語学は「語楽」--英語を楽しく学びましょう

英語の学習をしていて、「おや?」と思われる点について、みんなで考えてみたいと思います。

12月28日の課題

2007-12-28 09:38:21 | 英語の学習と研究
今日の課題です。なお、この課題の解答と解説は1月4日にアップします。

問題 以下の英文を分かりやすい日本語で和訳せよ。

   The desire for praise and fear of blame may be so great that they outweigh all other considerations: “death rather than dishonour” is considered a desirable sentiment, but is not, strictly speaking, an unselfish one. The same sort of thing operates in less dramatic forms: if I were tempted to try to defraud a railway company by travelling without a ticket, the fear of disgrace in the event of discovery would be a far more powerful deterrent than the legal penalty.  In this way praise and blame supplement the criminal law in causing individual interests to harmonize with those of the community.                               出典:Bertrand Russel


嫉妬心

2007-12-28 09:33:06 | 英語の学習と研究

 今日のポイントは(1)二重否定構文と(2)関係節の訳出の2点です。
 最初の文はNo human being can achieve … without being attacked by~で二重否定構文だということをまず把握しましょう。二重否定構文は、否定の陳述が2箇所に用いられるもので、「強い肯定」の意味を持ちます。数学で(-)×(-)=(+)になるのと同じです。頭から訳出することができます。「誰でも人間は~すればきっと嫉妬深い人間から攻撃を受ける」。三つ目の文は、関係代名詞のthatが用いられています。関係節を後ろからひっくり返って訳すことを金科玉条のように信じきっている人がいますが、もう卒業しましょう。Thatの前で一回区切る。「世の中には馬鹿どもがうじゃうじゃしている。」次にthat以下を一つの文として訳出。「彼らは~したがっているのだ」。

 それでは、訳文を挙げます:

誰でも、きっと何か並外れた成功を収めたりすると、つまり何か人目につく能力を発揮すれば、必ず嫉妬深い人間から攻撃を受ける。殆ど全ての人間は、三十路を過ぎると、嫉妬心でとげとげしくなる。世の中には馬鹿どもがうじゃうじゃしており、あらゆる人間の足を引っ張って自分と同じ程度まで引きずりおろそうとする。彼らは原則として目立つ者を嫌う。ためしに、ある人が12回以上も噂に上るところを馬鹿どもに聞かせてみたまえ。彼らはなぜか分からずにその人を嫌うようになる。彼らはその人の欠点を針小棒大に言いふらし、そしてもし欠点がなければ、ありもしない欠点をでっち上げてしまうのだ。


12月27日の課題

2007-12-27 11:15:14 | 英語の学習と研究
今日の課題です。

問題:以下の英文を分かりやすい日本語で訳せ。

   No human being, I do believe, can achieve any unusual success — display any marked ability — without being attacked by jealous people. Nearly every man, after he passes his thirtieth year, is sour with jealousy. The world’s full of nincompoops that want to pull all mankind down to their level. They hate prominence, on general principles. Let them hear a man’s name repeated more than a dozen times, and they hate him without knowing why. They magnify his faults out of all recognition, and if he doesn’t have any, they invent ‘em for him.
                                                  
Kenneth Roberts, Rabble in Arms


*日こそ終わらせます。

権力に弱い似非「正義漢」たち

2007-12-27 11:09:05 | 英語の学習と研究
 今回の課題はどうでしたか?

 今回の課題のポイントは、(1)同格構造(2)分詞構文(3)not … until~構文です。最初の文のthe little guardians of ~とthe newspapers, the preachers, the police, and the public moralistsは同格です。意味論で言うところの「上位概念」を表す語句(個別の種類を束ねるもの、例えば「椅子」)と「下位概念」を表す語句(個別の種類、例えば「丸椅子」や「ベンチ」など)が並列している場合は同格と考えます。So loud~は文中に挿入されていますがbeingが省略された分詞構文と見る。この文における述語動詞はwere。2つ目の文ではnot … until~構文(・・・して始めて~)が使われています。

 訳例を挙げます:

