語学は「語楽」--英語を楽しく学びましょう

英語の学習をしていて、「おや?」と思われる点について、みんなで考えてみたいと思います。

2008年度大学入試文系英語の総括

2008-03-24 14:13:16 | 英語の学習と研究
 2008年度入試の一切が終わりました。今年は理系の英語には一切関わらなかったので、文系英語の総括をしておきます。
 センター試験は、第6問を中心に傾向が大きく変わりました。とは言え、上位層の受験者には殆ど影響が見られず、むしろ思った以上に得点できた人が目立ちました。その結果、強気の二次出願があったのは当然ですが、「センターバブル」と称すべき現象も目立ちました。センターの判定だけで、自分の記述力を過信するがあまり、背伸びしても届かない大学を受験する者が若干目立った気がします。また、センター逃げ切り型(=二次試験で記述を課さない受験型)の大学を受験して、玉砕してしまった人もかなりいました。
 思った以上にセンターで高得点を取った場合、周りの者も同じように高得点を取っているわけなので、謙虚に、客観的に、二次力とのバランスを考えて、出願する大学を決めなければいけません。センターで高得点を取った者ほど受験には謙虚にならなければならないのです。
 文系大学の殆どは二次試験に英語があります。二次試験の英語の合否の要はなんと言っても英作文・和文英訳です。英作文・和文英訳で高得点を取った人は殆どが辞書を丁寧に読み、語法面で几帳面な人でした。電子辞書ではなく紙の辞書を使って勉強した人の勝利だった気がします。
 二次力は総合力。英語の総合力は、読める・書ける能力がアルファでありオメガです。一部外国語系列の大学では、聞き取れる・話せる能力も要求されますが、基本は読む力と書く力です。
 浪人する人は、京都大学の二次試験の問題を辞書を引きながら解くことでこの2つの力をつけることをお勧めします。
 一浪は「ひとなみ」とか。何とか一浪で所期の目標を達成してください。
 私は、4月1日から他校に転勤します。このブログは来年度も続きますので、参考にしていただければ幸いです。