少子化に悩む少年野球監督

少子化で部員減少に悩む少年野球チームの監督。その就任からの記録です。

前進守備の効果

2018-12-05 | 新しい役所
タジケンさんのメルマガ。
11月16日でちょっと古いですが

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スポニチの記事を紹介します。

巨人は11日、宮崎秋季キャンプで「原監督流」の特殊な紅白戦を行った。

全てのイニングで、攻撃側も守備側も1─0でリードした状況を想定。
今季は1点差試合が12勝24敗で、勝率・333は12球団ワーストだった。

5年ぶりV奪還には、接戦の強さは不可欠。
基本的に首脳陣からはノーサインで、
守備陣形や、攻め方を選手自身に決めさせた。

本塁後方のタワーから見つめる原監督が試合を中断する。
6回無死二、三塁。守る紅組の捕手・小林を呼んで助言を加えた。

「ジャイアンツという中で“まあ1点くらいは”というふうな時も必要」。
スコアボードに関係なく、攻守とも1点リードの状況を想定していた。

1点もやるまいと前進守備をかけていた紅組の内野陣に、
指揮官は待ったをかけたのだ。
再び守備に就いた小林がサインを出すと、内野陣は後方の定位置に戻った。

前進守備の内野手の間を打球が抜ければ、一気に2点を奪われ逆転される。
それよりも「1点OK」の守備隊形を指示した。

白組・重信の二ゴロの間に1点を奪われた。
「1点入って同点になって、なおも1死三塁。
その時はチャージでしょうと」と原監督。
ここで内野陣は改めて前進する。
後続は連続三振で断ち、狙い通りの「1点止まり」に抑えた。

今季は1点差試合に苦しんだ。12勝24敗の勝率・333は12球団でワースト。
平均年齢23・9歳の若いキャンプメンバーに
「攻撃側も、守る方もジャッジメントが一番難しい」と言う、
「1─0」での戦略を考えさせた。

白組の攻撃では2回無死一塁から石川が左中間に、
5回1死一塁から田中俊が右中間に2ラン。
「1点リード」での思い切った打撃に、
原監督は「考え方としては間違っていない」と合格点を与えた。

エンドランに進塁打、状況に応じた攻撃が求められる。
通常はベンチからサインを出すが「今日はあなたたちやってみなさいと。
セオリーだけではない部分もある」と自ら考える力を植え付けた。 

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きのう紹介したヤクルトもそうでしたが、
どのチームも選手に考えさせる野球を練習をしています。
それだけ考えていない人が多い。
何度も言いますが、プロ野球でもこのような状況だということです。

記事に例として出ていますが、1点リードでノーアウト2塁3塁。
しかもイニングは6回。
(表か裏が書いていないのは記事として情報が少なくマイナスですが)

いずれにしても中盤で1点リードですから、
1点はOKの守備が妥当だと思います。

もちろん相手ピッチャーの能力や出来、こちらの打力にもよりますが、
基本的にはこの場面で前に守ってしまうと2塁ランナーはリードし放題、
シングルヒットでも楽々ホームに還ってきます。
また、ヒットゾーンが広くなり、
ポテンヒットで2点というリスクも大きくなります。

このような事は考えなくてもわかると思うのですが、
先日の神宮大会でも同じように守るチームがありました。
毎年甲子園でも意味不明の前進守備を取るチームはたくさんあります。

これだけ打力が上がってホームランが出るようになった夏の甲子園でさえ、
1点を惜しんで大量失点をするチームがたくさんあるわけです。

前に講演でネタにしましたが、
ランナーが三塁に行く=前進守備という
“オートマティック”by 宇多田ヒカル です(笑)

これは選手もそうですし、監督もゲームプランがない、
野球を知らないという証明です。

弱いチームがビックイニングを作られてしまえば
その時点で試合終了です。
1失点で収めることができれば、
何とか食らいついていく展開に持ち込むことができるかもしれません。
最少失点に抑えるためには、どのように守ったらいいのか、
点差やイニング、相手の投手、こちらの打力・・・
いろいろなものを総合して判断して守る位置を決める。
これが大事になります。

もちろんいつも言っているように
時間と距離のJKも忘れないようにしてください。

全員が同じ場所に守っていませんか?
前進守備でも、人それぞれ前進守備の位置は違います。
(伝わってますよね?)

これらもわからない、教えていない、教わっていないというのは
本当に野球を勉強していないと言わざるをえなくなります。

ダブルヘッダーでやる練習試合の2試合目は、だらけがち。
巨人のように全イニング状況設定してやる方法もあります。
とにかく機会を作ることが大事。
数をこなさないとわかりませんし、覚えません。

ぜひJKをしっかり学んで、徹底して、
守備位置で後悔することのないように
普段から練習をしてもらいたいと思います。

<常にJK=状況を考えて守備位置を決める>

オートマティックにならないよう、
しっかり頭を使って守っていきましょう!

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>ランナーが三塁に行く=前進守備という
>“オートマティック”by 宇多田ヒカル です(笑)

まさにコレ。オートマティック
先日の練習試合でも18点も取られているのに
オートマティックで前進守備。
珍しく捕ったのにファーストへ送球って、チグハグプレー

ゲームを想定したノックで、ランナー三塁で前進守備のケースを
どれだけ練習しているのか?
ってほとんどしてない。
こうなると子供達のせいじゃないですよね。
ベンチの責任。

一回、監督には前進守備は止めましょうって言った事が有るけど、
引き続き前進しているし、
今回も監督からは指示も出なかった。

練習試合だし、前進守備を経験させておくのも良いかなって思たりして

それしても、1失点を阻止しにいって、
3失点4失点とビックイニングに成ってしまう事が多いから。
ナントかしないとね。

しかし、練習もしてないのに、
ランナーが三塁だと前進守備って何処で覚えたんだろう


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2 コメント

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Unknown (PAT)
2018-12-05 22:47:14
そうそう!
無死か1死でランナー3塁になると、ホントに、オートマティックに前進守備ですよね。
そのくせ、2死満塁フルカウントの場面で、ランナー達がオートマティックにスタートしてくれなかったりする(~_~;)

と、それはさておき、前進守備ってホントに必要な場面って、無死/1死ランナー3塁の場面の半分もないんじゃないか?って思うんですが、いかがでしょうか?
私は1打サヨナラ負け、という状況以外は基本的に前進守備は不要だと思ってます。
まぁ、単純に前進守備が嫌いっていうだけのことなのかもしれませんが^^;
返信する
PATさん ありがとうございます。 (穴金空歩人)
2018-12-06 17:12:56
>私は1打サヨナラ負け、という状況以外は基本的に>前進守備は不要だと思ってます。
その通りだと思います。
本当に大事な場面以外は、
ヒットゾーンを広げるだけですからねぇ。

前進するなら、投球もゴロを打たせるような
配球をしないけないのに
初球高目に投げて、外野に持っていかれるって
事もありますし。
なんで前進するのかって、分かってないですよね。
返信する

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