語学は「語楽」--英語を楽しく学びましょう

英語の学習をしていて、「おや?」と思われる点について、みんなで考えてみたいと思います。

派生語を還元できるか?

2007-12-26 09:02:15 | 英語の学習と研究

 今回の課題のポイントは「名詞句」の扱い方にあります。その中でも、(1)派生語をもとの形に還元して文全体をとらえなおすことができるか?(2)無生物主語構文を押さえた上での和訳ができるか?
 この2点に絞れます。

 まず、最初の文ですが、述部の部分を、show A to BABに示す)と誤訳しがちです。Superiority ( n. )superior ( adj. )から派生したものです。Superiorbe superior to …のように用います。第1文における前置詞のtobe superior to …toと同じことが分かりますか?従って、thoughより左の文は、Human beings are superior to the brutes by their capacity for boredom.と同じことなのです。次にthoughより右側の節を見てみます。Thoughは従属接続詞ですが、文中で、”, though S’V’ …”の形で用いられると、等位接続詞のbutと同じ扱いで、”,but S'V' …”と読み替えてかまわない。また、”in + ING”は、”when S’V’ …”と同じです。語句のポイントではthe rudiments of …がありますが、これはthe basics of …と同じ。
 2つ目の文の出だし、However that may beは「それはともかく」ぐらい。次に、experience shows that S’V’ …(SVO)ですがここは無生物主語構文。英語の主語を和訳では副詞句として処理、つまり「経験から、that S’V’ …がわかる」ぐらいに訳出。
 
 以下に訳文を挙げます:

人間は、退屈を味わえる点で獣より勝っている。しかし時々思うことがある。ロンドン動物園でサルを観察していると、こいつらにもひょっとしてこの倦怠感の兆しがあるのでは、と。それはともかく、経験上、退屈から逃避したいという気持ちは、殆ど全ての人間が持つ実に強力な願望の一つだということが分かる。

 今日の課題は、本日もう一つ別のフォームで提示します。
*業務連絡
 英語講習(7回目)を16:50~第一講義室で実施します。本日(12月26日)が最後の講習になります。今回扱うのは、語彙・熟語・発音、アクセントです。予定では9回考えていましたが、1回あたりに扱う項目が多かったのでスムーズに進みました。奮って参加してください。テキストは、午前10:00ごろには所定の場所においておきます。


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