いわゆる法律や道徳のちんけな擁護者達、つまり新聞・牧師・警察・街の正義漢気取りの輩一般は、庶民の悪に対しては声高に非難するくせに、事が権力者の不正になると皆一様に臆病者になってだんまりを決め込む。彼らがようやく弱々しく「チュー」と啼くのは誰か大物が偶然にも失墜した時。しかも、彼らが声を発することができるのは自らに危害が及ばない時のようだ。


 ドライザーのこの文は言いえて妙ですね。ドライな大人の味わいとピリッと風刺が効いています。今日の課題は別のフォームにアップします。

*業務連絡
 昨日行った文法課外が時間内に終わらなかったので、本日も16:30~第一講義室で残りを解説します。奮って参加してください。

12月26日の課題

2007-12-26 09:08:45 | 英語の学習と研究
今日の課題です。
問題 以下の英文を分かりやすい日本語で和訳せよ。

   The little guardians of so-called law and morality, the newspapers, the preachers, the police, and the public moralists generally, so loud in their denunciation of evil in humble places, were cowards all when it came to corruption in high ones. They did not dare to utter a feeble squeak until some giant had accidentally fallen and they could do so without danger to themselves.
                                                  Theodore Dreiser, The Financier<o:p></o:p>


*業務連絡
 英語講習(7回目)を16:50~第一講義室で実施します。本日(12月26日)が最後の講習になります。今回扱うのは、語彙・熟語・発音、アクセントです。予定では9回考えていましたが、1回あたりに扱う項目が多かったのでスムーズに進みました。奮って参加してください。テキストは、午前10:00ごろには所定の場所においておきます。

派生語を還元できるか?

2007-12-26 09:02:15 | 英語の学習と研究

 今回の課題のポイントは「名詞句」の扱い方にあります。その中でも、(1)派生語をもとの形に還元して文全体をとらえなおすことができるか?(2)無生物主語構文を押さえた上での和訳ができるか?
 この2点に絞れます。

 まず、最初の文ですが、述部の部分を、show A to BABに示す)と誤訳しがちです。Superiority ( n. )superior ( adj. )から派生したものです。Superiorbe superior to …のように用います。第1文における前置詞のtobe superior to …toと同じことが分かりますか?従って、thoughより左の文は、Human beings are superior to the brutes by their capacity for boredom.と同じことなのです。次にthoughより右側の節を見てみます。Thoughは従属接続詞ですが、文中で、”, though S’V’ …”の形で用いられると、等位接続詞のbutと同じ扱いで、”,but S'V' …”と読み替えてかまわない。また、”in + ING”は、”when S’V’ …”と同じです。語句のポイントではthe rudiments of …がありますが、これはthe basics of …と同じ。
 2つ目の文の出だし、However that may beは「それはともかく」ぐらい。次に、experience shows that S’V’ …(SVO)ですがここは無生物主語構文。英語の主語を和訳では副詞句として処理、つまり「経験から、that S’V’ …がわかる」ぐらいに訳出。
 
 以下に訳文を挙げます:

人間は、退屈を味わえる点で獣より勝っている。しかし時々思うことがある。ロンドン動物園でサルを観察していると、こいつらにもひょっとしてこの倦怠感の兆しがあるのでは、と。それはともかく、経験上、退屈から逃避したいという気持ちは、殆ど全ての人間が持つ実に強力な願望の一つだということが分かる。

 今日の課題は、本日もう一つ別のフォームで提示します。
*業務連絡
 英語講習(7回目)を16:50~第一講義室で実施します。本日(12月26日)が最後の講習になります。今回扱うのは、語彙・熟語・発音、アクセントです。予定では9回考えていましたが、1回あたりに扱う項目が多かったのでスムーズに進みました。奮って参加してください。テキストは、午前10:00ごろには所定の場所においておきます。


今回のは難しかったかな?

