たまに手に取る原田マハさんの本。今回は国立西洋美術館の成り立ちをテーマにしたお話。史実を元にしたフィクションなので多少脚色がなされているにしろ、戦前戦中戦後にあの絵画たちがこんなふうにして集められ、危ぶまれ、守られ、展示されている経緯に驚いた。5年前の松方コレクション展も見に行ったのに、その場できっと説明も読んだはずなのに全然おぼえてない…というかこういう物語にならないと自分のなかに印象が残らないんだなあ。
でも次にあの美術館に行ったらこの物語を思い出して、より味わい深く鑑賞できそうで楽しみではある。