鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Sutliff Tobacco Company - Match Balkan Sobranie バルク その1

2019年11月17日 | パイプタバコ
2019年 11月

今回は Sutliff Tobacco Company - Match Balkan Sobranie

Match Balkan Sobranie 759 バルク に引き続いての
安いバルクタバコの続編 となります

安いというと 品質が劣ると捉えられそうですが決してそんなことはありません
それよりむしろ 缶入りの他のバルカンブレンドよりも素晴らしいものを感じますね
其れなのに価格が 半値以下であるという現実は どう考えればよいものか・・・。

前回の Match Balkan Sobranie 759 バルク の味わいで感心したのは
マケドニアオリエントのすばらしさ でしょうか。
ソーダのようにバブリーな発砲感とともに突き抜けて行く伸びのあるオリエントの清涼感を
感じますし 淡い甘さも感じます
バージニアもしつこくない甘さを オリエントの酸味と伴に感じるのですが
ラタキアとともにややスパイシーなケンタッキーの刺激を感じるところが減点かと・・・。

バルクですから 少し熟成をかけると味がまろくなりさらにおいしくなると思うのですが
今回は さらに評判の良い こちらのバルクの登場となった次第。








ラタキアが マッチ759 よりも少なく感じます
やや大き目のコースカットと リボンが混じっているように見えます

葉組は
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia
ケンタッキーが入っていないのがこちらのバルクになりますが
当然違いはそれだけではありませんね。


安いバルクタバコなので つくりが少し雑なところがあります
ダマになっているところが時々見られます
葉っぱが小さく 茎の部分と一緒に丸くなっているのですが
おそらくこれがマケドニアのオリエントなのだと思います Yenidje か・・・?

この茎の部分が多いと キャンプファイヤーのような 松ヤニとか樹液の焼ける匂いが
強くなるようです。 でもそれもまた悪いものではありませんが

そう言ったところだけ少しほぐして詰めるのですが あまり揉まない方が良いかと思います
クールなスモーキングが楽しめ ラタキアもオリエントも バージニアも 
すべて絶妙なバランスで最後まで味わえる素晴らしいブレンド でした。



その前に
このバルカンソブラニー について少し・・・。

ギャラハー社 のバルカンソブラニーの生産が終了したのは 2005年位だそうです

元々は ロシアに住むユダヤ人一族が バルカン半島に移住して
そこで このタバコを作っていたそうです
バルカンで採れる ラタキアと オリエント そしてバージニアの 手の込んだブレンドで
今のブレンドの原型となります。
そこで成功して ロンドンに出てきたことになります

いつ登場したのかは定かでありませんが
Sobranie House社を ロンドンに作って この Balkan Sobranie の販売を始めたようです。

しかし 残念ながら この Sobranie House社は 1968年にギャラハーに買収されます。

あまりにも手がかかる為 ギャラハーは製造工程を簡略化して 70年代 80年代
90年代と 販売を続けます・・・。

TRDC で検索をかけてみると
1970s: (and prior) Sobranie Limited, Sobrainie House 1970s: (briefly) Sobranie Limited, 17 Worship Street 1970s: (late) Sobranie Limited, Chichester Road 1980s: (early) Sobranie of London, 65 Kingsway 1980s: Sobranie of London, 34 Burlington Arcade 1990s: Sobranie of London, 13 Old Bond Street
Then Gallaher produced this blend until the mid-2000s.
この様な説明が出て来ますが

70年代は Sobranie Limited(それ以前は Sobrainie House)
80年代は Sobranie of London になり
その後も同じ会社となるようです(場所は変わりますが・・・)

その時のブレンドが
Sobranie of London - The Balkan Sobranie
Sobranie of London - The Balkan Sobranie 759
こちらの2品となり レビューも残っています

 
どちらも 80年代以降のものですが
この私が最初に喫ったものは 70年代初頭ですから
左のオリジナル ということになりますし 缶のデザインに見覚えがあります
右の 759 の方がいつから出て来たのかは知らないのですが
当時 この黒い缶は見かけませんでした
なので まだ発売されていなかったのだと思われます。


