鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

J. F. Germain & Son - Germain's Special Latakia Flake その2

2019年06月16日 | パイプタバコ
2019年 6月

Germain's Special Latakia Flake の続きとなります
このタバコ 美味いのですが 一つ問題となる気づいたことがあります
それは
フレイクの形態による問題点です
このフレイクは少し特殊で Plug-flake とも呼ばれるように プラグ状態の物を
ごく薄くスライスした後 また固めたような形態となっています
なので 出来上がりは クランブルケーキのようになっていますが
ほぐすと とろろ昆布のようになってしまうんですね・・・。
そこが問題になります。

これは 缶の中にあるフレイクを少し取り出してみたところです

とろろ昆布の塊のようになったところと
ポロポロと 下に落ちた ラタキアの破片とが 分離しています
フレイクがかっちりと固まっていないので 振動とかで ラタキアがポロポロと下へ落ちた
ようです。


こちらが

裂きイカのように くっ付いている長い繊維の部分で 黄色っぽいのが多分オリエント
茶色っぽいのが バージニアかと思うのですが・・・




このポロポロになっているのが ラタキアと それに混じったオリエントとバージニアかと・・・


横から見ると

この様になります 
ラタキアの分離した部分は たくさんはありませんが
フレイクを揉むと この様に分離してしまうという事になります・・・。


詰める時は

こうして 黒い所と 茶色と黄色の部分を 巧く混ぜ合わせて詰めなくてはいけません


その詰め方で 随分と味わいが変わって来るようです

そんなことを繰り返して 感じたことは
このフレイクは そのままでも十分なほどの乾燥具合なので

1 まず裂きイカのように 細く必要な分だけ裂いたのち 少し乾燥させる
2 丸めるか大きくちぎって詰めやすい状態にする
3 その際に 決して強く揉んではいけない! (軽くなら構わないが もまんほうがいい)
4 裂きイカのようになった黄色と茶色の葉っぱで 黒いラタキアの部分を挟みながら
  軽くパイプに詰める。
5 好むと好まざるにかかわらず 葉っぱの偏りが出てくるので 交互にバランスを取りながら
  丁寧に詰めて行きます。
6 強く詰めてはいけません 軽く詰めた方が味が出るし 燃えすぎることもありません。

この辺りが注意点となりますが

案外きれいに詰められるので 中の隙間の状態を確認した後 点火。 となります
2~3回にて 綺麗に点火できます。


前回の その1 で述べたこのタバコの印象は
① ラタキアは強め
② バージニアは 控えめ
③ オリエントに特筆すべきものがある
④ 燃焼はクールで ラタキアとオリエントの清涼感が素晴らしい


だいたい この様な事を書いたのですが
上記のように 少し詰め方を工夫して喫ってみると
味わいが随分と変わって来ます・・・。


まあ ③ と ④ はいいのですが
① に関しては
ラタキアは 効いてはいるが 出過ぎることもなく実にいい塩梅で世界を作る
ということになります。


さらに ② の方ですが
こちらが大きく変わって来ます

すべてはバランスの問題なのかとは思うのですが
実に深い糸を引くようなそれでいてしつこくはない上等の甘味が
流れて続いて行きます・・・。

うまいなぁ これは・・・。
もちろんラタキアが減退するという訳ではなく しっかりあるのですが
それ以上に バージニアと オリエントの
というか すべてが混じり合って醸し出す素晴らしい甘味がこのタバコを支配します
むしろラタキアがバックに回り ラタキアそのものからの あるいはオリエントの持つ
ものとバージニアからの甘味が すべて共鳴し合って
実に深い甘味を出してきますね。

オリエントにスパイシーな所は少なく あまり癖がない
香りも控えめで 上質の甘さの部分だけが強調されるような感じ。 かと思います
ただしこういった詰め方ですから 味にバラつきが出て来ますが
うまく組み合わさった時は それは美味い喫煙が出来ます。
そこには極上の甘さがありますね。



ラタキアも バージニアも 美味しいのでしょうが
やはり このタバコの肝は このタバコに使用されている オリエントだとおもいます。
それが絶妙のバランスでミックスされたときに この絶妙な味をつくるのかと
思うのであります。




このギリシャ東部に連なる Basma リージョン
種類も グレードも 様々ですが 色んな地名のついた葉っぱがあるようです
Basma の中にも  Xanthi Djebel Yenidje Mahalla Drama Dubec・・・Katerini
などと 違う地域の色々なタイプの葉っぱがあります

雨量の少ない 窒素を多く含んだ土壌の特色のこれらの Basmaリージョンで栽培される
オリエント葉は ニコチン含有量の少ない 小さな葉っぱがほとんどですが
微妙に地域による違いがみられ  その味わいは微妙に違ってきます
これが難しい・・・

葉っぱの外見による違いもあるでしょう(色とかベインが目立つとか・・・)が
タバコになってしまえば その差はよく分かりません・・・
なので 喫煙した時の味が 我々の判別ポイントになりますが これが微妙・・・

アロマの強いもの ほぼないもの 甘みの強いものとか少しスパイシーであるとか
葉っぱの色も違う様ですが 実際には 使用している葉っぱを明記していないタバコが
ほとんど
ですから タバコを喫ってみて その味を特定するのは 難しいものです。

しかしながら そんなことを意識しながら 喫い味を記憶にとどめて行けば いずれ
はっきり分かる時が来るのかもしれませんね・・・(希望ですが・・・)




しかしこのタバコに使用されているオリエント
清涼感があって 甘みが強いと思いますが スパイシーな刺激とか 癖は
あまりないように思います
つまり アロマはないほうだとおもいます。
その辺りが美味いと思う理由かもしれません。

いずれにせよ この Basma の中の葉っぱだとは思いますが特定は出来ません・・・
Mahalla Yenidje あたりが あまりアロマのない素朴な甘みの葉っぱのようですが
よく分からないのが実情でしょうか。


ジャーマインが 素晴らしいオリエントを使っていることは どうもよく知られている
ようですが 同時にそれは 落ち着いた喫味の どこかほっとするようなタバコを
提供しているという事だと思います。
地味ですが 実に美味いタバコだと思いました。
追加注文 決定ですね。


それでは また
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