人向けを狙わなくてはビジネスにならない。その理由は、出生率の低下。1970年代がピークで、1980年代以降は一貫して下がり続けているのが現状。

1960年代は、だっこちゃん、リカちゃんなどに代表される人形もの。
1970年代からテレビの影響でおもちゃが売れる時代になった。主なヒット商品は、野球盤など。
1980年代からは市場は、出生率が下り坂。ガンダムとファミコンがヒット。特にこれ以降ゲームソフトがおもちゃの定番に。
1990年代、プレイステーション、たまごっちなど。プレイステーションは、大人向けの商品としての位置づけも大きかった。
2000年は、バウリンガル、ベイブレードなど。大人向けと子供向けがそれぞれヒット。

おもちゃの会社としてタカラは、1,000億円企業になった。しかし、その後、家電ブランド、Qカーなどが次々に失敗。赤字に転落した。
かつては、おもちゃの代名詞だったタカラはトミーと合併して、タカラトミーに。2006年秋にオープンしたタカラトミーのファッションパビリオンでは、リカちゃんをテーマにし、大人気となっている。リカちゃんの復権を狙う。

2.タカラトミーの「ろくろ倶楽部」

・大人向けの商品として、特にシルバー向けの市場開拓に、400万個売れた商品も手掛けたことがある企画マンが挑んだ。
・この企画マンの発想方法は、雑誌を大量に買い込む。ファッション誌、ペット誌、トレンド誌などなどを大量に買ったら、喫茶店へ。そこで、絵とキャッチコピーだけをみて、気になったものだけを切り抜く。そこから商品企画をひらめくという。
・その中で陶芸がブームだという情報を元に企画した商品名は「ろくろ倶楽部」。
・しかし、実演販売などを行っても通常のルートや、路上では売れ行きが良くない。
・この商品は、最終的に、ホームセンターで売れた。大人向けの商品を作っただけではダメで、販路も合わせて開拓したことで、ビジネスとして成立した。
・吉本興業とのコラボレーションで、若者向けにもアピール。

3.子供向け高級写真館「スタジオアリス」

・スタジオアリスは、1974年にオープンした写真館。今では東証一部上場。
・成長のエンジンになったのは、子供専用の写真館としたこと。
・スタジオアリスには、子供用の服がたくさんある。好きな洋服を借りて、写真を撮ってもらうことができる。
・いい写真が撮れれば、それだけ客単価が増える。例ででてきたのは、アルバム3冊で8万円後半。
・こうした店をチェーン展開するにあたって、スタジオアリスでは、簡単に写真が撮れるセットを作った。子供たちの表情を作ったり、いいシーンを撮ることに集中できるようにした。たくさん撮って、いい写真を選んでもらうのだが、いい写真が撮れるほど単価が上がる。
・これからは家族写真にもチャレンジ。ヒントは韓国。韓国では、記念日ごとに写真を撮る文化がある。記念日ごとに家族が集まって写真を撮るのが普通なのだ。それを日本にも導入した。

4.タカラトミーのリカちゃん

・日産とのコラボレーションで、リカちゃんが就職したというテーマで、アピールした。
・リカちゃんとの名刺交換がブームに。