鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Hermit Tobacco Works Co. - Captain Earle's - Ten Russians

2019年10月08日 | パイプタバコ
2019年 10月

今回は Hermit Tobacco Works Co. - Captain Earle's - Ten Russians

このところバージニアばかり続いたので やっと来た 本格的ラタキアタバコとなります

SPDC の説明によると
CaptainEarles Tinned Pipe Tobaccos
JayとLouise Jonesは熱心なパイプスモーカーであり、コレクターでもあります。その情熱がHermit Tobacco Worksの創立に彼らを動かし, "Earle船長が愛用したシンプルなパイプ" と共に素晴らしいブレンドを数多く生み出してきました。
残念なことにJayは2011年にお亡くなりになってしまいましたが, Louise は今でもHermit Tobacco Worksの伝統や情熱を絶やさずCornell & Diehlのマスターブレンダー達と共にCaptain Earleシリーズを盛り立てています。Charles W. Morganは現存する最後の木製捕鯨船で、現在コネチカット州沖に保存のため停泊してます。

この様に書かれています
ブランド名が CaptainEarles と言う事になっていますが
これが 4Noggins においては Hermit Tobacco というくくりになっています。なので注文の時には 分かりにくいかと思います。

ニューヨークと ボストンの中間位にある港町の Mystic と言う所の名前がついたブレンドもあり おそらく コネチカットの木製捕鯨船 というのは この町にあるのだと思います。

SPDC からは 8ブレンド  4Noggins からは 6ブレンドが販売されています。
C&D で製造していますから当然のことですが
SPDCからは 8㌉缶も 2㌉缶の他に販売されていて  安くなっています。

TRDC のレビューと 評価などを見るに このシリーズは
本格的なラタキア物でありラタキア好きには たまらないブレンドの様です。

ただ 相当なラタキア満載煙草のような書き方をしているので
その辺が気になるところです。


キャプテン については 詳しく調べていませんが
どうも 捕鯨船の船長さんかと思われ このタバコも いつの頃かは分かりませんが
日本海域の北の方で 遭難している 10人のロシア人を助けた時のお話しの様です・・・。
と何かで見た記憶があるのですが・・・ほんとかな・・・。


まあそんな 古き良き時代のお話しなのでしょう


さて
問題のタバコの方ですが


こちらが缶に書いてある説明文ですが・・・

ああ これを見るとさっきのお話しは ここに書いてあったようですが いつの時代なのか気になりますね。
キャプテンが 日本海で座礁した 小型平底船の 10人のロシア人を助けた
と書いてあるようです-実話だそうです。


このタバコの葉組は
Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Virginia
となっていますが 赤字の部分が問題かと思うのですね・・・。


ふたを開けると


中から クランブルケーキが出て来ますが

こちらが正面


こちらが



横から見たところになります


ほぐしたのは

こちらですね


ふたを開けると ムッとするような醗酵した匂いがするのですが
思っていたよりも 明るい色で ラタキアは そんなに多くは見えないのですが・・・。
これならば Pirate Kake よりもずっと黒くないですね・・・変だな

もうすでに ほとんどなくなりかけていますが
このタバコはラタキア好きには堪らないタバコですね
複雑さはないですが ストレートに 美味いタバコだと思いましたね。
レビューを読むと
みなさん Latakia-bomb で ニコチンが強い と書いてあるのですが
本当にそうなのか その辺りの検証も含めての感想となります


それでは
お待ちかねの  感想 となります

このタバコ クランブルケーキなのですが すこぶる柔らかいです
C&D の Pirate Kake と同じようなスタイルなのですが 色も明るくて
湿気も含んでいて すこぶる柔らかい・・・まるでパウンドケーキのような柔らかさかと。

全く硬さが違いますが 同じクランブルケーキでも シアトルの プラムプディングよりも
さらに柔らかい様です なので 指で簡単にほぐれて来ます。

しかしいくら柔らかいと言っても クランブルケーキですから
ほぐした葉っぱは リボンのようなフワフワには戻りません 良い感じのリボンになります。

これを軽くパイプに詰めて点火するのですが
最初は 少し乾かしたほうが良かったかもしれません・・・。
先程 ふたを開けた時に 醗酵した甘酸っぱい香りがして湿気が強い と書きましたが
この湿気は 開缶して割と早い段階で 消えてしまうようです
そのことは このタバコの味わいと関係してくるようです。

その事を 最初から詳しく説明すると
まず点火と同時に ラタキアとオリエントでしょうか 特にラタキアの独特の香りが起ち上がって来ます。ウッジー というか スーッとする 清涼感が全体を支配します
オリエントはおそらく イズミルかスミルナ辺りなのでしょうが そちらは控えめなのですが
ラタキアと合わさっての その清涼感は どこか ロッテのクールミントガムを思わせます
タバコに例えるならば GLP の Gaslight の冷たさを思い起こさせます・・・。

それと同時に このタバコ独特の甘さも起ってきます 結構甘いですこれは・・・
当初は 更に ペリクのような酸味と 甘酸っぱい赤ワインのような味わいも相当強く感じ
ちょうど HU-Tobacco の  Port Latakia を思い起こさせましたね。

しかしこのタバコは もっとずっと美味いです
ポートラタキア の様な少し癖のある味わいではなく もっとシンプルで
タバコ本来の アーシーなタバコ感 そしてやんわりながらどんどん押してくる
ラタキアの厚みと キャベンディッシュからと思われる リッチな独特の甘さが
バランスよくこのタバコのの世界を作ります。


