ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

神谷美恵子 ハンセン病と歩んだ命の道程

2017-10-23 20:27:39 | 児童書
 勤務校だけでなく、今ハンセン病について学ぶ事に
なっているのか、その資料を問われました。
 図書室には全く資料がなくて、勤務校で使用していない
国語教科書に『神谷美恵子ハンセン病と歩んだ命の道程』が
掲載されているということで図書館で取り寄せて読んでみました。

 私は神谷美恵子という人物を知らなかったので、読んでみて
本当にすごい女性だなと思いました。
 幼いころから海外で過ごしたことにより、進歩的な考え方を
する一方で、女性らしい細やかな愛情をまわりの人たちに
注いでいます。不治の病とされていた結核を治癒して
医学の道に進む。戦後は通訳として仕事し父を助け
結婚し子供をもうけたのち、念願だったハンセン病の精神医学的
研究をはじめる。晩年はそれまでの道のりを執筆という形で
後世に残した。
 65年という人生でさまざまな転機を乗り越えて、普遍の愛情を
持ち続けた方だと思いました。

 この本はハンセン病理解というよりも神谷美恵子さんの
半生を描いているので、先生が望んでいた資料とは少し
違ったものであったようですが、この本そのものをぜひ
子ども達に読んでもらいたいと思いました。




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