「いいか、われわれはこの基地を最後まで死守しなければならない。」
全員が特殊部隊での経験があるわけではない。互いに助け合って生き残るしか道はないのだ。そのグループには女性や子供もいたが、自分のテリトリーは自分で守るという意思がそれぞれの胸に刻まれている。
「時計を合わせる。ひとふたまるさん(12:03)。」
リーダーは自分のダイバーズウォッチをいじりながら号令をかけた。これから食料を確保するために一旦解散するのだ。
「私はマークとここに残る。2人ずつ二手に分かれて食料を調達してきて欲しい。いいか、決して一人で行動してはならない。」
リーダーは指をさしながらメンバーに指示を送り、無事に戻ってこいと祈りながら見送った。残された2人にも緊張の色が耐えない。
・・・あれからどのくらい時間がたったであろうか。メンバーが食料を持って無事に戻ってきたのを見ると、リーダーの顔にも安堵の色が浮かんだ。太陽はまだ、ほぼ同じ場所でメンバーを見守っていた。
これは、今日見かけたとあるショッピングセンターのフードコートの風景。混雑しているなか、食事のテーブルを確保するために奮闘していたファミリーの様子。しっかりとテーブルの角をつかんでいたおじさんの「手」が印象的だった。
よくある光景だと思うが、「手」が印象的だったので思わず日記に書いてしまった。
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