2007-12-25 08:17:32 | 英語の学習と研究

 昨日の問題は少し難しかったかな?それでは解答です。
(1) That's exactly what I wanted to say.
 (まさにそれこそ私が言いたかったことです。)
   The harder you work, the poorer you get.
 (働けば働くほど貧しくなります。)   *ワーキング・プア問題
(2) That's what I am here for.
 (そのためにこそ私はここにいるのです。)
(3) Jesus was betrayed by one of his disciples who he thought had been his best follower.
 (イエスは自分の最も良き理解者だと思っていた弟子の一人に裏切られた。)
(4) It was all I could do not to laugh.
 (笑いをこらえるのが精一杯だった。)
(5) I have to tell him everything there is that I know of.
 (彼には私が知っていることの全てを包み隠さず教えなければならない。)
 今日の課題です。今日は、センターには直接関係しませんが、英文解釈の問題を取り上げます。

問題 以下の英文を、分かりやすく和訳せよ。

   Human beings show their superiority to the brutes by their capacity for boredom, though I have sometimes thought, in examining the apes at the Zoo, that they, perhaps, have the rudiments of this tiresome emotion. However that may be, experience shows that escape from boredom is one of the really powerful desires of almost all human beings.

                   
出典: Bertrand Russel, Human Society in Ethics and Politics


*業務連絡:
 本日(12月25日)16:50~第1講義室で英文法の講習会(6回目)を実施します。テキストをいつもの場所においておきます。午前9:00頃には準備できていますので各自持ち帰り、時間があれば予習をして臨んでください。今日は、最初の15分ぐらいを問題演習に充て、残りの時間で解答・解説をします。
 今日取り扱う問題は、比較(昨日のテキスト)・否定・特殊構文です。昨日に引き続き、かなり「渋い」分野です。奮って参加してください。

機能語(7)

2007-12-24 09:41:04 | 英語の学習と研究
今日の問題です。
問題 (   )内の語句を適切に並べ替えて英文を完成させよ。文頭に来る語も小文字にしてあるので注意すること。また、完成した英文の意味についても考えよ。
(1)  A: I can't feel I'm getting better pay these days.
      B: ( that's / what / exactly / wanted / say / I / to ).
      A: ( the / the / work / get/ harder / you / you /  poorer ).
(2) ( that's / for / am / here / I / what ).
(3) ( Jesus / who / one of / disciples / betrayed / thought / was / had been / by / his / he / best follower / his ).
(4) ( all / it was / could / I / not / laugh / do / to ).
(5) ( I have / him / to tell / there is / everything / know / I / that / of ).

*お願い(2度目)
 昨日もお願いしましたが、当ウエッブはまじめに英語力をつけようと努力している人を支援するものです。不適切なコメントは慎んでください。昨日2件、一昨日2件ありましたが全て削除しました。

文法の講習

2007-12-23 11:01:50 | 英語の学習と研究
 来る12月24日(月)16:50~17:50文法の講習会(5回目)を第1講義室で実施します。テキストは23日(日)午前中に所定の場所に準備しましたので各自持ち帰り予習のもと臨んでください。今回は、接続詞・前置詞・比較という英文法の中でもとりわけ「渋い」ところを扱います。 なお、4回目の講習会に出席できなかった人のために、前回テキストがページごとにまとめて同じく所定の場所にありますので、必要部数持ち帰り学習に資して下さい。 
 この時期、あせる気持ちが先行して、それが学習を阻害することがあります。気持ちは分かるのですが、確実に得点を稼ぐためには、特にセンター第1問から第3問までのいわゆる「秒殺問題」できちんと点数を取っておきましょう。アップグレードをいくらやっても文法力がついていないと言う実感を持っている人は、「急がば回れ」、チャートの章末問題を5日程度で仕上げることで相当な力になるはずです。

昨日の解答

2007-12-23 10:02:31 | 英語の学習と研究
昨日の解答です。
文法問題: (1) ② (2) ① (3) ② (4) ①

長文問題:
設問(1) (A) F (B) F (C) F (D) F (E) F (F) T
設問(2) モグラの質問に対してフクロウが偶然発した音がことごとく当を得たものであったことが契機となり、フクロウは森の神として崇められた。しかしフクロウの後に従った森の動物達は交通事故に遭うという悲劇的な結末を迎えた。
設問(3) 間違った指導者に従えば悲劇的な結末を迎えるという教訓。(27字)

*お願い 
 当Weblogは、まじめな大学受験生が、入試の英語で1点でも多く点数を取ることを支援することを目的としたものです。趣旨をご理解いただき、不適切なサイトへ誘導するコメントは厳に慎んでもらいます。