おそらく このタバコには アルコールのケーシングがなされていると思います
最初に感じた湿気と 独特の酸味と香りは 回を重ねるごとに消えて行くので
そのアルコールによる香りと湿気が飛んで行くのだと思います・・・。

そうすると 味わいの方も本来の味わいを取り戻し ぐっと落ち着きが出て来ます。
当初の派手な味わいが 直ぐにぐっとおとなしくなる ということです。


ここまで来ると このタバコ 同じ製造元の Pirate Kake を連想させますが
大きく異なります
ラタキア含有率が 75%の PK ですが それよりも低いはずの こちらのタバコの方が
よりラタキアを感じさせますね・・・
そして 甘さも強いですこちらは 酸味も強いですね。

ラタキアが多いのは ニコチンが少ないと言う事になるのですが
このタバコは 後から考えると 結構ニコチンが強いみたいですね
開缶直後の方が 強くニコチンを感じるようです
しかし喫っていて気になる程のニコチンの強さは感じません とても喫いやすいですし
いたって味わいは穏やかです。

甘さも強く喫いやすいので いい気になってガンガン吸っていると 後から・・・
というやつですね。



その原因の元を考えるに キャベンディッシュ が考えられます
PK の場合は バーレィ が入っていて バージニアは入っていません
ですから やんわりとした甘さとともに静かにやって来るラタキアを
このバーレィが 実にあっさりと すっきり香ばしく仕上げてくれています

しかるに このキャベンディッシュは 原料はバーレィか バージニアか 
おそらく 前者だと思いますが たっぷりニコチンを含んだものに
甘さと酸味を与えているような気がします

最初はバーレィを PK の様には感じなかったのですが
次第にバーレィの ドライ感を感じるようになりますね
やはりこのタバコも PK と同じように このバーレィが味を引き締めているようです

しかし PK と大きく違う点は
ラタキアのクールな突出した感じと ニコチンの含有量による タバコ感
それと 味が濃い ということです。
このタバコの甘味は レッドバージニアにかんしては それなりなのですが
バーレィのキャベンディッシュ の甘味がたっぷりです
酸味も含んでいますから この味がこのタバコの味わいを決めていると言っても良いです。

アルコールの他に 何か特別なものが入っていると思うのですが
それに関してはよく分かりません・・・
糖蜜とか蜂蜜とか そういった物ではなく もっとスパイスの様な甘さを出すものを
感じてしまいます・・・
自然な甘さなのですが 濃い少し癖のある甘さ・・・
例えば リコリスとかアニスとか よくわかりませんが そんな感じの甘さでしょうか・・・?

とても癖のある濃い甘さなのですが これが癖になってしまう様です
それが ラタキア バーレィ と合わさり しつこくない後を引く味わいを作ります。


確かにラタキアは強めに感じます
   しかし 気になる程の喫いにくさは無し というかむしろマイルドに感じます

確かに ニコチンは強めです
   しかし 心臓に来るほど強いわけではなく 味の濃さを演出する程度かと

ラタキア好きのこの私には 何の問題もなく 少し癖のある とても喫いやすいタバコ
ということになります。
PK と 違う意味で 肩を並べるタバコかと思うのですね。
美味いです このタバコは
クランブルケーキ というのも良い。

このシリーズ とても興味が湧きましたね



私的感想ですが このタバコを喫うにあたり こんなことを妄想しました

日本海のずっと北の方 所々氷の張った海で 冷たい風が吹き荒れている中を
救助に行く キャプテンEarle の捕鯨船。
ダークで漆黒の 人の寄り付くことも出来ないそんな冷たい海の中
座礁した小舟の 10人のロシア人 を救助する乗組員たちがいます
怒号と歓声の後

救助が終わり 船の中では 冷たくなったロシア人に 酒を与える彼らがいます
食事は 血の滴り落ちるような クジラのステーキと酒
そしてその後に乗組員たちが喫う この味の濃いタバコ
実にぴったりで 実に美味そう
疲れた体に浸み渡る 満足感がそこに見えるような気がします・・・。


このタバコ ステーキにかなり合いそうです
ダークで冷たい海もイメージしますし 船の中の温かい食事も酒もイメージにぴったり
そんな おっさんの妄想の世界でした

このシリーズ すべて クランブルケーキ になっていて
ラタキア好きには堪らないシリーズのようです
また 愉しみが出来たみたいですね


ラタキア好き PK 好きには お勧めします
シンプルだけど そこがよく 美味いタバコだと思いました。

それでは また

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2 コメント

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Unknown (名もなきおっさんファン)
2019-10-29 00:19:46
いつも楽しく拝見しています。
ちょうど同時期に同じ銘柄を試した私ですが、それと同時にDiamond Headも購入しました。 予想通りこちらはラタキア感が皆無ですね。ただ黒キャベとバージニアの青臭さがちょっと混ざって…なんというかハワイのダイヤモンドヘッドの麓に広がるバナナというか…そんなイメージです。
不味くはないですが十人のおそロシアのほうがずっと旨いと思いました。
お便り有難うございます (おっさん)
2019-10-29 11:53:43
名もなきおっさんファン さんとは
誠に光栄です 嬉しいです。
このシリーズのタバコ 日本ではあまり知られていない様ですが かなり面白いですね すぐに追加で4品ほど 追加発注の予定です。
どんどんイメージが膨らむシリーズですね・・・
愉しみです。 それでは

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