当時の記憶を振り返るのですが 味の方は しっかり記憶に残ってはいません・・・
ただ 当時のダンヒル社製(マレーの前)の MM965 の方が甘みが強かった記憶があります

初心 パイプラー には この微妙なバランスのオリエントとラタキアの美味さは
分かりずらかったのかもしれませんが それでも その独特の味わいは
淡い甘さと酸味とともに どこか懐かしさを思い起こさせるところがあるようです・・・。

今このバルクを喫ってみて ああ 似ているかもしれない・・・と思います。
ラタキアの清涼感と オリエントの哭きが そう思わせます


ギャラハーが生産を終了してから
2011年以降になると思うのですが

J. F. Germain & Son - Balkan Sobranie

オリジナルと少しだけデザインが違いますが
あの ジャーマインでも このオリジナルの 販売を不定期に始めますが
この私は喫ったことがありません
オリジナルとは 似ていない 美味いタバコだそうです


#759 の方は喫ったことがありませんが
2011年の シカゴパイプショウが有名です

この時には #759 にどれが似ているか ということで審査があり
審査員の採点では
 

Hearth & Home - Black House  がウイナーになり


一般観衆の投票では


McClelland - Blue Mountain/Balkan Blue
が支持を受けた という話は有名です
その後 どちらのブレンドも 両社から発売になり
今でも販売されているのは Blackhouse ということになります。

どちらも良く喫ったブレンドであり どちらも美味しいのですが
味は全く似ていません・・・
両者を 半々で混ぜると #759 になる と言っている人がいましたが
果たしてどうなのかは 実際に #759 を喫っていないので判りませんね


ただ前回の バルクの 759Match を喫った感じでは
丁寧さは違いますが ラタキアの強めに感じるのは バルク
Yenidje のバブリーな発砲感は バルクが強いです

BH もありますが もっとマイルドですね
BB の方は マケドニアのオリエントの 柔らかい甘味と伸びを感じます
そこが素晴らしいのですが 違う感じになります


当然 ラタキアが Syrian ではないので 甘味とか味わいが違うのは当然なのですが
それはこのバルクでも同じことですね
しかし オリエントに関しては 素晴らしいと思います


以下 次回に
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2 コメント

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Unknown (maki)
2019-11-18 14:25:38
はじめまして。自分は10代の頃(ナイショ)にパイプ始めて二十数年になります。が、入門用パイプで上達もせず努力もせず、すぐにやめて数年ごとにまたパイプをの繰り返ししてきました
今年、職場の全面禁煙に伴い紙巻き止めてパイプ煙草へ切り替えました。パイプもまだ数本しか所持してなく、最近ようやく美味しさに気付き皆様のレビュー等、参考にパイプを楽しんでます
GLPのユニオンスクエアやラットレー、サミュエルガーウィズなど幾つか常喫銘柄が見つかってきたところですが、まだまだ分からないことだらけで‥奥が深いんですねパイプ
このブログはフレークの詰かたやカーボンの処理やマウスピース補修など大変参考になります。また各煙草レビューも詳細でとても興味深く読ませて頂きました
(正直、詳細過ぎて自分には難解ですが(^_^;))
このような役立つブログが検索上位に来ないのも何だかなあと感じますが、国内販売されていない銘柄多いからなのでしょうね
これからも参考にさせて頂きます。とりとめない長文失礼致しました。
返信する
makiさん 好意的コメントありがとうございます (おっさん)
2019-11-18 19:00:35
このつたない私のブログが少しでも参考になれば幸いです 嬉しいものです。
タバコの味に関しては 皆さんそれぞれ感じ方が違うので絶対的なものなどはありませんが あくまで自分の感性での感想となりますが 一つの参考にしていただければ幸いです。
どうしても 曖昧な表現ばかりになってしまうので 出来るだけ他のブレンドとの比較をすることを心がけますが なかなか上手くゆかないのも現実です。
常にニュートラルな状態で喫煙を続けたいと思っています。体力の続く限りですが・・・。
コメントありがとうございます
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